Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

神奈川県大磯町は古墳の宝庫だ!・・・楊谷寺谷戸横穴群(昨日のつづき)

昨日の予告通り、古墳のことの続きを書こうと思うんだが・・・世の中いろいろなことが起こるので、ついつい思ったコトを記録しておきたくなるという衝動が抑えられませんな。

アメリカはデンバー空港で20日、離陸したボーイング777-200の右翼エンジンが炎上して、部品の一部が住宅地に落下したという。テレビニュースの映像では、見事にエンジンの枠がなくなって炎が出ている状態が放映されていたな。原因は究明中だろうが、バードストライクかねぇ・・・ま、燃料が燃焼しておるというエンジンは、まさしく燃料というものは燃えるからこその燃料であるからして、トラブルが発生すればこういうことも起こりますな。もしも燃料が燃えないのだったら、その役割を果たさないばかりか、そもそも燃料とは言わず、少なくとも不燃料と言うだろう。

と、まあ、ただただ字数をムダにするようなコトを書いてしまったようだが、当ブログにおいても初出「2020年4月5日 最短・最速の方法じゃないと矢場居ね」で、そしてつい最近では「2021年2月14日 栓が飛ぶのは地殻変動のエネルギーと関連性があるのだろうか・・・神亀」でも載せたことだが・・・

「・・・都心低空飛行の航空機から主翼が落下するかもしれないな(操縦桿が落ちてきたりして?)。これ、起こらないと考える方が変だよね・・・」

そのうち、本当に空から操縦桿が落ちてくることもあるだろう・・・と考える方が自然であろうな。しかも操縦桿だけ!だったら、まあ、どのような原因が考えられるか?????

 

でもまあ、女子50メートルバタフライ決勝で優勝という池江璃花子選手の燃焼度は素晴らしいというか驚異的というか・・・Etsuro1的には五輪というモノには興味が無いんだが、水泳競技だけはやってもらいたいという気分にはなってきそうですな(池江選手の情熱は水では消せないよねぇ・・・むしろ水にこそあるんだろうな)。

 

さあさあ、本題に入ろう。

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楊谷寺谷戸横穴群・・・湘南平から下って来た時の出会い方の図

上画像を良く見てみると、横穴墓のちょうど上に道があるのが分かると思う。その道は画面右辺で一旦フレームアウトするが、折り返して階段となって画面下からフレームインする、という案配になっておる。この折り返した時に横穴墓がガツ~ン!と眼前に現れる訳ですよ!なかなかインパクトがありますな。このインパクトは大磯駅から上がって行った時よりも大きいと思いますな。

と、いうことは・・・インパクト勝負ならば湘南平から大磯駅に向かって下るという行き方がお勧めですな。

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これらの横穴墓の列より・・・もう一つ下の段にもあるからねぇ

まあ、な~んにも事情を知らずに下りてくるハイカーの中には、不気味なモノを見てしまった・・・と思う人も居るだろうな。別に古墳目当ての人ばかりではないだろうからな。しかし、この一帯・・・大昔は墓の谷だったようだからねぇ・・・ナニヤラ怪しいものが浮遊しておるかもしれん。案外パワースポットかもしれん。勿論、そうしたコトを信ずるタイプではないワガハイとしては、頓着は無いんだが・・・でも、そう感ずる人もいるだろうな(さすがに未盗掘の古墳から、飛行機の操縦桿が出土したら・・・これはちょっとビビるかもしれないが・・・)。

でもねぇ・・・これ、立派な墓じゃないですか!今の霊園なんか貧相に見えてきますな。こういうことからも、決して私達は進歩した社会に住んでいるとは言い切れないと思ったりしますな。

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一つ下の段・・・上の段も少し見えるの図

大磯駅から上ってくると、こういう横穴墓がお出迎えしてくれますな。落ち葉が多いので、これはお手入れをしないとすぐに穴は塞がってしまうだろう。残念ながら穴の中にゴミが見えることもある。でもそれは人がそこに棄てたのか、はたまた風によって流れてきたのかは分からないな。

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説明板・・・その1

例によって、読みやすいように書き起こしておく。

 

神奈川県指定史跡
楊谷寺谷戸横穴群(ようこくじやとおおけつぐん)(古墳時代
中郡大磯町小字揚谷寺谷
昭和四十一年七月十九日指定

 この横穴群は楊谷寺谷戸奥で山裾を大きく左にまわ
り、さらに右にまわって左折し、千畳敷山への登り路
になる部分の左側山腹に四段にわたって穴が分布して
いる。
 現在、左側の七穴は流入土によって埋没してわずか
に存在がわかる程度である。
 この横穴群は切妻造家形に表現された十一号穴から
はじまり、ついで四方の壁の上になげしを表現し、そ
の上に寄棟造の天井が退化して低いドーム形になった
屋根を表わす五号穴が特殊な構造を示している。また、
切妻造屋根が退化してアーチ形断面の筒形になった四、
七号穴など、横穴が年代とともに形が簡略化してゆく
過程をみることができる。
 内部から発見された遺物は必ずしも、造営当初のも
のばかりでなく、それ以降のものも出土する。
 この横穴群を中心に、古代においてこの谷が「墓場
の谷」になっていたことがわかる。

昭和五十七年三月

神奈川県教育委員会

 

 

こうした説明板はどのように材質を吟味しようとも、やがては判読不能になってしまうものだ。これ、作るのも大変だし、設置費用も含めると結構な金額が掛かると思いますな。そしてこういうモノのメンテナンスというのも、なかなか金額的には捻出し辛いとみえて、彼方此方で判読不能になりつつあるモノが見受けられますな。

こういう説明板も、現地に立ってそこからスマフォで情報が得られるということは充分に可能なコトでしょうから・・・とにかくこういった説明文というのは重要なので、ナニか方策を!と思いますな。

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説明板・・・その2

神奈川県指定史跡
楊谷寺(ようこくじ)谷戸横穴群
昭和四十一年七月十九日指定

 大磯丘陵は、全国屈指の横穴墓の密集地域として知られていますが、当地
は特に濃密な分布地区に位置しています。本横穴群は古くから存在が知ら
れており、早くも明治期には当時の研究者に
よる本格的な調査が行なわれています。
 本横穴群は古墳時代後期に属し、二十七
基の存在が知られています。内部構造は天井
が屋根型を呈する家形横穴墓や、通常の横穴
墓の奥に棺室を設けた棺室横穴墓など多様な
形態がみられ、横穴墓の形態変遷を考える上
で、基準となる重要な横穴墓群です。研究史
上最も著名であり、大磯丘陵を代表する横穴
墓群であるといえます。
※危ないので横穴墓の内に入らないでください。
平成二十二年三月
大磯町教育委員会

 

 

以前、こうした説明板が壊れている現場で某教育委員会関係か、観光協会関係か?といった人たちと出会って、少し話しをしたことがあるんだが、作り直すにしても予算の問題・・・そしてナント、原稿から書き直さないとダメだという。何故かというと、今まであった説明板の元原稿が紛失、当時の担当者は退職・・・トホホであります。ついでに設置当時の完成写真も色褪せていて、かつ不鮮明で文字までは読み取れないんだとか。

んんんんんん・・・?

ま、あり得ますな。

ま、方策はあるでしょう。デジタル時代ですからな。