日本酒
静岡県御殿場市には、かつて複数の酒蔵があった。幾つあったか忘れたが、少なくとも3軒はあったと記憶している。
「薄にごり生原酒」このタスキ状に添付された一升瓶を見た時に、まさしく一生瓶と勘違いするかのような魅惑を覚えた。もう、逃れるコトは不可能である。
蔵付酵母っていうのも、例えば「杉錦(静岡県藤枝市)」もやっていたし、「綿屋(宮城県)」は酵母を分離したよなぁ・・・それぞれ特徴のある香味を醸し出していた。
クリーンなイメージだ。西丹沢を形作る石英閃緑岩の、明るい渓相を流れる沢水を思わせる。その風景を思い出させるねぇ。
イイ酒っていうのは呑む前、購入する時点で既にストーリーは始まっているんだな。だが、酒販店っていうのもナンでそんな微妙な客扱いする酒を置いているんだろうか?あなた方もモノ好きでは無かろうか?と言いたいが、まあ、商売だから買う人が居れば商品は…
日本酒度でスッキリ辛口に仕上げるのではなく、高めの酸度でスッキリとキレの良い酒に仕上げるという方針みたいだ。抜栓翌日の味わいは、物腰の柔らかい「綿屋」さんのお酒に共通する呑み心地があらわれた。
一つの不良的考え方を書いてみよう。そもそも今生きている世界は神の国・・・「御国」なんである。神が創造された世界なんである。だからそもそもあなたは今、既に御国に居る!のである。
昭和の時代の料理の味の傾向というのは、やっぱり現在よりもコッテリして濃厚な感じが多かったような気がする。フレンチだって今のコース料理なんか食べると軽いもんなぁ・・・
僅かなスミ…そう感じたのは抜栓30分後あたりだっただろうか、繊維の染めでは、どんなに鮮やかに染めた布でも、染料に僅かなスミ(黒)を混ぜるのだそうだ。そしてその混ぜ加減が・・・まあ、いろいろ布地の表情を作り出すそうだ。そういうイメージを感じなが…
2021年度醸造 純米吟醸 亀の尾 隆 無濾過生原酒 槽しぼり 神奈川県山北町にある川西屋酒造店のお仕事、「2021年度醸造 純米吟醸 亀の尾 隆 無濾過生原酒 槽しぼり」だ!・・・ふぅ~、長いなぁ。 以下リンクの通り、ワガハイも呑んできた「亀の尾」の最新作…
スギはスギでも杉錦!これは好物である。杉錦のいろいろな酒でも、やっぱりコレは我家の定番酒だ・・・「山廃純米 杉錦 天保十三年」。冷や良し!燗酒良し!でもやっぱりワガハイは燗の方が好きだ。穏やかで気持ちがほぐれるからなぁ・・・最高の癒やし酒だ…
「カプロン酸エチル」系と「酢酸イソアミル」系っていうのが酵母の特徴として言われるワケだが、この酒からは・・・そのどちらの特徴も感じられる。ただ「カプロン酸・・・」の方が強く感じられた。
抜栓直後は新酒感漂うメロン系の香りがほのか、そして味わいはやはり辛めで硬く閉じた印象だ。少しずつほぐれてくるのはいつものコトだが、香りは徐々に穏やかになっていく。これはプンプンと鼻に付くような強い香りではないので好印象だ。むしろ新酒を蔵元…
いつの間にか「五百万石」を見かけることが少なくなったし、「協会9号酵母」っていうのも少なくなった。一時は9号だらけだったケドね。これ、ワガハイが購入する酒販店に並ぶ酒が、たまたまそういうコトになっているだけだろうか?
ガツン!と来る香味では、神奈川県なら「残草蓬莱」があるけど、「燗ガエル」の方が更に香味のトーンは強いと思うのだが・・・大人の酒であり、「金柑の甘露煮」などとも見事にマッチした。
抜栓時に関しては全く問題の無い純米大吟醸酒の教科書のようである。きっとコレを呑んで日本酒の美味しさ(呑みやすさ)に気付く方も多いだろう。だから贈答用としても安心出来る酒だと思う。久しぶりの「萬壽」だったが、記憶に違わずの酒だった。
初手から柔和な香味で、異臭や雑味は全く感じられない。とても澄み切った印象で心が落ち着く。我家に茶室でもあったら、そこで静かに呑みたい酒だ。残念ながら茶室は無いので、いつものテーブルで呑む。
この車両の色ってフェルメール・ブルーなんて言ってたよなぁ・・・フェルメール好きは多いからねぇ。ラピスラズリの色の近似色っていうコトなんだろう。要するにウルトラマリン系のブルー塗装っていうコトだな。
どうして阿武隈川流域ってぇヤツは、米といい果物といい、野菜といい、魅力的なんだろう。あ、人間もね。
「蔵内でジャンジャン呑んじゃえば良いんだよ!最高だなぁ・・・瓶なんが面倒くせぇからタンクからドボドボ注いでもらってなぁ・・・ググッと、こう・・・いくわけだなぁ・・・なにせ酒は蔵出し税だからよぉ、蔵内消費はうめぇよなぁ・・・最高だよ!」
希少=高価=美味・・・と感じてしまう人もおられる。一方、大量収穫=安価=旬=美味・・・ということもある。まず確実に後者の方が信頼出来る価値観だろう。
これは高級ですぞ!極少量を口に含んでジックリと堪能する酒だ。濃醇だがクドさはなく、余韻も美しい。
酒好きにとってはヌーボーの味わいですよ!無濾過でも違和感のある香りは一切なし!冷蔵保管が鉄則な酒なので、酒販店で購入後は速やかに帰宅するか、クーラーボックスに入れて持ち帰るか、それ位の気構えはしよう。
ワガハイの祖父母っていうのは明治生れの人だったから・・・19世紀末に生まれたんだっけ?
昨年のエドノアキザケと比べて、今回のモノは酸度が下がっているだけではなく、口当たりがよりマイルドになっていた。それは今季の購入が遅れたというコトもあるかもしれないが、全量「誉富士」を使っているというのも影響があるだろう。この酒米は当り柔ら…
一本は特別本醸造のしぼりたて無濾過生酒で、もう一本は”にごり”の特別本醸造無濾過生酒である。にごり酒は、普通に取り扱っていれば吹きこぼれることはないだろう。だが、瓶を寝かすことは避けなければならない。
北海道の牧場から、トラックに乗せられての長旅という牛だったんだろう。人間ならば途中で何度もクルマから降りて、サービスエリアで休憩も出来る。これが旅行ならば途中の温泉地で旨メシ旨酒に舌鼓しつつ、湯船でヘロヘロになってふかふかの布団で爆睡する…
品質には絶対妥協しない杉井酒造の醸造姿勢の現れた、見事に美しい香味である。派手さはまったく無いので、多くの酒を並べてブラインドテースティングしたら、埋もれてしまうかもしれない。いや?かえって静かに落ち着いた香味だから目立つかもしれない。
最大のパフォーマンスを発揮したのは、抜栓3日目の熱燗であった!基本、全温度帯OKな酒だが、丹沢山も隆も、火入れ酒の熱燗耐性は最強の部類だろうなぁ・・・熱々もイイが燗冷ましがまた美味だ。むしろ燗冷ましを味わう為に燗付けている面もある。
日常のお酒の値段だと、その200円や300円の差がとても気になるところだ。その値段を出し惜しむと、対価以上のしっぺ返しを喰らうこともある・・・いや、しばしばある。ここは要注意点だ!