Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

庭のユスラウメも咲いたし、呑んだ川西屋酒造店の酒を一度まとめてみたんだなぁ・・・

f:id:Etsuro1:20210323114940j:plain

ユスラウメ バラ科 / サクラ属 [Cerasus tomentosa

我が家の狭い庭には、植えすぎてしまった多様な植物がしのぎを削る季節がやってきたことになる。今年もユスラウメが花を咲かせた。とても綺麗なうえ、赤い実をつけて美味であるから二倍楽しめるはずなのだが・・・だいたいヒヨドリの餌場と化す我が家の庭。ヤブコウジの実も、あっという間になくなってしまう。ブルーベリーも、その多くはヒヨドリに食べられてしまう。いったい何のためにワガハイは頑張っておるのだろうか?そろそろヒヨドリ界から何らかの表彰がなされてもいいんじゃないだろうか?と思うんだがな。

緊急事態宣言が解除されて、彼方此方で人出が増えたことが報道されているんだが、そりゃあそうでしょうな。言うまでも無く、という話だ。天気はいい、春の日差しに誘われてしまうのはヒヨドリだけではあるまい。なんだかよく分からない、小さな蜂のような虫も飛行しておる。みんな春になれば忙しいのである。

 

ワガハイも慌ただしい・・・ワガハイという文字は「我輩」というのが一般的だが、ことワガハイに関しては「我杯」と書く、とした方が実態に合致していると言えるだろう。ああ、ワガ・サカズキ・・・我が酒好き・・・いろいろ文字を入れ替えて遊ぶことが出来る。日本語は楽しいもんだ。このようにして、ワガハイは忙しいのである???

そこで我杯によって呑まれた酒の中でも、川西屋酒造店の「丹沢山」「隆」、杉井酒造の「杉錦」の二つの蔵は、やはり特別な存在であるな。つまり好きな酒なのだな。それで、いったいこの一年ほどの間でどれだけの種類を呑んだのか・・・「丹沢山」「隆」だけだがまとめてみた。つまり当ブログで書いたものだから、以下にリンクを示せばいいわけだ。

先ずは神奈川県の全酒蔵リストだな。

etsuro1.hatenablog.com

まあ・・・リンクの連続で恐縮だが、よく呑んだもんだなぁ・・・

阿波山田錦の熟成純米酒・・・”丹澤山 麗峰”

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

 

丹沢山麗峰」と「純米吟醸箱根山」について書いたな。

etsuro1.hatenablog.com

 

「生モト元年丹沢山」のことだ。

etsuro1.hatenablog.com

 

丹沢山のキモトを二種類購入 雄町と若水

etsuro1.hatenablog.com

 

純米吟醸丹沢山

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

で、これからはど~なるんだ?というと、ど~にもなりましぇ~ん。呑めるうちは呑むのだから、まだまだ「丹沢山」「隆」のお世話になるんですな。さて、今晩はナニを呑みましょうかな・・・予定では「ルバイヤート甲州シュールリー」なんだが。

 

丹沢山 純米酒 秀峰」の燗つけについて書いたブログはこちらをご覧くだされ!

etsuro1.hatenablog.com

 

英国発祥で旨いもの・・・ま、スコットランドならあるよねぇ

英国発祥とは言ってもエディンバラスコットランドである。スコットランド産のビスケット類というのは、幾つかが日本に輸入されていて、Etsuro1もかなりお気に入りのものがある。はじめてその類を口にしたのはマクビティ・ダイジェスティヴ・ビスケットで、まだ小学生?(中学になっていたかも)だった頃の話だな(日本での販売は1973年らしい)。とにかく当時としては画期的にうまかった。学校でも食った食わないの、ちょっとした騒ぎになったもんだ。

