受難のシーズンだった我家の鉢植えピノノワールは、赤く紅葉しなかった。上画像のように縁は赤くなっているが、大部分は黄色だった。これはコレで綺麗だけど(レッドサンバーストっぽい?)。
巷ではカメムシ被害が言われたが、確かに多かった。小さいのも大きいのも例年になく頻繁に見たし、洗濯物に付いて室内に侵入したと思われる個体もいた。
だが、ドウガネブイブイも昨年に引き続き、今年も多かった。それは成虫の姿だけではなく、ちょっと土を掘り返せばゴロゴロと出てくる幼虫の多さにもメゲた。この幼虫が、ブドウの根を食害する。
まだ、確定出来ないが・・・というか、確定出来る程にいろいろ植えて試みるようなスペースがないから出来ないのだが、何となくマスカットベーリーAでは自根の方が被害が少なくて、接木のものの方がドウガネ被害が多いような気がしている。
ブドウの接木というのは、つまり主な目的はフィロキセラ対策なワケだ。あとは自根よりも適切な台木品種※の方が根の伸びも良く、地上部が健康に育ちやすいとも言われる。そしてそれは実感出来る差はあると思う。
だがしかし、日本では今まではフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)被害って少ないと聞いている(ワガハイも経験はない)。それよりも現在の我家の状況を見ていると、ドウガネの幼虫被害の方が圧倒的に深刻度が高い。ドウガネ対策の台木の方が有難いと思う。
だが、今のトコロ、ドウガネ対策の台木って聞かない。あるのかもしれない?
来週あたり、暖かい日があれば、鉢植えブドウの冬季剪定だなぁ。そして来年3月には植替えしなければならない。まだ、根詰まりは起こしていないけれど、土を替えながらドウガネの幼虫の確認をしなければならない。
あ!このピノノワールは今季、夏の頃だったか・・・急に元気がなくなってきたことがあった。それでドウガネの幼虫を疑った。タイミングとして植え替えるにはよろしくないと思ったので薬剤を用いた。
住友化学園芸 ダイアジノン・・・コレしかホームセンターで売ってなかった。
この薬、ドウガネブイブイの幼虫に効くとは書かれていないが、コガネムシの幼虫に効くとあるので、まあ・・・同類でしょ?そして適用作物にブドウというのはないのだが・・・まあ、なんとかなるだろうと用いてみた。
用法通りに使ったところ、再びブドウは元気を取り戻した。今季、ピノの収穫は諦めていたので、薬剤が実に対して影響するとしても問題はないだろう、という判断もあったけど。因みにブロッコリーなどに関しては、収穫30日前までの使用となっている。
いろいろやっていて思うんだが、なかなか完全有機無農薬栽培を続けるのは難しい。来年もまた、予想できないトラブルが発生するかもしれない。アマチュアはそれはソレとして楽しめば?いいけれど、プロは、厳しいよなぁ。
ま、思うようにはいかないモンである。
※ 我家のピノノワールの台木は・・・Riparia × Rupestris 101-14(植原葡萄研究所)