今年7月の熱海土石流災害から、月日はずいぶん流れたのだが、未だ行方不明者が一名ということだ。そんな現場で昨日25日午後4時頃、ショベルカーを操縦し、土砂撤去作業をしていた男性(51歳)が、ショベルカーとともに3メートル下の川に落下・・・病院に搬送されたが死亡。今朝のテレビニュースでそれを知った。
伊豆山神社の聖域ともいえそうな場所に、危険な盛土がなされたことにバチが当たったんだ、と言う話しも耳にする。確かに信仰の場所としてもっと大切に環境を守っていれば、こんな災害(人災だと思うが)は起らなかったかもしれない。
バチ・・・は、ともかくとしても、急傾斜な地形だから行方不明者捜索や土砂の撤去作業にあたる方々は、注意には注意を重ねておられたことと思う。それでも防げないことはある。だがしかし・・・51歳か。午後4時の事故っていうのも、あと少しでその日の作業も終わるところだったのでは?疲労が蓄積していたのか?なんかねぇ・・・多くの死者が出た現場で、また亡くなられるっていうのは、やるせない。
それは労災事故なのかもしれない。何らかの保証はされるのかもしれない。でもねぇ・・・被害に遭われて避難されている方々は、この事故のことを知って何と思ったことだろう。やるせない、実にやるせない。連発するしかない・・・やるせない。この事故の方も含めて、この人災を忘れないでおきたいと思う。
土盛りに関わった関係者が、ウヤムヤに逃げ果せないように。バチは彼らに与えられることだ。
なんかねぇ・・・このニュースで朝一発のトーンがダウンした。せっかくの日曜日が台無しである。でも、気を取り直すためにハードディスクの中からこの画像を見つけた。
上画像、奥多摩の某旅館の壁なんだが、多分カノコガだと思う。どっちがオスやらメスやらワカランのだが、概ね交尾中だろう。シロツメクサやらタンポポを食べて幼虫は育つ・・・なんていうことが調べていると出てくる。まあ、食べているものからすると、そんなに悪いものを食べているワケではなさそうだ。
蛾っていうヤツも、気持ち悪い外見のものが多い印象なんでねぇ・・・人は外見で判断してはいけない、って言われるが、虫は人じゃないから外見のコトを言っても差別にはならないだろう。いや、これも差別なんだろうか?自然界に無駄な存在などない、という点からすれば、蛾が嫌い、というのも浅はかなコトなのかもしれない。
でもまあ、ホタルガ[Pidorus glaucopi]とか、このカノコガは、外見は結構お洒落な部類なんじゃなかろうか。もっとも、あまり拡大して見ると気持ち悪いがねぇ・・・(画像の整理が追いつかないもんで、ホタルガの画像が見つからない)。
ホタルガ幼虫は、イラガの幼虫に似ているという。で、ワガハイ的には図鑑やら画像で見ている限り、どちらを捕殺したか見当がつかない。我家の庭でも時折見かける幼虫の姿なのだが。で、ホタルガの幼虫は毛に毒はないが、体液に毒があるという。不用意に捕殺した幼虫の液に触れるのはマズい。やっぱり手袋して庭仕事した方がいいんだな。
カノコガの幼虫は黒いらしいが、まあ、検索でいろいろ見てもねぇ・・・幼虫の姿ってぇのは、見れば見るほどみんな同じ様に見えてきますな。で、老眼だからなぁ・・・まず識別不可能な領域だ。ルーペで見ればイイ?・・・だからあまり拡大して見てイイことないって!
拡大して見るなら、まだ花の方がいい。相当にイイ。概ね間違いなく安全なモノが多い。だとしても拡大率にもよるんだろうが。電子顕微鏡レベルまで拡大してしまえば、もうナンダカ分からん世界になってしまうだろうからなぁ・・・
で、上画像はあまり拡大するとピンが甘い。昼行性のカノコガだが、撮影した環境は和風旅館の階段脇の壁で薄暗かった。画像は明るく補正してあるんだが、機材はオリンパスEP-5に17mm F1.8を付けた最小限のものだ。身軽にして奥多摩界隈をフラフラ散策していたのだ。やっぱりこういう撮影条件がキツくなってきた場合は、E-M1の方が圧倒的に楽ですな。新製品のE-P7なら同様に楽でしょうな(最近はTG-6が持ち歩きにはイイなぁ・・・と思う)。
でもまあ、フィルムカメラだったら・・・コレ、手持ちじゃ全く撮れないですな。
あ、撮影場所はJR青梅線「御嶽」駅近くの「河鹿園」っていうところだったな。ちょうどナンダカ展覧会をやっていたんでねぇ・・・拝見しましたな。対岸が「玉堂美術館」でしたな。