当時、輸入していたのか?日本国内でライセンス生産していたのか定かではないんだが、明治製菓が絡んでいたと記憶しているんだが、いつの間にか業者は変わっていたんだな。「株式会社モントワール」となっておる。そのマクビティだが、最近、ワガハイが時々立ち寄って酒を購入するスーパーマーケットの輸入菓子の棚に「ニブルズ」という菓子が並んでおる。「nibble・・・ちょっとずつかじる」という意味の複数形であるか・・・ナルホド、開封してみるとそういう菓子ではあるな。

f:id:Etsuro1:20210322164429j:plain

Nibbles

まあ・・・食べてみればマクビティの味ですな。ナニ作ったってマクビティはマクビティですよ。ただ、大きさというのは大切な味の要素だからな。一口でどの位の量の固形物が口内に投入されるか、という分量は決定的な要素の一つではあるな。そのあたりは旨いパンだのマズいパンだのという話とも通ずることなんだが・・・それはまた別の機会に書くことにしよう。

 

て、この小石のような一口以下サイズの全粒粉ビスケットをチョコレートコーティングした菓子は、ナンダカ全く食べ応えが少な過ぎて、結局開けた袋は全て食べきってしまうことになる。それ程多くの量とも思えないから食べてしまうのだが、一袋80グラム、418kcal(ダークチョコレート)のようだ。塵も積もれば・・・ということで、これはダイエットを意識するならば要注意の食べ物だろうなあ・・・言い訳の要素は「全粒粉」ということだけだ。

でもねぇ・・・なんか、何処かでみたことのあるような・・・なんとも形容し難いカタチと色であり・・・微妙にナニかを連想させますな。でもまあ、ちょっとしたオヤツには旨いもんですな。ミルクチョコレートとダークチョコレートがあるんだが、ワガハイ的にはダークチョコレートが好きであるな。

ワガハイが言う、微妙にナニか・・・が気になって仕方ない方は当ブログ2021年1月8日を参照されたし。あえてリンクは貼らないんですな。

 

ワガハイは、その微妙なナニかをしきりに目撃した経験が多いからかもしれん。知らなければ何の問題もないだろう。でもまあ、しょ~もない話ではある。とにかく旨いんだからいいじゃないか!ということは間違いないのだからな。

でも・・・生産はトルコなのね。何処で作ってもマクビティだねぇ・・・

 

※ ブルボンのルマンド(1974年発売らしい)が、結構衝撃的に学校内で話題になったことがあったな。そういえば最近はルマンドを気にしていなかったが、ネットで見るとまだラインナップにありますな。今度買ってみるか。

脳内で鳴り響く「運命」は・・・うんめぇ~酒だな「丹沢山 純米酒 秀峰 生」

f:id:Etsuro1:20210321123811j:plain

二枚貝の美味さよなぁ・・・

ごく日常的に入手出来るアサリは、本当に当たり前のように購入して食しているんだが、旬と言われるのは産地にもよるが・・・だいたい春というのはいい季節みたいですな。上画像のアサリの様子を見ていると、まあ、ダレダレにリラックス状態ですな。これをいただいてしまうのだから、ゴメンナサイってなもんだが、リラックスさせると砂出しもいいみたいですな。

アサリの酒蒸し・・・これを我が家的にはロッジのスキレットでやるんですな。菜花系の野菜とともにやるのが定番にして、やっぱり好きですな。とりあえず手軽に一品作れるしね。

で、酒はこれにしたんですな。

f:id:Etsuro1:20210321123750j:plain

丹沢山 秀峰 生

熱燗から冷やまで全温度帯OKの火入れ「丹沢山 純米酒 秀峰」に対して、これは「秀峰」の生酒バージョンである。ということで、呑み方や扱い方(保存方法)は全く異なる。まず絶対に厳守すべきは冷蔵保存ということ。一升瓶なので冷蔵庫内を圧迫するが、旨酒のためであるから冷蔵庫内を整理しよう。抜栓後は、火入れ酒よりは早目にセッセと呑んでしまうべきだな。我が家的には二人で3~4日で呑みきりますな。

f:id:Etsuro1:20210321125358j:plain

気を付けてはいるが・・・結露に弱い裏ラベル

丹沢山の蔵は、もう長いこと徳島県産の山田錦を使っているな。昔は兵庫県産に比べてちょっと香味が劣るように感じたんだが・・・今では全くそんな心配はいらないね。徳島県産の山田錦の特徴を生かした造りが見つかったんだろうな。いろいろな米を食べてみると感じると思うんだが、コシヒカリだって産地によって随分と味も食感も異なるし、だいたい米自体の表情さえ違うからなぁ。適切な水加減やら火加減を、本当は調節すべきなんだろう。ま、そこまでこだわる人もいるだろうが、ワガハイ的にはちょっと限度を超える世界になってしまうな。

