Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

呑んだ大矢孝酒造・・・残草蓬莱の酒もまとめておこうと思いましたな

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残草蓬莱 特別純米しぼりたて生原酒

年度末である。日本酒のヴィンテージというのは年度のようですな。「酒造年度」という言い方をする。それは「寒造り」と関係するだろう。秋の終わり(米の収穫が終わって)から蔵は仕込み準備に入り、地域の気候によるが11月になればモト仕込みがはじまったりする。そして年末年始も酒造りは続き・・・つまり年が変わり、桜が咲く頃まで造りが続くわけだ。ゆえに「年度」の方が分かりやすいということになる。

2020年度の酒造りが最終盤を迎えているこの季節は、なんとなくこの一年間に呑んできた酒を振り返ってみたくなる気分になるもんだなぁ。

 

この一年、残草蓬莱(ざるそうほうらい)も、結構呑みましたな。一週間ほど前に、この酒を醸す大矢孝酒造は今季の酒造りを終えたそうだ。このことを「皆造(かいぞう)」と言うんですな。お疲れ様でした。なにせ 文政十三年創業(1830年)と、なかなか歴史ある酒蔵ですからな。

神奈川県愛甲郡というのは、戦国時代の古戦場「三増」であるとか、八菅山は「修験の山」であるとか、古くからの蓄積がある場のようだ。産業では「養蚕」「製糸・撚糸」「箒」「和紙」といった伝統産業、そして半原には「宮大工」というのもあるからねぇ・・・とにかくものづくりの場なんだな。中津台地は現在、工業団地になっておるが、かつては軍の飛行場であった・・・更にそれ以前は桑畑であった。たったこれだけの情報でも、なかなか産業的にあるあるの地域なのである。

そしてナント!AではじまりCで終わる素材の会社「AGC相模工場」愛川町にはアルぞぃ!!

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自宅保管中・・・結露で裏ラベルが崩れた

話を残草蓬莱に戻そう。
この「特別純米しぼりたて生原酒」もガッツのある香味だ。かといって不快な雑味や香りが出てくる訳ではない。だからフルボディの美酒であることは間違いないな。ただ、日本酒の香味に対して「サラリとした呑口」を求める人にとっては、ちょっと重く感ずるだろう。でも、考えてもみてくれ!日本酒の香味表現に「フルーティー」という言葉がよく使われるが、完熟のフルーツってぇヤツは、だいたい強烈な旨味、甘み、酸味、そして個性を有するものだ。そういう意味で言うならば、この残草蓬莱の酒(特に生原酒)は、フルーティーと言わずして何と言うべきか?ま、いわゆるフルーティーな酒のような強い立香はなく、新酒としては適度に抑制されている方だと思いますな(あまりに強い立香は食中には邪魔になりがち、この適度な抑制がいいんですよ)。

さて、残草蓬莱もここでまとめておこうと思う。

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ま、ワガハイがど~た~こ~た~言う必要も無く、結構多くのファンを得ている酒蔵だと思いますな。みなさん、残草蓬莱いいよねぇ!