石川県も酒蔵が多い。その全てを神奈川県南部に住んでいながら享受するのは難しい。いちいち取り寄せるのも面倒だ。石川県酒の利酒セットみたいなのがあるのかど~かは知らんが、小瓶ってぇヤツはど~にもイカン!小分けにするほど酒の味は落ちやすくなる危険性が高まる。やっぱり一升瓶はいい!せめて四合瓶という感じだな。
さあ、冒頭から暴走的に逸脱するんだが、ワインも大瓶の方が美味いらしい。これはワガハイは経験したコトがない。マグナム・ボトル(容量1500ml)ってぇヤツだ。さほどお高くないワインならば、そのボトルから注がれたワインを呑んだことはあったような気もする。結婚式みたいなところでの話だ。
が・・・ここ数年ご無沙汰なんだが、謎のワイン輸入業者の方は、結構なワインをマグナムボトルで呑んだことなど頻繁にあったらしい。絶対が付くほどマグナムはいいらしい。ただ、その話をしているうちにワインの話ではなくて、拳銃の話になっていった・・・というところが微妙であった。
写真家集団「マグナム・フォト」なんてぇのもあったな。アメ車のダッジ・マグナムってぇのもあった。まあ、なんだかデカイとか強力な・・・中身が多い、みたいなものに付けたくなる言葉がマグナムなんだろう。普通はマグナムって言ったら銃器のマグナム弾のコトになるようだが。
で・・・マグナム弾の火薬量が多いというコトに似て、中身のワインの量が多いからマグナム・ボトルなんだろう。
なんだか話がド~ド~巡りの悪循環にハマりかけてきたような気もする。全然展開することなく、手書きで文章書いていたら飽きてきたから、足で書いてみた・・・的なスパイラルにもハマっていってしまうかもしれない。
話を戻そう!
石川県の酒、いったいどれ位呑んだコトあるんだろう・・・以下リスト。
「日榮」 金沢中村酒造株式会社
「黒帯」「加賀鳶」 株式会社 福光屋
「萬歳楽」 株式会社小堀酒造店
「天狗舞」 株式会社 車多酒造
「常きげん」 鹿野酒造株式会社
「神泉」 東酒造株式会社
「農口」 農口酒造株式会社
「初桜」 櫻田酒造株式会社
「能登誉」 株式会社清水酒造店
「宗玄」 宗玄酒造株式会社
「能登末廣」 合名会社 中島酒造店
「亀泉」 中野酒造株式会社
「大江山」 松波酒造株式会社
というコトで14蔵の酒を呑んだコトがある。太文字は近隣で割と購入・時々購入出来る銘柄だ。で、呑んだ時の記憶が薄れているモノも多い中、ちょっと再度呑んでみたいのが「能登末廣」だ。20年前にはなろうか、輪島の「新橋旅館」に泊って「石川県立輪島漆芸技術研修所」と「石川県輪島漆芸美術館」に行った時に、その酒蔵の前を歩いた。その時に一本購入したのか?旅館で呑んだのか?そこが記憶の定かではないところなのだ。
このようなコトを思い出していると、思い立ったが吉日!若かった頃ならば明日の早朝にクルマで出発して、休憩時間を入れれば10時間弱はみておいた方がイイだろう・・・という行程を運転出来たんだが。もう、老体ですなぁ・・・諏訪か岐阜あたりで一泊したくなりますなぁ。600km位の道のりなんだがなぁ。
「能登末廣」・・・通販ですかなぁ。
画像が「常きげん」なのに、なかなかその話にならない。問題は「ひやおろし」である。「冷卸し」とも書く。寒造りの酒を火入れ貯蔵し、出荷前にもう一度火入れを行う「二回火入れ」というのが火入れ酒の基本形とすると、出荷前の火入れを行わずに瓶詰めした酒を出荷する、というような酒のコトだ。「生詰め酒」だねぇ。
一夏を越してくると酒質も落ち着いて、「秋上がり」という言葉があるようにイイ感じの酒になってくる。そのイイ感じの仕上がりのフレッシュさ?を楽しめるのが「ひやおろし」といったところか。
で・・・この画像の「常きげん 純米生詰 ひやおろし」は、一回火入れ酒の典型とも思える香味で、保存・輸送状態が良いからなのだろうが、まるで新酒のような・・・とまで言うと言い過ぎだが、新酒の趣がしっかりと残っていた。立香は抑え気味だが、含香はフルーティーさを感ずる、やや派手目の純米吟醸のタッチだった。
ワガハイの好みからすると、もう少し含香も抑制されている方が有り難い。故に、酒器を利き猪口ではなくワイングラスとし、温度帯10℃以下で呑むとイイ感じ。こういう方法だと抑制効いた白ワイン的な香味に近づく。食事中、この酒は一杯目向きかもしれない。途中で山廃系の酒にチェンジして燗酒、という呑み方もイイだろうなぁ・・・
鹿野酒造さんの初呑み切りって、こんな感じの酒が並ぶんだろうか?と、勝手にイメージしてしまう一本でもあった(初呑み切りとひやおろしでは、酒の状態は同じではないだろうが、初呑み切りに近い感じなのでは?と思わせるような酒だったんだな)。
いや~、秋上がりって言っても昔と違って蔵内の温度管理がしっかりしているだろうからなぁ・・・昔は常温管理(もちろん蔵内の冷暗所)で一夏越しての秋上がりだったからなぁ。硬水で仕込んだ酒は、新酒のうちはゴリゴリした香味でも秋上がりでは見違える美味な酒になる!と言われ、軟水で仕込んだ酒は、新酒は美しい香味をたたえていても、一夏越すと香味がダレる・・・などと言われた。
現在では、そんなコトはまず無い。硬水で仕込んでも、軟水で仕込んでも、秋上がりの香味が楽しめる。でもねぇ・・・昔のワイルドな酒の秋上がりみたいな感動は、最近では出合うことがないように思う。「神亀」でも、昔に比べると穏やかになったからなぁ。