 

そういえば、Panasonicの高級な炊飯器は、米の産地や銘柄に合わせて炊き方をコントロールするとか。「Wおどり炊き220℃高温スチーム搭載」ってぇヤツだ。「綾瀬はるか、銘柄炊き分けで故郷の米を食す!!!」ということで、なかなかたたき売り系のノリで広島県産のコメを食していますな。でもねぇ・・・神奈川県産の「湘南はるみ」のモードがなさそう・・・キヌヒカリ系統だから、キヌヒカリモードで炊飯すればいいのかな?これ、時々ネットにつないでバージョンアップ出来る炊飯器なのかな?だとして・・・時々バージョンアップを要求する炊飯器というのも、なんかワガハイ的には面倒な感じもしてくるなぁ。ま、今のところザっと調べた限りではWi-FiだのLANだのBluetoothだのといった表記が無さそうだから、そこまで複雑にはなってないようだ。買うなら今のうちかな?(冷蔵庫では玉子の残り少ないとか・・・スマホと連携出来るらしい・・・それって便利なのか、面倒なのか?いっそのこと、冷蔵庫が玉子ぐらい産んでくれるようになってしまった方が便利だろう。)

 

それで、話は「丹沢山 純米酒 秀峰 生」に戻すのだが、ワガハイ的には口に含んだ瞬間に珍しいことが起こった。なんと、頭の中で音楽が高らかに鳴り響き始めたのである。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

交響曲第5番 ハ短調 作品67 第4楽章 Allegro - Presto

ということで、この酒はワガハイ的にはそういう酒だったのである。

でもねぇ・・・まさか川西屋酒造店が蔵の中でベートーヴェンを流しているということはないだろう。綺麗なもろみが奏でる発酵サウンドが響き渡っているはずだからな。

 

朝日観音堂・・・神奈川県南足柄市 つづき

f:id:Etsuro1:20210320101334j:plain

朝日観音堂(南側から見る・・・の図)

お堂の北側から撮ろうとすると斜面なのでヒキが全くないんですな。たぶん、このアングルが概ね南北線(経線)上にカメラを向けた状態だと思いますな。ということは、この朝日観音堂の正面は概ね日の出(朝日)方向に向いているということだろう。

宗教施設にとって礼拝施設の方角というのは、重要な意味を帯びていることが多々あるからねぇ・・・そのあたりは、古いカトリックの聖堂の作り方・・・まあ、作り方っていう言い方も妙だが、ロマネスクやらゴシックやらの様式を少しお勉強すると、ザックザック意味合いが出て来ますな。そして仏教だって東方浄土や西方浄土に言われるように、方角はいろいろ意味が含まれますな。

f:id:Etsuro1:20210320103300j:plain

説明板 その1

例によって以下に書き写しておきますな。

 朝日観音堂
   木造聖観音立像
   木造兜跋(とばつ)毘沙門天立像
   小仏像

朝日観音堂は、江戸時代中期の建造と推定され、一
辺が四間の宝形造(ほうぎょうづくり)で、基礎は、赤土を固め表面に白い
漆喰を覆った、亀腹と呼ばれる土壇です。
 聖観音菩薩立像(像高133cm)は、平安時代の作
で内刳(うちぐ)りのない一木造りの像で、後世の補修が多く入っ
おり、地方仏に見られる面相と、都の影響を受けた
と思われる裳(も)や天衣の表現を併せ持つ像です。
 三躯の兜跋毘沙門天立像のうち一部欠損している
像(像高132.5cm)は、平安時代の作です。
 このほか、平安時代から江戸時代までの小仏像
十三躯が安置されています。
 朝日観音堂は市指定文化財であり、聖観音立像
や兜跋毘沙門天立像、小仏像は県指定文化財です。
    平成二十年三月
       南足柄市教育委員会

