悲しいコトは、なかなか書けない。つい先送りしてきた。実は飼い始めた金魚が亡くなった。先月のコトだ。もう一ヶ月になるから、忘れないために書いておこう。
室内でエアーレーションして飼うのとは違い、元火鉢に水を張って睡蓮やその他水草と共生させるっていうのは、たぶん何回かは失敗するかもしれない・・・とは思っていた。何回か個体を入れ替えて、環境に適合する個体で落ち着くというようなコトもあり得るだろう・・・と。
7月の何日だっただろうか・・・大雨が降った。雷も鳴った。気温も急激に下がって冷たい雨だった。少々雨水が火鉢に入りすぎたようだった。
たぶん、急激な水質の変化に金魚はついていけなかったんだろう。翌日、2匹のうちの1匹が転覆病の様子を示した。妻は対処出来なかったので、ワガハイはその金魚をバケツに移し替えてエアーレーションし、水温もやや高めにして様子を観察してみた。
いろいろな情報を漁ったが、あとは金魚の生命力に任せるしかないようだった。5日ほど命を繋いだが、それ以上は無理だった。
とても仲良しの2匹だったので、ポツンと取り残された金魚の様子は・・・ぼーっとして動かなくなり、食欲も無い感じで・・・水底で静かにして・・・ワガハイが覗き込んでも反応しなくなった。
「なんか生きがいを失ったみたい。仲間を入れてあげないと可哀想かなぁ・・・でも新しい友達と上手くいくだろうか?」
そんな話を妻としながら、週末は金魚をもう一匹買いに行こうと話した。
そしてある朝、火鉢の水面を遠巻きに見た瞬間、不思議なもんだが異変を感じた。
気配がない!
覗き込むと残りの一匹は、横たわっていた・・・間に合わなかった。
まあ・・・金魚など飼えば、ありがちな話ではある。だが、小さな生き物とはいえ、気分は落ち込んだ。
反省点として、やっぱりコメットという品種では難しいのかなぁ?琉金からの派生品種だから泳ぎ方は優雅さがあるし、穏やかな性格で可愛いのだが・・・ちょっと、この環境で飼うには弱いか?
やはり和金の方が丈夫だから、和金を飼うのが正解だろうか?
ところが、近隣のホームセンターで売られている金魚はコメットが多く、スタンダードな品種と思われる和金の姿が見られなかった。いろいろな変わり品種に高値がつけられていたり、明らかにマニアックな世界に偏りすぎている売場もあった。
和金を買うのって、こんなに面倒なコトだったの?と、ビックリしつつも鑑賞魚専門店の情報を探して・・・小田原(神奈川県小田原市)の某所に良さげな店を見つけた。
で・・・行ってみた。店内には妻が入り、ワガハイはクルマで待機。店内に二人で入るコトもなかろう。
というコトで、環境問題にも配慮してエンジンを止め、エアコンも効かない車内温度はグングンと上昇し、窓を全開にしても空気は淀んでいて汗は止まることを知らなかった。これじゃあ、ワガハイが昇天してしまうぞ!(外気温計は40℃)
たぶん、妻のコトである・・・ナニガシカを始めれば結構マニアックな性質なんで、お店の方から専門的な知識を得ようと、アレコレ質問しているのでは?
帰路、ワガハイが運転している横で、妻はビニール袋の中の和金を見て、
「この子達、獰猛だわ!」
さて、野性的で獰猛さもある和金は、我家の火鉢の中に放つと警戒心を燃やしまくって隠れてしまった。それでも餌を与えている妻には姿を見せるようになったらしい。一方、ワガハイに対しては慣れる様子を見せず、底の方に隠れようとする。それが野性的な魅力と言ってしまえばそれまでだが。
今度は長生きしてほしいと、雨対策も簡易的だが妻が行っている。段ボールの切れ端やアルミホイルなどで作ったショボいものだが。こういう工作は、やっぱりワガハイの出番なんだろうか?一応、蓋の作りを思案中。