Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

養生訓は有効期限切れじゃないねぇ・・・

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講談社学術文庫577・・・椿の枝の上にて

「養生訓 全現代語訳 貝原益軒 伊藤友信 訳(講談社学術文庫577)」手元にあるのは定価1250円(税別)ですな。まあ、純米酒純米吟醸の四合瓶1本ぐらいの値段であるな。このように、ものの価値を酒代に換算して計りだすという世界観は、酒飲みならではかもしれないねぇ・・・

養生訓は健康的な生活を送るためのかつての実用書であった・・・という程、単純な目的で著されている訳ではなさそうだが、ワガハイのようなものにとっては、古典的健康書(実用書)ということで、まずは十分であるな。内容は読んでみるべし!全くいまだに有効なことが大多数だと思うんですな。でもまあ、お気に入りの一カ所だけ引用させてもらおう・・・この講談社学術文庫577は、結構分厚いのだが、前半が現代語訳、後半が原文となっているので、これもまた、読む上での楽しみになっていると思うんだな。講談社学術文庫は書棚に多いんだが、まだまだ読みたい本があるねぇ・・・講談社さん、興味深い本を文庫化してくれてアリガト!

 

朝は静室に安坐し、香をたきて、聖経を少読誦し、心をいさぎよくし、俗慮をやむべし。道かはき、風なくば、庭圃に出て、従容として緩歩し、草木を愛玩し、時景を感賞すべし。室に帰りても、閑人を以楽事をなすべし。よりより几案硯中のほこりをはらひ、席上階下の塵を掃除すべし。しばしば兀座して、睡臥すべからず。又、世俗に広く交わるべからず。老人に宜しからず。――巻第八(原文)25より

 

ということで、鉢植え椿の枝の上に、この本を置いて撮影してみたわけだ。

ま、心を清々しく出来ず、今宵の酒とつまみに脳神経の大半を費やし、庭では少しでも食えるものはないかと目を配り、掃除はするがすぐにうたた寝し、世俗に交わるのが多いと人疲れするので、意外と昨今の状況が不快という訳でもなく、宜しい点もあるねぇ・・・と思い始めているEtsuro1。環境に適合し始めているかもしれないねぇ・・・勿論、不具合な点もあって、方策を考えもするがねぇ・・・(こんな感じで、いろいろ考えるきっかけになったりするからな。決して有効期限切れではないな。ま、部分的に賞味期限切れは致し方ない。1712年作だからねぇ・・・)

 

一通り養生訓を読んでみると、今も昔も、健康志向に変わりなく、不老不死に対する考え方なんかに関しても、ちょっと面白い意見が書かれていたりするからねぇ・・・貝原益軒は、iPS細胞などについて、どんな見解を示すかね?ということで・・・

今朝、テレビで山中 伸弥先生がうまい表現をしていたな。緊急事態宣言解除でも青信号ではなく、黄色の点滅信号だそうだ。iPS細胞のことはよ~分からんが、「黄色の点滅信号」ね。これはワガハイがご近所だったら、純米吟醸一本プレゼントだな。