 

f:id:Etsuro1:20210320105323j:plain

仏像は神奈川県指定文化財なのだな

お堂の正面前に仏像の収蔵庫が建てられていて、貴重な文化財を保護している。それは素晴らしいことなんだが、何でお堂の姿を遮るような位置に建てられたのか?ちょっと残念な位置なんだが、これはいろいろ制約がある中で決まったことなんだろう。

f:id:Etsuro1:20210320105709j:plain

お堂は南足柄市指定文化財なのだな

とりあえず、建物よりも仏像の方が価値が高い・・・ま、そうなんだろうな。仏像を安置するためのお堂なのだろう。このあたりの意味合いは「床」の問題と似ているかもしれないな。つまり、「軸」が先か「床」が先か?という話だな。これはかなり贅沢な話しながら考え方の基本ではあるからな。

f:id:Etsuro1:20210320110144j:plain

土壇の部分拡大

漆喰の状態は分かり辛いが、確かに壇になっておる。つまり、昔の土間の作り方(漆食叩)ってぇコトなのかな。

f:id:Etsuro1:20210320110627j:plain

説明板 その2

  朝日観音堂とその土壇

 観音堂は、江戸時代中期の建造と
推定され、一辺が四間の宝形(ほうぎょう)造で、
頂きは箱棟でまとめられている。
 お堂の本身(ほんみ)は外陣(げじん)と内陣(ないじん)に分けられ、
内陣には本尊(ほんぞん)聖観音(しょうかんのん)立像」が安置
されていた。まわりには高欄(こうらん)の回縁(まわりえん)
をめぐらせている。
 このお堂の特徴は亀腹(かめばら)と呼ばれる
基礎の土壇(どだん)にある。赤土で固め、
表面を白い漆喰で仕上げた饅頭形土壇
で、本身の礎石がすえられている。
      南足柄市教育委員会

 これで、一応朝日観音堂のコトは終わるんだが・・・ま、Etsuro1としては大した調べものもなく、ただ現地に行って見て、撮って、書き写したに過ぎん。それでも当ブログを読まれるだけでも興味を持たれる方もおられるだろう、と期待しているんですな。まあね・・・ナニニツケテモ優先順位ってのはあるんでしょうが、文化財の保護っていうのは、その成り立ちと人間のココロの拠り所の意味合いも含めての継続、っていう難題もあるのだろう・・・でも、それが文化的痴呆にならんためには踏ん張らないと、と思うんですな。きっと、日本文化のコードに関わることなんではないか?と思っておる次第でありますのじゃあ~!

 

 

朝日観音堂・・・神奈川県南足柄市

f:id:Etsuro1:20210319102412j:plain

朝日観音堂(神奈川県南足柄市

神奈川県南足柄市にある「アサヒビール神奈川工場」にほど近い、南足柄市怒田というところに「朝日観音堂」がある。

もう、ナニが言いたいか分かるよねぇ・・・

アサヒビールだから朝日観音堂なのか、朝日観音堂だからアサヒビールなのか?

先ずはアサヒビールの社史を見てみると、「1889年11月 朝日麦酒株式会社の前身である大阪麦酒会社設立」である。そして「2002年5月 神奈川工場竣工」である。

一方、朝日観音堂については、とりあえずあまり詳細なことが分からない。現在の観音堂は江戸時代中期の建築らしい・・・これだけで、朝日観音堂の方が明らかに先であることがよく分かるな。ま、名前に関してはアサヒビールは大阪発祥だからねぇ、たまたまのことだろうが、アサヒビールがこの地に工場を建設するにあたって、ご近所にこの朝日観音堂があることに気付かない筈がない。きっと関係者は縁起が良いと思っただろう。

