Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

ポクポク・・・ブンメイテイチクテイジカンケイシリョウ・・・カ~ン??

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福澤神社境内より・・・鳥居入って右手の図

神奈川県南足柄市・・・とはいっても山北町との境目に近い、酒匂川のほとりに位置する福澤神社境内の一角である。

横を通る県道720号の拡幅工事があって、社殿を移動したこともあったり、いろいろ整備されたからなぁ・・・昔の雰囲気とは変わってしまったと思う。だが、境内に設置された様々な説明板を読んでいくと、丁寧に記録されていると思われる。南足柄市教育委員会・・・結構頑張っていると思うんですな。

そりゃあ、そうだよなぁ・・・文化財だからなぁ。神社だから宗教法人の問題ではあるものの、そんなクールな線引きでは難しい。有形文化財無形文化財って、切っても切れない関係にある。有形文化財だけ残しておいても、ソレだけでは意味不明になっていくし、無形文化財だけでは、ソモソモの成り立ちの場が失われていくから、単なる時代遅れの娯楽になりかねない。だから伝統的な宗教での祭礼っていうのは重要だなぁ・・・出来ればその所作の意味なども伝承されて欲しいなぁ。

どのみち、文化伝承っていうのは何処かで意味不明、解釈不能の憂き目に遭うのだろうが、記録だけはできる限り・・・というのは予算と手間が掛けられるだけはやっておかないとねぇ・・・失われたものは取り返せないからなぁ(だから大規模災害って悩ましい)

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説明板 ブンメイテイチクテイジカンケイシリョウ

さあ、また説明板だ。この説明板はわりと最近に立てられたようだから痛みもなく、読みやすい。そして解説文も簡潔で要領を得ている。要領を得ている、っていうのは、ハイキングで訪れた人たちが立って読むのに丁度良い文章の長さのなかに、要点は押さえられてある。あと、詳しく知りたければスマホで調べてね!ってな感じだな。

これ、QRコードでも付けておいて、詳細が読めるようになっているともっとイイねぇ。南足柄市教育委員会のページとかにリンクしていてねぇ。

まあ、その場で全て疑問を解決する必要もないか?ワガハイのように説明板を撮影していって、帰宅してから根掘り葉掘り調べたければ調べればよい。そして気になるなら再訪すれば良い。そうして再訪すれば、また感動も違ったものになるだろう。楽しみは広がり、そして深まるかもしれない。

ああ、ワガハイの能書なんかど~でもイイな。サッサと読みやすいように書き写したものを読ませろ!ってなコトかな?

 

文命堤築堤時関係資料ぶんめいていちくていじかんけいしりょう〕

 次のものは、文命堤〔ぶんめいてい〕及びその築堤に功績ある田中丘隅〔たなかきゅうぐ〕(休愚〔きゅうぐ〕)と関係深い資料であり、酒匂川〔さかわがわ〕
治水の歴史を後世に伝える歴史資料です。五基・一体・一旒〔りゅう〕が市指定文化財に指定されています。


1.文命宮祠〔ぶんめいきゅうし〕 丘隅によって建立されました。古文書や岩流瀬〔がらぜ〕にある文命西堤の祠を参考
に台石・蓋石・笠石は推定復元されています。
2.文命東堤前碑〔ぶんめいとうていぜんぴ〕 文命堤の由来や祭礼の創始などが刻まれています。丘隅が起こした文章は
大岡忠相〔おおおかただすけ〕、八代将軍徳川吉宗〔とくがわよしむね〕に回覧され、荻生徂徠〔おぎゅうそらい〕が添削しました。
3.文命東堤後碑〔ぶんめいとうていこうひ〕(旧碑〔きゅうひ〕) 徂徠が添削する前の、丘隅の原文が記されていると伝わります。
4.文命大明神御寶前〔ぶんめいだいみょうじんごほうぜん〕 丘隅の娘婿である巳野庄次郎〔みのしょうじろう〕(蓑笠之助〔みのかさのすけ)ら九名の土木技術者たちの名が
記されています。
5.水鉢〔みずばち〕 大口土手下の村々の地元民が寄進したと伝わります。
6.大口川丈地蔵尊〔おおくちかわたけじぞうそん〕 丘隅が酒匂川治水を祈願して大口〔おおくち〕・岩流瀬〔がらぜ〕・吉田島〔よしだじま〕・金手〔かなで〕・多古〔たこ〕・飯泉〔いいずみ〕に建
立した六地蔵の一つと伝わります。
7.文命幟〔ぶんめいのぼり〕 祭礼時に掲げるために丘隅から下賜〔かし〕されたと伝わる幟です。

 

図版配置
④ ③ ② ①
⑦ ⑥ ⑤

 

福澤神社境内配置図

※福澤神社内にあった文命堤に関係した石造物群は、社殿の移転に伴って
平成21年3月に1ヶ所にまとめて設置されました。

令和元年八月  南足柄市教育委員会

 

ま、この件は長いですぞ!明日も南足柄市の大口界隈ネタで書く予定だ。

 

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ところで昨日、適当にテレビを付けたらNHKで「英雄たちの選択」の再放送があった。まあ、ナンと歴史オタクには楽しいんだろうなぁ・・・的な企画で、「スペシャル プロが選ぶ”最強”の戦国武将(初回放送日:2020年10月31日)」というものだった。スタジオには「戦国を熱く語る論客が集結」し、「武力だけでなく経済力や人間力など、さまざまな視点から格付けし、戦国最強は誰か?に終止符を打つ」という謳い文句だった。

ワガハイ、時々この番組は見ることがあるが、だいたいはじめから終わりまでしっかりと見続けるコトは少ない。昨日の当ブログでふれた「伊奈半左衛門忠順」の時は珍しくしっかりと視聴したがね。

それで、結局最強の武将は豊臣秀吉という結論だった。なんかねぇ・・・せめて新しい見方でも加えて、毛利さんだとか伊達さんが最強だ!ってな話になれば面白いんだが・・・歴史の専門家っていうのも、あの番組見ていると、オタクの集会で楽しそうだったな。

 

邪推も証拠固めて論文型式を採って、文脈が論理的に破綻しなければ、ソレもまた「論」としてはアリだからねぇ・・・査読はともかくとして。

ウクライナのコトでもいろいろ専門家が語っているが、それもまたどこか論理的なスジを求めて理解しようとしている。

独裁者っていう強烈な天才(狂人)のアタマの中なんぞ、ワカランだろうなぁ・・・理解して捉えるもんではなかろう。天才は筋では読めないから天才なんである。ナニがナンでも得たいものがあれば、それが得られるまで駄々をこねるもんだ。叩かなければ与えられない・・・叩いても与えられないコトもあるが、始めなければ始まらない。だからお菓子屋や玩具屋の前で引っ繰り返る子供を宥める一番簡単なコトは、ソレを与えるコトだ。だが、味をしめて更に要求はエスカレートするだろう。なぜなら、それが学びというコトのひとつだからだ。

ま、欲望を論理的に読めるとは思えん(査読出来るようなものではないよなぁ)。戦国最強とテレビ番組内で終止符を打たれた秀吉も、朝鮮出兵したからなぁ・・・。

 

それで・・・昨日の「英雄たちの選択」は再放送だ。今日の状況で初回放送だったら、ちょっと最強の位置付けも変わったかもしれない。ワガハイ、ナ~ンにも終止符は打たれていないと思うな。歴史上の位置付けや解釈っていうのは、やっぱり動いていくもんだ。再評価っていうのだってあるからねぇ。