Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

神奈川県の酒・・・「純米酒 箱根山」「残草蓬莱 特別純米 しぼり立て」

純米酒 箱根山

神奈川県足柄上郡大井町にある井上酒造(株)のお酒「箱根山」は、JR御殿場線の「上大井」駅から歩いて5分程だろうか。蔵の入口に売店があって購入出来る。取扱店舗は多くはないので蔵のサイトから調べるか、オンラインショップを利用するのがよろしいか。

ホーム | 井上酒造ウェブサイト

この「箱根山」は、箱根山という名称だけに箱根町に行けば何処ででも売られている・・・ワケではない。では何処が一番分かりやすいかというと・・・小田原駅東口地下「ハルネ小田原」の「藤木屋」さんかなぁ?ココなら迷わないし、一番行きやすいかもしれない。

藤木屋 | ショップガイド | HaRuNe小田原(ハルネおだわら)

純米酒 箱根山」は、割としっかりとした酸があり、日本酒度的には+5前後かと思われるが、スッキリとした飲み心地となっていた。味わいに膨らみ、まろみといった和やかさも失われるコトなく、柔らかい香味なので、魚料理全般に破綻が少なく合わせられるかと思う。

燗上がりはするものの、熱燗には向かない。穏やかな温度にとどめておいたほうが無難だった。香味変化はやや早めだったので、ワガハイ的には四合瓶購入がお勧めかなぁ。

時々、「箱根山」は購入している。

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香味変化がユックリなのは「丹沢山」だが、コチラも生酒ながらジワジワと開いていく酒だった。

残草蓬莱 特別純米 しぼり立て

お久しぶりの残草蓬莱を購入した。相変わらずのパワフルさが魅力の酒、と言いたいところだが、今季の新酒はチョット洗練度が増した感じだった。「なんか垢抜けたなぁ・・・」と、一口目に言葉に出た。

こう言ってはなんだが、新酒だというコトもあるにせよ荒さを感ずる香味の正体は、後味に残るエグ味ではないか。そのエグ味にもイイ感じのモノと、好ましくない感じのモノがある。このお酒のエグ味は長く引きずらないので有り難い。

しつこいエグ味には、口内の奥に渋味として長く残り続ける種類があるので、ソレだと好ましくないのだ。

好ましいエグ味は香味を引き締めてくれるし、食中で良い働きもしてくれる。とはいっても、全てバランス次第ではあるけど。

裏ラベル

漁から帰ったばかりの鮮度抜群の魚、若しくは漁船の上で捌いてもらった魚を口にした経験はあるだろうか。それは野趣あふれる美味しさだが、と同時に味わいは強く、沢山食すと身体がど~にかなってしまうのではなかろうか?と危惧するほどである。栄養満点というよりは、生命という栄養を搾取しているような感覚だから。

それは例えとしては大袈裟過ぎるが、この残草蓬莱の新酒は、米と水と麹・酵母の野趣あふれる香味世界の一端を垣間見るような生々しさがあった。

線の細い香味ではない。とても太い線でしっかりと描かれた輪郭を持つ、描き立ての絵画だ。

とても美味いし面白い酒。裏ラベルには「開封後は一ヶ月以内に・・・」と書かれているが、まあ、生酒だけに出来るだけサッサと呑んでしまうのが正しかろう。というか、気付くとかなりの量が腹に収まっているコトになるので、数日で呑みきってしまうのが普通だろう。

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「なんか垢抜けたなぁ・・・」と感じたのは、酸の質が柔和に感じられたからかもしれない。だから、呑みすぎ注意で自制心が試される酒だ。