(アサヒだから朝日観音堂・・・なんて言いながら、自社ビール呑みながら盛り上がったのではなかろうか?イイ時代だったねぇ・・・今じゃ飛沫問題で盛り上がれませんな。)

 

ま、駄洒落が最たるモノだろうが、語呂合わせで物事が決まってしまうことは多々あるからねぇ・・・昨今の女性中傷問題においても元電通・・・ですか。昔々、電通に限らず広告代理店の方々は駄洒落が凄かったな。そこにコピーライターがおると、殆ど駄洒落だけで話が進んでいくというスタイルであって、ハッキリ言ってついて行けなかったことがあったねぇ。まあ、ノリっていうテンポも重要ですがな・・・妙な業界ではありましたな。

この文章を書いていても、文字変換がついて行けなくなってしまったようだ。「アサヒ観音堂」「朝日ビール」と変換してしまうようになったぞ!

 

あ、またもや話が脱線したな。もとに戻そう・・・

茅葺屋根が目立つし、そこに先ずは魅力を感ずるんだが、床下の土壇に特徴があるようだ。ま、そのあたりは素人目には指摘されないと気付かないことだ。

f:id:Etsuro1:20210319105559j:plain

側面(南南西面)

とても趣のある建物であり立地だと思うのだが、江戸時代ならば、こうした造りのお堂が彼方此方にあったのであろう。とりたててもの凄く造りの凝った建造物というわけでもなかったんだろう。つまり、かつての日常的な風景を形作る建物の様式とクオリティーということなのではなかろうか?

ということが、今となっては尚更、愛おしい程に大切なモノに思えてくるのだが・・・

f:id:Etsuro1:20210319110039j:plain

観音堂正面1(堂内立入禁止)

照明が付いている。それは一応防犯上も必要なのかな?でも、なんとなく心許ない配線ですな。ま、何処かにある分電盤には漏電遮断機は付いているだろうが。

 

そう言えば、新型コロナウイルス感染再拡大の兆しを素早く察知して「サーキットブレーカー」を作動させる・・・みたいなコトを言われている方がおられたが、ワタシャ思うに「漏電遮断機」を例えに用いた方が良さげではなかろうか?

f:id:Etsuro1:20210319110108j:plain

観音堂正面2

話は常に逸脱する危険をはらんでおる。もとに戻そう。

 

この観音堂は「四間(約7.2m)四方の木造茅葺き宝形(ほうぎょう)造り」、外廻りの縁に「擬宝珠高欄(ぎぼしこうらん)」ということで、とてもシンプルなスッキリとした姿であるので、これ、状態の良かった時はさぞかし美しいお堂であっただろう。現在は、ちょっと違った美しさになってきてしまっているなぁ。この姿は姿として、いろいろ湧き上がってくる感情というものはあるので、貴重なあり方ではあるんだが・・・

f:id:Etsuro1:20210319110230j:plain

傷んだ茅葺き屋根

こりゃあ、修理するとなると結構おおごとになるかなぁ・・・

f:id:Etsuro1:20210319110330j:plain

傷んだ茅葺き屋根

文化財保存は大変だな。でもねぇ・・・このまま崩壊していってしまうのは勿体ないなぁ。

 

明日も朝日観音堂だな。

無生野(むしょうの) 風流踊(ふりゅうおどり)に関わる雛鶴神社・・・山梨県上野原市

山梨県上野原市には、いろいろ気になる風景があるんだが、我が家からソコソコ距離があるのでなかなか行くことがない。とは言っても神奈川県の藤野の隣なんだが、相模湖沿いの国道20号がグネっているために平均車速が上がらず、非常に遠く感ずるのだ。勿論、圏央道と中央道をつかって上野原まで行けば大したことはないんだが。

相模川っていう名前も下流では「馬入川」とも言われ、中流域の神奈川県内では「相模川」、そして山梨県に入ると「桂川」と言われる。その相模川桂川に変わるあたりの川筋の風景には惹かれるものがありますな。コロナ禍でもなく、ワガハイの体調が良ければ、上野原に宿泊しながら数日かけてウロウロしてみたいもんだ。

