上画像を見れば、物好きにとってたまらない状況であることは容易に分かるだろうな。新酒の季節・・・つまり旬でなければ堪能出来ない香味世界があるんだな。ま、冷蔵庫で保管すれば新酒の状態をある程度長く維持することも出来ない訳ではないが、家庭においては、日本酒用の冷蔵庫を用意するってぇのも、なかなか現実的には難しいもんですな。
我が家はそれなりに大型の通常冷蔵庫、そしてワインセラーがあるが、それに加えてもう一台、小型であっても冷蔵庫を置く空間的ゆとりはないからな。そもそも、そんなに冷蔵庫的なものばかりがある家ってぇのもど~なんだろう?とも思うがな。
最近のワインセラーでは、温度帯設定を変えて二室あるものも出ておるが、それはそれなりに大きさも大きくはなるからねぇ・・・我が家は以前はペルチェ式のヤツを使っておったが、夏場の温度管理がヤバかったのでコンプレッサー式に買い替えたな。二年前だ。
日本酒の保管温度ってぇのは、熟成を止めるならばマイナス5℃とかに設定することになるので、それもまた家庭用冷蔵庫でやろうとすると厳しいものがあるな。いっそマイナス75℃のディープフリーザーに保管しますか???ってねぇ・・・そりゃあ違うわな。
あ、なんか話が逸れていってしまったようだ。だがとにかく、ワインセラーはあると無いとでは、とんでもなく楽しみが違ってしまうので、セラーを買うお金の分でワインを買いたくなる気持ちも分からんでもないが、購入をお勧めしますな。強者は、冷蔵庫のサーモスタットを交換してワインセラーにしてしまう人もいるらしいがね。
「仕込壱号・・・」ですよ!嬉しいじゃないですか。その酒の正体は次の画像でござんす!
抜栓直後は全くもって硬い香味であるが、それは当たり前であるな。まさしく上槽したての酒の香味が猛烈に硬いという印象を想起させるタッチですな。若干の炭酸ガス残留の影響もあって、辛さが増強されるもんである。したがって「おりびき」などの工程によって適当に空気に触れることによって香味が引き出されてくる・・・というのはワインも同じだって言うな。だからどの様におりびきするか?ってぇのも、香味に影響を与えるんだねぇ。要領よく的確に工程を重ねることが、その酒の持ち味を引き出し、高めるってぇコトなんでしょうな。しかし、この硬い印象は本当に嬉しくなりますな。新酒の楽しみです、醍醐味ですよ!
で、まあ、ジョジョに香味は開いてくるもんです。それを楽しみながらゆっくりと味わう。そうしたゆったりとした時間を楽しめるのも自宅呑みの良さですな。
今季の丹沢山、隆は、一段と洗練度が上がっているように思いますな。深淵なる日本酒の香味空間への旅路・・・今年は何処まで辿りつけますかな?
またもう一本、呑みましょうな。