Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

塩分採り過ぎると不調になるのよ!・・・「丹澤山 純米吟醸 新生漢方米ひとめぼれ100%使用 火入」

宮城のひとめぼれ

昨日は「STANTON 681EEE」のコトについて触れつつ、「残草蓬莱  純米酒」のコトを書くつもりだった。

それで・・・結局、表面的には「STANTON 681EEE」のコトしか書いていないような感じになった。だが、そういうコトなんである!

etsuro1.hatenablog.com

大矢孝酒造さんのお仕事は、総じてそういった印象を持つのだから。そしてちょっとやんちゃな雰囲気が漂う味わいが面白い。

まあ・・・やんちゃ、と言ってしまうと日本酒ではこの酒を思い浮かべてしまう人もおられるだろうが・・・

www.yancha.com

蒲酒造場のお酒も大変ご無沙汰状態だが、ま、コレは本醸造酒である。そしてうるさいコトを言わずに呑む、郷土料理の中に調和するお酒である、と、かつてワガハイは感じた。まあまあ、飛騨高山から古川の料理って、美味だが塩分は高めのように思った。そういう食環境に合った日本酒である。

 

ワガハイの日常の食事は、かなり低塩分である。結婚当初は妻の高塩分濃度の料理に閉口したもんだ。そこで先ず、冷蔵庫からドレッシング、マヨネーズ、旨味調味料を撤去し、吟味した塩を置いて、醤油はキッコーマン丸大豆醤油という基本形とした。味噌は直江津の味噌だった。

そうして低塩分の食事に慣れていってもらうと、妻の味覚も感度が上がった。だが、習慣というのはなかなか矯正されるものではなく、妻の実家に行って食事を頂くと元に戻ってしまった。

そう、塩気の強い家庭料理で育った妻であった。一方、ワガハイは子供の頃から喘息持ちの虚弱な男だったから、料理の味付けに関して興味深々であり、食べたモノ次第で体調が変化するのが分かった。

塩分採り過ぎると不調になるのよ!

そんなことから、両親にも「塩が強い!」とか、「旨味調味料を使いすぎるな!」とか、うるさい子供だったのだ。終いには「勝手に自分で作れ!」と母親に言われたけれど。で、ワガハイが自分用に味噌汁など作っていたら母親が覗き込んでねぇ・・・

「あら?美味しそうね!味見させて!!」

自慢じゃないが母親はぶったまげたのだ。旨味調味料を使わなくても美味しい味噌汁が出来ると。だが、その味噌汁の作り方を教えてもらったのは祖母!つまり母親の母親だ。

まことに、子は親の姿から学ばないねぇ~~。

というワケで、塩分を全く摂取しないのは危険だが、大概は過剰摂取になるので、若い頃から減塩には気を使った方がよろしいと思う。四捨五入して還暦の男は、呼吸器疾患で鬱陶しいのだが、なぜか血管年齢だけは異常に若いと診断されている。その理由は、若い頃から塩分過剰な食生活ではなかったことも一因だろう。

 

丹澤山 純米吟醸 新生漢方米ひとめぼれ100%使用

さて、以下リンク先でも書いた丹澤山(川西屋酒造店)の「ひとめぼれ」だ。そしてこのように書いた・・・

この純米吟醸は、まだまだ熟成による伸びしろがありそうな感じがして、冷蔵庫に余裕があるなら数本購入して、我家で熟成を楽しみたいものだ・・・が、そんな余裕ある空間で生活しているワケではないから、実現不可だな。

etsuro1.hatenablog.com

というワケで、結局この酒は3本目の購入となる・・・みたいだ。そして上リンクは一年前だし、同じ醸造年度だからさらに一年熟成したものになる。更には酒販店の冷蔵庫で熟成されたのではなく、蔵内での熟成だろう。なぜなら裏ラベルの製造年月が23年2月になっているから。

裏ラベル

「残草蓬莱 純米酒」が「STANTON 681EEE」ならば、この「丹澤山」は「SHURE V-15 TypeIII」的である・・・と言いたいところだが、それは違う。AKG P-8ES」だ。

こういう例えになると、もう分からんだろう。SHUREならばソコソコ所有していた人もおられるが、AKGのカートリッジは普通・・・買わないワなぁ。SHURE V-15よりも高域が艶やかで、線の細めの音がした。繊細といえば繊細だが「SATIN-14」ほどではない。

「SATIN-14」!

ああ・・・もうダメだ。この領域に突入したら病的なカートリッジマニアの世界に突入してしまう。で・・・ソレを回避するためにワガハイはDL-103Dを基準に置いたのだから。

 

レコード盤は刻まれた溝をダイアモンド針がトレースした振動で発電して・・・という原理だから、どこか塩ビ板の物質音的なトコロがある。とにかく物質性が問われる時代だった。

だからもの派(あ!これ現代美術のもの派のコトですぅ~~。李禹煥さんとかねぇ・・・一世を風靡したけれど、ワガハイ的には再制作はつまらん!故吉田克朗さんの方が面白かったねぇ。)

 

つまりこの「丹澤山」は、昨年に比べて一年が経過しただけあって、物腰はさらに柔らかくなった。その結果、低音が弱くなり、高域のカドが外れて柔和になり、香味空間が拡がったように感ずる。

真空管ならば「KT88」的ではなく、「300B」的だな。

そして何故か、「日置桜」的なナニかを思い出すような雰囲気も感じられた。「丹澤山」を呑んで「日置桜」が呑みたくなるという・・・コレはどういう繋がりなのか?しかも「日置桜」は「玉栄酒米」のヤツだ。

米の物質性というなら、ひとめぼれと玉栄に、どのような関係があるのだろうか?コレは追々鑑賞していくこととしよう。