Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

〆の一本は縁起担ぎ?「開運」無濾過純米

不思議な5歳の女の子に叱られるという「ボーっと生きてんじゃねーよ」だが、NHKという集団に根付く自虐的な体質のようなモノに、ワガハイは順化することが出来ない。それでも、まあお茶飲み時間に流れている程度の番組としては、別に他に見るべきモノもないので、ながら見である。時に意外なコトを知る場合もあるからイイんだがね。

だが、ボーっと生きていられるというのは、幸せなんである。何でも知ればイイというワケでもなさそうで、知れば知るほど闇は深く、悩み多き人生が待ち構えているというコトだって往々にしてあるからねぇ・・・知らぬが仏ってぇヤツだ。

まあ、知ったところでど~ってコトの無い知識ならば、所詮は要らぬものなのかもしれぬ。知ったとしてもすぐに忘却の彼方だ。孔子は、知識人ではなくて教養人を良しとしているが、その教養とは何であろうか?少なくとも酒呑んでばかりでは身につきそうにはなさそうだ、というコトぐらいは分かるんだが・・・それが分かるというのも教養の欠片かもしれない・・・というコトにしておこうと思う。

 

なんかねぇ・・・ボ~っとしているうちに大晦日になった。年の瀬や正月という趣も、子供の頃からすると絶滅した感がある。ソモソモ、年の瀬には祖父母や親の付き合いから、神奈川県の大井町や南足柄の農家に出かけたもんだ。そして餅つきを手伝う。そして餅をもらって帰ってくるのだ。

正月を迎えるための餅つき用の餅米は、ちゃんと田圃の一角で収穫されていて、母屋の土間では次々と蒸米が出来上がり、表では男総出で臼と杵で餅をつく。ワガハイのような子供には手に負えないので、和室に持ち込まれたつきたての餅を、両手で回して鏡餅に仕上げたりしていた。

こうした場面を、もう何年も見なくなった。ワガハイが親しかった餅つき兄貴も、数年前に他界してしまった。明日はスーパーで買ったパックされている餅を食べることになる。まあ、コレって便利なんだけどねぇ・・・カビ生えないしね。

 

ワガハイの祖父母っていうのは明治生れの人だったから・・・19世紀末に生まれたんだっけ?小学生の時に○○世紀っていう言い方を学んだときに、

「おじいちゃんって、19世紀生れなの?」

と、尋ねたもんだ。ワガハイ、21世紀に生きておる!なんかねぇ・・・祖父も幕末の動乱の時は生まれてなかったが、やっぱりその頃の混乱を父から聞いていたらしい。あまり細かなコトは話してくれなかったがね。

今や、明治も遠くなりにけり・・・だが、時代は遡って体験することは出来ないが、思ったよりも遠くはない、という感触もあるんだな。

 

だが、価値観というのは流転するとは言うが、流れは早いもんだな。まさしく「瀬」の流れのようだ。祖父母たちの大晦日は、やっぱり紅白歌合戦を楽しみにしていたし、千昌夫の唄に涙していた祖父っていうのがねぇ・・・思い出だねぇ。最近は紅白見ないならなぁ・・・。テレビ見るよりYouTubeだよなぁ・・・YouTube沢田研二さんの「勝手にしやがれ」なんか聞いて年越しでもするかな。ワガハイにとっては、あの当りまでが年越しと正月の”らしさ”を維持していた時代だったな。

 

さて、当ブログもナンダカンダで続いている。今年もお付き合い頂いて有難うございました。来年もこんな感じで続けられればと思っております。コロナ禍をどうにか乗り越えて行きましょう!縁起を担ぐワケではないが、年末に呑んだ酒を一本紹介して、本年の〆としたいと思うんですな。

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静岡県掛川市・土井酒造場の「開運」無濾過純米

年末に、贔屓の酒販店に行きがてら・・・年末ジャンボ宝くじを10枚だけ購入した。宝くじに当選する秘訣は、買うこと!ソレだけだ。何の努力も意味を成さないだろう。買わなければ永遠に当たる確率ゼロのままだからねぇ。

もう、40年程昔のコトになるだろう・・・朝日新聞の神奈川県版の下の方に、小さく書かれていた記事なんだが・・・カタギではないお兄さんが宝くじを買ったんだそうだ。そして高額当選したらしい。すると兄貴分の方から当りくじを巻き上げられちゃったんだな・・・それで傷害事件となった。まあ、困った話だが・・・ワガハイはこの記事で初めて宝くじに当たっている人がいる!というコトを確認出来たんである。これはある意味凄いことだったねぇ・・・「本当に当たる人っているのだろうか?第一勧銀(当時はみずほ銀行じゃなかったからねぇ)が懐に入れちゃってるんじゃなかろうか?っていう疑念があったんだな。

ワガハイにとっては画期的な出来事だったんだなぁ・・・不謹慎かもしれないが。そして良い行いをしていようが、悪い行いをしていようが、くじ運には関係ないというコトもハッキリしたんだな。

で・・・年末の宝くじは毎年ではないが、気がついた時には10枚買う。そして妄想して楽しむ。高額当選したらロマネコンティ買うぞ!ってなもんだ。今までの当選結果は3000円が2回だけだけどね。

 

宝くじを買って、行きつけの酒販店に行くと・・・冷蔵庫に「開運」の新酒を発見!開運の火入れ酒は時々呑むことはあるが、新酒生酒は20年以上呑んでいないコトに気付いた。で、早速購入したわけだ。で・・・意図せず、宝くじと「開運」が揃った。ま、とりあえず縁起が良いとしておこう。問題はワガハイ、縁起というのを全く信じていないんだがね。

さて、この「開運」は新酒の楽しさを満喫できる、まさに新酒を買い求める人が要求する香味を備えていた。ソレだけで十二分に楽しい。もう、香味に関してはそれ以上アレコレ言うのは野暮であろう。

日本酒造りでは伝統的な「寒造り」の新酒・・・寒さのなか、蔵人は水仕事に明け暮れている。静岡県の蔵だから、新潟や山形といった酒蔵からすれば、寒さも厳しくはないかもしれないが、それでも身体は冷え切ってしまうだろう。それだけではない!麹室は温度が高いから、熱いところと寒いところを往復する作業もある。コレってキツイわなぁ・・・ワガハイだったら自律神経が狂ってダウンしてしまうな。

寒い季節はまだ数ヶ月続く・・・酒蔵では次々と新酒が誕生する。生酒の季節だから大いに楽しもう。冷酒だからねぇ・・・あたたい部屋で。時折、熟成されてきた火入れ酒を燗つけて温まりつつ・・・願うことはコレだけだな。

とにかく、コロナ禍の収束を願い、地球温暖化も、台湾問題も、全て突破口が開けて平穏でボ~っとしていられる世の中になるように・・・来年の全世界が「開運」に向いますように。