今年後半は、睡眠の質が悪い状態が続いた。
つまりそれは、健康不安というストレスが原因だというコトは分かっている。そして不安がっても仕方のないコトだと理解もしている。だが、理解と感情は同調しないものだ。やはり感情をコントロールするのは難しい。
祈ったトコロで落ち着くのは一時的なワケで、また同じ不安が盛り返される。これを冷静に考えれば実に非生産的で馬鹿らしいコトなのだ。だが、人間という動物の根幹に流れるのは生産的なコトではないように思う。
もっとも生産的で効率的で、冷静ならば・・・防空システムの誤射で民間機が墜落するようなコトは起こらないだろう。意図的なのか、誤射なのかは知らんが、彼の国が民間機を墜落させたのは今回だけではない。あの大韓航空の悲惨な一件を、まさか忘れたとは言わせない。
防衛といえばコトを美化しているように思うワケだが、所詮は破壊行為があって、大いなる無駄なエネルギーが消費されて、お互いの疲弊を招く結果しかないコトが分かっていても・・・感情的なコトをコントロールするのは難しい。
話が大きくなったが、つまりワガハイの不安というのは、度重なる通院・入院・検査、そして手術と・・・まあ、忙しい一年だった。その都度、悪性なのか、そうではないのか?というスリリングな時を過ごすことになり、それらが全て悪性ではないという結論に至った時に平穏な日々が訪れると思っていた。
だが・・・睡眠の質に及んだ心理的影響は、そうそう容易に取り去れるものではないみたいだ。
寝付きは良い。ただし、3時間経つと目覚めてしまう。そして二度寝は極めて浅い眠りか、殆ど寝付けない。コレが続いた。
でも最近、ようやく睡眠の質が向上してきたので、これは数か月かけて睡眠不足のリカバリーはある程度進むだろうと安堵はしている。
と・・・ココまできて、その睡眠の質の低下の切っ掛けというのが分かってきた。それはやっぱり・・・入院中のダメージなのだ。
つまり、病室の、お隣さんのいびきであり、イロイロな医療機器が発する音であり、看護師さんの動く気配であり・・・つまりそういう事柄が複合的にワガハイの睡眠の質を低下させてしまったのだ。
で、このように書くと、それは儘あるコトよ!と思われるだろう。だが、ココからがワガハイが凡人ではない本領を発揮するトコロである!
入院当初は危惧する通りに隣人のいびきに悩まされた。だが、お隣さんも眠れないのだ。だから音楽を聴いているのだが・・・その音漏れが酷いワケだ。
シャカシャカシャカシャカ・・・・・・・
で、コレを攻略するためにワガハイは、釈迦釈迦釈迦釈迦釈迦・・・・・・というコトにしようと思うコトにした。だがコレは、ワガハイの精神がお釈迦になりそうだった。
次に、一つの作戦に出た。つまり、消灯時間前に寝てしまえば良いのだ。そうすれば少なくとも寝付けないコトはないだろう。で、その作戦はある程度の成功を見た。4時間程度の睡眠が継続出来た。だが、その睡眠が絶たれたのは看護師さんによって起こされたからだ。
「悦朗さ~ん、具合は如何ですか?」
なんか、心電図のセンサーの一つが故障したらしかった。それでセンサー交換。
たぶん、ナースステーションではワガハイの心電図に異常が出て、アラームが鳴り響いたのかもしれない。
というワケで、周りの皆さんよりも早く寝付くという手法はある程度の効果は得られたものの、何らかの小さな障害によって起こされる毎日だった。
そして大部屋だったコトもあり、何人かが退院し、直ぐに新しい方が入院されて・・・一週間の入院期間中も毎日のように患者は入れ替わっていく。
で、その時は訪れた・・・ワガハイ以外は爆睡中。そして全員がいびきの大合唱。で、これが時にハモるのだ。妙なシンコペーション的リズムを刻んだりするのだ。で、この偶然の音楽的?な現象にワガハイの好奇心が目覚めてしまった。
もう、睡眠どころではない!ある種の興奮状態だ。
そしてその状態は暫く維持され、やがて一人が静かになり、もう一人が静かになり・・・フェードアウトしていったのだった。
ま、病室というトコロは、異様にハイテンションな現場なのだ。
そんなコトやってたから、睡眠のリズムが完全に狂ってしまった。自業自得のトコロはあると思う。誰も責められない。
というワケで、本日は神経質には違いないワガハイという動物の習性の一面を紹介した。