梅雨前線が消えてしまった天気図が示されていた今朝の天気予報を見て、妻は異常だと言った。だがそんなの今に始まったコトではなく、既に年を追うごとに降雨はヒステリックになってきている。昔のシトシトと振り続ける梅雨の天気なんて、もう起こり得ないのではないだろうか。
もう、昔のような田植えの風景はなく、真夏の高温障害で作物は荒れ果て、秋の実りの時季に収穫祭が無くなる日が近づいている。
終末じゃあ~~~っ!
気候が変わり、そろそろ古典文学に納められた比喩は受け止められなくなる。季語がねぇ・・・ナンだか実感を伴わなくなりつつあるのでは?
もう、古典文学を読む意味なくね?
大丈夫か?
一方、ワガハイ的にはもっと読まれるべき書物として「養生訓」があるのだが、コレは医学が発展した現在においては、多くの人がスルーしてしまうのかもしれない。
いや~~~?ホントウに医学は進んだんだろうか?
まあ、麻酔が出来るようになったっていうのが、一番の転換点だったとは思うけれど・・・つまり外科は、進んだよなぁ、とは思う。だが、画像診断装置がイロイロ出来て、病気の確定はやり易くなったのだろうが・・・
案外、誤診とまで言っては失礼かもしれないが、見当がズレている診断ってあるからねぇ。そして投薬に関してルーズじゃね?という処方箋を出し続ける医者もいる。それはまあ、ワガハイのかかりつけ医もそ~ゆ~トコロがあるなぁ。
実は薬のコト、大して分かってないんじゃね?という疑念は感ずる。特に漢方薬に関して。薬局の薬剤師だって、漢方をしっかりと把握しているようには思えない。数年前のコトになるが、ワガハイは「小青龍湯」の処方が長すぎる点について、医師のご機嫌を損ねないようにして処方を止めてもらった。
「なんか先生・・・最近、小青龍湯、効いてるのか分からないんですよねぇ・・・」
そんな感じの言い方にした。
「あ、そうですか。じゃ止めましょう!」
それで薬が一つ減った処方箋を薬局に持っていくと・・・
「調子イイんですね。お薬減りましたねぇ。ヨカッタですねぇ!」
ココでも本当のコトは言えない。効き過ぎて副作用が勝っているなんて。ナニせ「副作用はまずない」と語った薬剤師だから。
状態を観察しない医者と薬剤師?「偽アルドステロン症」の初期症状だろうに。
例によって話題が逸脱してしまった・・・
というコトで、今も昔も人間という動物の身体は大差ないはず。記述の全てが有効とは言えないまでも、「養生訓」での貝原益軒の残した言葉の多くは、今でも有効だと思う。
「小青龍湯」に含まれるカンゾウは、摂取し過ぎるとヤバいというコトが古くから知られていたんだが、漢方薬をにわかに使い始めた西洋医学系の方々は、理解度が低い・・・という危険性について、知人の漢方薬屋さんは歎いていたなぁ。
安易にツムラを使いすぎる・・・と。