Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「ルバイヤート マスカットベーリーA 樽貯蔵 バレルセレクト 2020」

ルバイヤート マスカットベーリーA 樽貯蔵 バレルセレクト 2020

ベーリーAも、ここまで到達したか!と、この一言で終わる。

裏ラベル

マスカットベーリーAはハイブリッド品種なので、どうしてもラブルスカ種の影響が香味に出る。それが気になる人にとっては、相変わらずB級ワインの位置付けである。実際に身近でも毛嫌いする友人がいる。

いや・・・彼は完全にマスカットベーリーAのワインをバカにしている。

「俺の飲み物ではないんで・・・」

この一言で切り捨てる。確かに、ブルゴーニュ呑みにとっては、そういったコトになってくるのかもしれない。だが、ピノノワールピノノワールである。メルローメルローである。それぞれのキャラクターでの存在理由があるだろう。

そういう観点からすれば、マスカットベーリーAはマスカットベーリーAである。そのキャラクターが活躍できる場があるかどうか、にかかってくる。とはいえ、やはりラブルスカ種っぽさが強いと、甘目の料理との相性になってきてしまう。つまり「割り下」の味の世界だ。

甘辛!

「割り下」は、王道のバランスを実現するズルいベースとなる調味料だ。省略形にしなければ「割り下地」と言うヤツだ。

砂糖や味醂を含むから、この甘味が料理に強く影響するのは当然だが、その混合比率は地域性もあるし、料理人の個性が反映されるから、一概に割り下とワインの相性は語れない。

だが、概ねクリアーな欧州ワインは、どうも割り下とは・・・ダメとは言い切れないコトもあるが、な~んか・・・ねぇ?となりがち。

そういう場面でも、合わせやすいのがマスカットベーリーAのワインだったりする。だから和食系の食事にとてもいいワインだ。

だから日本ワインなんだねぇ。

もっと楽しまれて良いワインが沢山あるんだけどねぇ。

www.winery.or.jp

ルバイヤート マスカットベーリーA 樽貯蔵 バレルセレクト 2020」は、いちいち日本ワインというコトを意識することもなく、ラブルスカっぽさもあまり気にならず、抵抗なく呑めてしまう。

ナニも身構えるコトなく、清々しく快適に呑める。ブラインドでグラスに注ぎ、呑み終えてボトルを見たら・・・たぶんビックリするだろう。

マスカットベーリーAだったの!