Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする四捨五入して還暦男の、適当な言語の羅列記録・自称乱学者

朝日観音堂・・・神奈川県南足柄市 つづき

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朝日観音堂(南側から見る・・・の図)

お堂の北側から撮ろうとすると斜面なのでヒキが全くないんですな。たぶん、このアングルが概ね南北線(経線)上にカメラを向けた状態だと思いますな。ということは、この朝日観音堂の正面は概ね日の出(朝日)方向に向いているということだろう。

宗教施設にとって礼拝施設の方角というのは、重要な意味を帯びていることが多々あるからねぇ・・・そのあたりは、古いカトリックの聖堂の作り方・・・まあ、作り方っていう言い方も妙だが、ロマネスクやらゴシックやらの様式を少しお勉強すると、ザックザック意味合いが出て来ますな。そして仏教だって東方浄土や西方浄土に言われるように、方角はいろいろ意味が含まれますな。

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説明板 その1

例によって以下に書き写しておきますな。

 朝日観音堂
   木造聖観音立像
   木造兜跋(とばつ)毘沙門天立像
   小仏像

朝日観音堂は、江戸時代中期の建造と推定され、一
辺が四間の宝形造(ほうぎょうづくり)で、基礎は、赤土を固め表面に白い
漆喰を覆った、亀腹と呼ばれる土壇です。
 聖観音菩薩立像(像高133cm)は、平安時代の作
で内刳(うちぐ)りのない一木造りの像で、後世の補修が多く入っ
おり、地方仏に見られる面相と、都の影響を受けた
と思われる裳(も)や天衣の表現を併せ持つ像です。
 三躯の兜跋毘沙門天立像のうち一部欠損している
像(像高132.5cm)は、平安時代の作です。
 このほか、平安時代から江戸時代までの小仏像
十三躯が安置されています。
 朝日観音堂は市指定文化財であり、聖観音立像
や兜跋毘沙門天立像、小仏像は県指定文化財です。
    平成二十年三月
       南足柄市教育委員会

 

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仏像は神奈川県指定文化財なのだな

お堂の正面前に仏像の収蔵庫が建てられていて、貴重な文化財を保護している。それは素晴らしいことなんだが、何でお堂の姿を遮るような位置に建てられたのか?ちょっと残念な位置なんだが、これはいろいろ制約がある中で決まったことなんだろう。

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お堂は南足柄市指定文化財なのだな

とりあえず、建物よりも仏像の方が価値が高い・・・ま、そうなんだろうな。仏像を安置するためのお堂なのだろう。このあたりの意味合いは「床」の問題と似ているかもしれないな。つまり、「軸」が先か「床」が先か?という話だな。これはかなり贅沢な話しながら考え方の基本ではあるからな。

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土壇の部分拡大

漆喰の状態は分かり辛いが、確かに壇になっておる。つまり、昔の土間の作り方(漆食叩)ってぇコトなのかな。

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説明板 その2

  朝日観音堂とその土壇

 観音堂は、江戸時代中期の建造と
推定され、一辺が四間の宝形(ほうぎょう)造で、
頂きは箱棟でまとめられている。
 お堂の本身(ほんみ)は外陣(げじん)と内陣(ないじん)に分けられ、
内陣には本尊(ほんぞん)聖観音(しょうかんのん)立像」が安置
されていた。まわりには高欄(こうらん)の回縁(まわりえん)
をめぐらせている。
 このお堂の特徴は亀腹(かめばら)と呼ばれる
基礎の土壇(どだん)にある。赤土で固め、
表面を白い漆喰で仕上げた饅頭形土壇
で、本身の礎石がすえられている。
      南足柄市教育委員会

 これで、一応朝日観音堂のコトは終わるんだが・・・ま、Etsuro1としては大した調べものもなく、ただ現地に行って見て、撮って、書き写したに過ぎん。それでも当ブログを読まれるだけでも興味を持たれる方もおられるだろう、と期待しているんですな。まあね・・・ナニニツケテモ優先順位ってのはあるんでしょうが、文化財の保護っていうのは、その成り立ちと人間のココロの拠り所の意味合いも含めての継続、っていう難題もあるのだろう・・・でも、それが文化的痴呆にならんためには踏ん張らないと、と思うんですな。きっと、日本文化のコードに関わることなんではないか?と思っておる次第でありますのじゃあ~!