四方津猿橋界隈も、少し山側をウロウロすると気になる箇所があったんだが、果たして現在でも変わらずにあるだろうか?この辺りをウロウロしたのは二十年は昔のことになるからな。

つまり、気になりながらも放置したままの所が随所にある。もっとも、優先順位としてはこの中央線沿線は上位ではないんだが・・・

しかし上野原から、というか藤野からと言うべきか、その先に県境を越えて山梨県都留市に抜けていく県道35号・・・地名としては山梨県上野原市秋山という所を抜けていく道だが、ここは何度か通過して風景を楽しんだことがある。そして幾つかの気になる謂われや祭、史跡があるんだな。そのひとつが雛鶴峠(ひなづるとうげ)であり、その手前(上野原市側)に位置する「雛鶴神社」が、本日のテーマであるな。峠を越えた先には中央リニアの施設があり、もう一つの都留市側に位置する「雛鶴神社」があるが、それはまたの機会にする。

f:id:Etsuro1:20210318111623j:plain

マイド恒例の説明板であるな

読みやすいように下に書き写す。

 

雛 鶴 神 社

 雛鶴神社は、秋山村無生野にあり、大塔宮護良親王の侍妃
雛鶴姫を祀る。(平成元年十月 本殿、拝殿再建)

 伝承によると建武二年(一三三四)七月護良親王は鎌倉に
於いて、淵部義博のために悲運の最後を遂げられた。お傍に
仕えていた寵姫南の御方雛鶴姫は悲嘆にくれられたが、やが
て心をとり直し、従者と共に御首級を抱いて鎌倉を出立さ
れ、相州下柏尾(現在の横浜市戸塚区柏尾町)の四つ杭の井
戸で首級を清め、成正寺で供養し、次いで串川村(現在の津
久井郡津久井町青山)の光明寺に立寄り、更に川合という地
に休み、甲州秋山に入り、桜井の裏山王沢から古福志の四つ
堂に七日間逗留し、死亡した従者のために弥陀を建て、王の
入屋敷に休息ののち、無生野の里に辿りついたのは年の暮れ
であった。そこで産気づいた姫は、二十九日王子を分娩され
たが、母子共に死亡された。
 村民は悲運に同情し、厚くこれを弔い門松をとりはらい、
樒の枝を立てて冥福を祈ったという。
 それから数年ののち、護良親王の王子葛城宮綴連王が吉
野賀名生(あのう)の変後、諸国を遍歴して本村に落居し、村民の話を
聞いて不思議の因縁を感じ、この地に住み一子五孫の繁栄を
見て天寿を終えられた。村民は三人を神に祀り、今日まで祭
りを続けるという。
 護良親王、雛鶴姫、綴連王御三方の迫福のために始めら
れたという無生野の大念仏は、念仏踊りの原型を良く留め
るものとして尊重され、山梨県無形文化財に指定(後に、
平成七年十二月、国の重要民族文化財に指定される)され、
正月、七月の各十六日に連綿として行なわれている。
 昭和五十七年十月
       秋 山 村
         平成三〇年七月 再編再掲
                 無生野地区 氏子

 

f:id:Etsuro1:20210318111455j:plain

登り坂の県道35号が右に回ると左手に見える

小さな社ではあるが、ナニも知らなくても気になるあり方をしておる・・・ということで立寄ったのがハジマリであって、これもまたン十年前の話しだ。そして調べていくうちに念仏踊りの原型が文化財となっていることを知る・・・最近では便利なもんで、この念仏踊りの画像もネット上で観ることが出来る。してみると・・・神奈川県藤沢市にある遊行寺念仏踊りにもよく似ているな。

 

f:id:Etsuro1:20210318111525j:plain

正面カット

この念仏踊りというのは、上野原市が見学ツアーというのをやっていたはずなんだが、コロナ禍だからな・・・収束するまではダメかもしれないな。「無生野大念仏保存会が旧暦1月16日頃と新暦8月16日の二晩、無生野集会所で披露・・・」と、上野原市のHPにはあるんだがな。ワガハイは観たいと思いながら都合がつかず、申し込みが遅れて締め切られ、といったことで今日にいたっておる。

f:id:Etsuro1:20210318111545j:plain

側面のヒキは撮れないので、後ろはこんな感じ

ユネスコ無形文化遺産(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)へ提案することが決定・・・」ということも上野原市HPには書かれている。

