新酒が続々と出てくるのは、やっぱりこの季節の楽しみ。大きな酒蔵だと四季醸造や三季醸造だったりするので、この季節の新酒感が薄れるんだが、あまり規模の大きくない蔵だと大概は寒造りなので、生酒は見つけると触手が伸びるもんです。
もっとも、菩提モトとか・・・古代製法なんかをやられていると、なんだか暖かい季節に酒を造っていたりしますがな。だから杉錦さんなんかは、結局一年中何らかの酒造りをやっているんじゃないか?って思いますな。
「丹沢山」を醸す蔵、川西屋酒造店のお酒であります。コロナ禍なので、どこの蔵もいろいろ大変なことと思われるが、なんか丹沢山の蔵元は気合い入れているように感じますな。例年以上になんか緻密な香味に感じられますな。
「440キロ仕込」っていうところがとても気になるんだが、たぶん小さめの発酵タンク・・・大吟醸なんかの仕込みに使っているようなタンクで仕込んだっていうことかいな?そりゃあ、もっと小さな仕込みタンクもあるだろうが。
酒米が若水100%というところがいいですなぁ・・・これだけ美味い若水の酒って、他に無いんじゃなかろうか?アルコール度数は18あるが、そんな感じを受けずに呑んでしまうので要注意だ。とにかく若干のにごりがある生酒は、この季節限定の楽しみだ。呑まないという選択肢はないだろうなぁ・・・