Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

新酒・旬酒・・・「相模灘 特別本醸造 無濾過生酒」「ロリアン マスカット・ベーリーA2021」

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新酒の季節到来!

気になる秋酒も呑みきれないうちに、彼方此方の蔵から新酒が続々と売り出されている。今季の酒造りがどの様な感じになるのか、最初の生酒の売り出しは楽しみでならない。ボージョレヌーヴォーに期待するのにも似ている。先ずは本醸造から仕込みがスタートする蔵が多いので、「相模灘」はコストパフォーマンスの優れた特別本醸造酒の無濾過だな。

これは相模原市緑区にある久保田酒造の蔵直売所で購入した。

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相模灘 特別本醸造 無濾過生酒

一本は特別本醸造のしぼりたて無濾過生酒で、もう一本は”にごり”の特別本醸造無濾過生酒である。にごり酒は、普通に取り扱っていれば吹きこぼれることはないだろう。だが、瓶を寝かすことは避けなければならない。幾らか発生する瓶内のガス抜き弁?が栓に仕込まれているからだ。瓶は立てて移動し、立てて冷蔵保管することが注意点だ。にごり酒でなければ寝かせて保管しても中身が漏れるコトはない。

というコトで、我家はにごりではない特別本醸造酒は一升瓶で購入し、にごり酒は四合瓶で購入した。なぜなら一升瓶は冷蔵庫内で縦置き出来ないからだ。そういったコトも考慮して買わないと後で面倒になる。

どちらも美山錦を60%精米で仕込んだようだ。特別本醸造とはいっても、アルコール添加量は少なめと思われ、ほとんど純米吟醸酒に近いような感触の味わいになっていた。これから無濾過生酒が次々と売り出される。楽しみだが、呑みたい新酒は相模灘だけじゃないからねぇ・・・。

 

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ロリアン マスカット・ベーリーAの新酒

山梨県勝沼の白百合醸造で購入したマスカット・べーリーAの新酒である。ワイン通の方々の中には、マスカット・べーリーAを小馬鹿にする人もおられる。で、それはガチガチのフランス料理のフルコースの中に置かれたなら、ちょっと合わない香味になるだろう。だが、和風に寄ったフランス料理ならば丁度良くバランスすることもあるだろう。何より日々の夕食のお供としては、合わせやすいワインの一つだと思う。

ここ数年、ワガハイの中では好評の連続であるロリアン・ワインだが、このワインも呑みやすい一本だった。新酒らしい若々しさは、生食の機会も得やすいベーリーAならではの楽しみも得られる。

葡萄を食べるとき、皮を剥いて食べるだろうか?種はどうするだろう?ワガハイは基本的に皮は食べる。そして種も時々かみ砕いて、渋味を加えて果実を味わう。そういう食べ方を子供の頃からしてきた。まあ、葡萄の食べ方に関してはチョット変人ではあろう。だが、そういう食べ方に慣れていると、ワインを呑むときに・・・ああ、この渋味は皮のものだな、とか、種由来の苦味だな、などと良く分かる。種周辺の果肉の酸味であるとか、そうしたいろいろな味がワインの中に溶け込んでいるのである。

そして、マスカット・べーリーAの果実の甘味が、アルコールに変わったと思うと、そのワインの味わいにナルホドと合点することになる。そしてこのワインは無理なく素直に造られたのだなぁ・・・と思う。以下リンク先でもロリアン・セラーマスターが直球勝負と思ったが、この新酒なら尚更である。

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難しいコトを考える必要もなく、語るコトもなく、自然体で日々の食卓を楽しく快適にしてくれるワイン。ハンバーグでも肉じゃがでも美味しく頂けますな。

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裏ラベル

このワイン・・・ただ一つ言えることは、熱燗には向きそうにないというコトだ。この領域は我家においては「丹沢山 麗峰」の独壇場ですな。でも裏ラベルの記述にある10~15度というお勧め温度帯よりも高めでも、特に問題はないと思う。グラスの中で室温に近くなった(20℃)ものも、柔らかい物腰の味わいで優れモノだった。

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上リンク先で書いたように、遂に勝沼に行った時に、この「ロリアン マスカット・ベーリーA」の新酒を購入した。ベーリーAは収穫遅めだからねぇ・・・新酒も最近発売になったみたいだ。

 

新酒ってぇヤツは、やっぱり旬でイイやねぇ。