先日からの台風2号と梅雨前線による大雨の為、アジサイがうなだれている。強い雨が長時間続くことはなかったが、これが数時間続いたらマズイことになる、と感ずる豪雨が昨日は数回あった。
2010年の台風9号の時の雨の降り方は、しっかりと覚えている。あの時は強烈な雨の持続時間が長かった。具体的に何時間だったかというデータ的なコトは覚えていないが、あくまでも印象批評的というか、感覚的記憶としてしみついている。
つまり、結局のところ、論理的ではなく、身体的感覚の方がリアリティに繋がるというワケで・・・昨日も極めて一時的だが、あの時の感覚がよみがえるような降り方だった。
今朝、庭を見るとほとんどの植物がうなだれた状態なのだが、こういうのは天候が回復すれば再び元気になるだろう。
冒頭画像のアジサイは、うなだれてくれるコトで火鉢への直接的な降雨を和らげてくれたようで、メダカたちは幾らか楽だったのではないだろうか。
それでも火鉢は水が一杯になってしまったので、妻は柄杓で水を減らしたらしい。
メダカは強い。これが金魚だったら・・・不調になって死んでしまうだろう。とにかく、メダカは金魚とは比較にならない程、水温変化に強い。こうした飼い方にはメダカが適しているコトがよく分かった。
金魚は管理された水槽の中で飼った方がいい。だが・・・ワガハイが子供の頃の金魚は、もっとタフだったと思うのだが?
防火水槽の中の金魚とか、結構元気だったけれど・・・あの金魚見たさに防火水槽を覗き込んでいると、大人に注意されたけれどねぇ。
「危ないから覗くな!」
そりゃあそうだけど・・・金魚が居れば見たくなるのが人情だろう。
お隣の静岡県では、堤防の決壊で被害が出ているという。敷地川(静岡県磐田市)で、それは起こったというニュースだが、それって・・・國香酒造の目の前を流れる川だよなぁ・・・大丈夫だろうか?
人命はもちろん最優先だが、どうも酒蔵の立地している地名がニュースで流れると、酒蔵のある風景と、貯蔵タンクの並ぶ光景が頭に浮かび・・・酒の心配をしてしまう。
不謹慎だろうか?いや、やっぱりただでさえ酒蔵の存続は大変な時代に被害を受けたら・・・やっぱり続いてきた伝統が・・・と、心配になるよなぁ。
まあ、ナンでも永遠に続くコトはないだろうが、とにかくこの夏も豪雨災害が多発するのだろう。明日は我が身、と思っておいた方がいい。地震も心配、火山噴火も心配・・・。
食料品の備蓄とか、増やすに越したことはないのだろうが・・・絶体絶命の状況だったら、命からがら逃げるのが精一杯。備蓄品の持ち出しなんて出来ないだろう。
かつて・・・祖母は横浜空襲で住処に焼夷弾が落とされた時、一度は外に逃げたものの、位牌を取りに戻ろうとしたらしいから。咄嗟の時って、冷静な判断を誤りかねない。通常ではバカげた行動や判断をしてしまうコトもあり得る。
気が動転する!というコト。
こう言ってはなんだが、ワガハイが罹災して窮地に追い込まれた時に、若い人がワガハイを救助しようとして命を落とされるならば、どうかワガハイなど見捨てて欲しいと思う。だが、そうはうまくいかないのが世の常。咄嗟に手が伸びれば仕方ない。救うつもりがなくても、反射的に体が動いてしまえば仕方ない。
ワガハイの恩師は昭和30年代の話と思うが、渋谷駅ですぐ横にいた男が飛び込み自殺をした。咄嗟に手が伸びてその男の腕を掴んだのだが・・・その腕は強烈な勢いですっぽ抜けてしまい、恩師もホーム上で転んでしまったそうだ。
それを目撃した駅員に言われた・・・「あなた、そんなコトするとあなたも死にますよ!」
咄嗟に動いてしまったのだからどうにもならない・・・と恩師は言っていた。
まあ・・・そういうコトもあるだろうな。
ワガハイは時々思う・・・そういう危機的状況に立ち会うコトなく人生を終えるコトが出来ますように。でも、咄嗟に腕を掴んで道連れになってしまったとしても、恨みっこなしだな。そういう引き合わせだったと、思うしかない。
だが、くれぐれも田圃の様子が気になるから、と言って様子を見に行こうとするお父さんを、家族はしっかりと見張って止めてほしい。毎度繰り返される用水路に流される事故、だからな。これは防ぐことは出来るだろう。