 

雛鶴峠のトンネルを都留市側に抜けると、なんとも殺風景なリニアの施設がデカイ面を晒しており、まことに無粋であるな。その様子は若干だが当ブログの以下をお読みくだされ。

2021年2月13日 プロセスの透明性・・・それは確かにとても最重要なことだよなぁ

etsuro1.hatenablog.com

 

:コメントを頂いた通り、神奈川県藤野町は2007年3月に相模原市編入されて相模原市藤野町となった。その後、政令指定都市への移行によって2010年4月には政令指定都市への移行に伴い、相模原市緑区の一部となった。習慣的に藤野という言い方は残っているので、ブログ内の藤野町という記述には「町」に打消し線を付けた。ご指摘、感謝!(2022/11/02)

BALCARの光質みたいな・・・リンホフ・マスターテヒニカは何処へいったんでしょうねぇ~

f:id:Etsuro1:20210317140808j:plain

神奈川県足柄上郡大井町「矢頭橋」

大井松田乗馬クラブそばの交差点の春・・・毎春、この鮮やか過ぎる色合いを楽しみにして、この「矢頭橋」交差点を通る。ここは東名高速道路に掛かる陸橋と、県道77号がT字路となっている。ちなみにこの陸橋の上から見る富士山もいいもんですな。十年以上前になるが、夕暮れの富士山があまりにも綺麗なんで、クルマを路肩に停めて見ていたらパトカーが通ってねぇ・・・「運転手さん、富士山綺麗だけどあまり長く停めないでね~」と言われたことがあったな。

f:id:Etsuro1:20210317141656j:plain

引いて見るとこんな感じ

思えば、随分と警察官からは職質されてますな。静岡県富士市の海岸近くにある「妙法寺毘沙門天)」の先にある堤防の上で、夕方からず~っと日本製紙の工場煙突の煙を見ていたことがあった。案外見ようによっては綺麗なんですな。するとたまたま自転車で通りかかった警官に声掛けられたな。まあ、職質っていうほどのものでもなかったが、

「あなたナニみてんの?」

ってぇなモンですな。

「煙突の煙ですよ!」
って答えれば、

「ん??」

なかなか理解されない美しさのようでしたな。

「ただの煙のナニが綺麗なんだかよく分からない・・・」

といったことを言われてましたな。でも、しばらくその警官も見ていたんだが「煙なんてシゲジゲ見たこともなかったが、案外綺麗って言えなくもない・・・」みたいなコトを言い出しましたな。

 

ところで、昨日といい本日といい、花粉が酷い。目が痒い、鼻は酷くはないんだがたまにクシャミ、これ以上大量に花粉を吸い込んだら気管支がやられるだろうな。お陰で薬の量が多めである。

春の光は様々な風景に彩りを添えてくれるのに、その恩恵を見まくることが出来ないのは残念だ。風景にある花などの彩りは勿論なのだが、光の質そのものが「春」っていうのはいいんですな。なんか、大型ストロボでいうならCOMETやProfotoではなくて、BALCARの光質みたいな・・・って言っても若い人にはワカランか?とうに潰れちゃったストロボメーカーだからな。

ハッセル+バルカー=広告写真みたいな時代があったんですな。フィルムがエクタクロームXですよ!現像処理がE-4ですよ!なんてコトでしょうねぇ。電通にはリンホフ・マスターテヒニカがゴロゴロ転がっておった!という時代の話で御座います。

ああ、お父さん・・・電通のリンホフは何処へいったんでしょうねぇ~本社ビル売ってもリンホフは残して欲しかったねぇ・・・(って、時代が全く違うよな)。

 

話が脱線したな。とにかく春の光の魅力的なコト・・・というわけだ。