Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

神奈川県中井町にも横穴墓があるのだな・・・雑色横穴墓群

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横穴墓ですねぇ・・・

場所は神奈川県足柄上郡中井町松本という地名である。見当としては中井町役場から西北西よりやや西の方角へ800メートル位のところだ。場所が分かっていれば県道77号からも中村川を挟んで対岸の田圃の先に、その存在を確認することが出来る。

天気の良い午前中に行くと、日当たりのよいこの史跡は、とても明るくて特に不安な要素もなく見学することが出来る。それに山の中ではないからすぐに見られる。横穴墓とは何ぞ?という人には真っ先にお勧め出来ますな。

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穴の前に立って振り返るとこんな感じ

まあ、道路からすぐに入れるし、水田に水が入っていても見学出来るし、勿論、実りの秋にも見学出来る。それぞれの季節・状況で、その風景の中の古墳を楽しむことが出来るという、まことに嬉しい存在であるな。もう、学術的な問題は全くないねぇ・・・単なる古墳好き、出来ればこの環境で月見酒でも呑みたいもんですな。

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緩い登り坂のすぐ脇にある

なんか、小学校の社会科見学というか遠足というかで見に来ることもありそうな感じですな。ワガハイも始めて見に来たのは中学生の頃だったように思いますな。自転車で片道2時間位かかったんじゃないかな?なにせ虚弱だったもんで、ユックリと休み休み走っていましたからな。

あのですねぇ・・・こういうのを見出すと自転車とかバイクってぇヤツは便利ですな。クルマみたいに駐車に気を遣うことがない。そりゃあ、二輪だってマナーよく停める必要はあるがね。クルマだと気になるものを見つけても、停め辛いことが圧倒的に多いんでね。もう少し元気で体力があるなら125ccのバイクがあったら理想ですな。ま、折りたたみ電動アシスト自転車をクルマに積んでいくという方法もいいかもしれない(残念ながら、今所有している自転車は折りたためるけど電動アシストは付いてないのだ)。まあ、買い換えるのも面倒くさいんだなぁ・・・ホント、熱心なのは酒買いに行くことだけですかなぁ。

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やはり何らかのカタチで祀られる

もう、史跡ってぇのは人々の様々な思いが投影されるというんでしょうか?祭壇を築くというのは、規模の大小はともかくも大変なことであります。今現在でも、霊園に墓地を求めるというのも一大決心において行なわれることだ。人の存在を記念すること・・・なんか、コロナ禍にあってこうした横穴墓を巡ると、以前とは違った感情が生じてくるもんですな。つまり、こうしたコトが既に世の中の彼方此方で体積しつつあると思うのだ。間違いなく世界は変わりましたな。ナニも株価が異様に高値推移しているということだけが問題ではなくて、人のココロの移ろいの話しで御座います。

感染者数が減ってくれば、ますます亡くなられた方々の日々の数、そして累積数が、数字上でも否応なく目立って意識される感じになる。あまりまともに考えると辛くなりすぎるので、失礼ながら止めることにするのだが、日本でも棺を積み上げたとしたら、それはもう視界に止まることのない程の高さになってしまうだろう・・・これでコロナに打ち勝つ、だの、勝利の証しとして・・・だのと言うのは?疑問です。

勝ち負けという価値観しかないのだろうか?それはチョット、どころではなくて相当に悲しい。

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例のものですな

雑色横穴墓群(ぞうしきおうけつぐん)

 ここには、一八基もの横穴が、延長二〇〇
メートルにわたって点在している。大きさも
様々で、造りも中央部に段があるものや、二
穴が連なるものもあり、町内にある他の横穴
群とは異なっている。この横穴群は、八世紀
中頃から同末期にかけて、郷土の先人によっ
て造られたものである。

〈図省略〉

平成二年三月
中井町教育委員会

 

 

この説明板の文・・・「郷土の先人によって・・・」という言葉に、なんかグサッとくるものがありましたな。この表現は素敵だなぁ。