Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「杉錦」と「ルバイヤート」の新酒

新酒のコトはサッサと書かないと、旬が過ぎ去ってしまうから書いておこう。

「きんの介」は杉井酒造のお酒

杉井酒造はワガハイのお気に入りだが、ほとんどの銘柄は「杉錦」だ。だが、「きんの介」という名前で時々店頭に並ぶ。だが、ナニをもって名前を分けているのか?ホントウのところは知らない。だが、昔は地元向けに「きんの介」の名前で出していたような気もする。だから静岡県内のディープな世界に突入するとリーズナブルな価格帯で入手出来たコトもあったような気がする。

だが、沼津駅南口の「しずてつストア」で見つけては買っていたので・・・ナンだかよ~分からず仕舞いだ。

とにかく、銘柄を替えているというには意味はあるだろう。だが、どちらの銘柄を買おうと、結局は杉井酒造のお仕事なんであって、香味傾向に大きな差異はないように感じている。

したがって、この「生酛純米中取り原酒 きんの介 初しぼり 杉錦」も、別に名前を意識する必要もない。

というか・・・結局ラベルの左下に「杉錦」という名前が登場する!その辺りは昔とは違っているから、「きんの介」を前面に押し出す意味合いも変わってきたのかもしれない。

裏ラベル

初しぼり・・・新酒であっても一回火入れで出荷するのが杉井流だという。それは流通過程で怪しい扱いをする酒販店が絶えなかったコトによる誤解があったのが原因だと、かつて聞いたコトがあった。

そう!冷蔵と断っても常温放置する酒販店が多かったからねぇ。そして劣化した酒の苦情は酒蔵にくるワケだから。だから冷蔵保管厳守という契約を守らない酒販店には出荷しないという酒蔵もあると聞く。

たぶん、わが地元の丹沢山なども取り扱いに関して信頼出来る酒販店にしか、生酒は出荷していないと思う。だから丹沢山を扱っている酒販店って、他の銘柄も含めて日本酒の管理は留意されているトコロだ。ワインとかは知らんケド。

 

話しを「きんの介」に戻す。つまりコレ、杉井均之助さんという名前の「きんの介」だわなぁ。この名前は本名なのか、襲名なのかは知らんケド。とにかく杉錦を取り扱うお店の方々は親しみを込めて「きんの介さん」と社長さんのコトを呼んでいる。

おかしいなぁ・・・ワガハイが蔵を訪ねた時は、「そりゃ、美味いに決まってるわなぁ」とか言ってニヤニヤと悪戯っぽくからかわれたんだが・・・酒販店の方々は柔和で素晴らしい方、と口々に言われる。そりゃまあ、いい人だとは思うケド、ワガハイ的にはあの不敵なニヤニヤ感は・・・十分に怪しく、興味深い人間性が滲み出ていたんだけどなぁ。

ワガハイ、ご近所だったら入り浸りになって出禁になってしまうかもしれない杉井酒造だからねぇ。

というワケで、このお酒は四合瓶で購入した。新酒だけに口当たりも良かろう・・・すると呑み過ぎ警報レベルだろうから一升瓶購入は危険と判断した。そしてその判断は実に理性的であった。

抜栓し、美味いなぁ・・・と、妻とともに気付くと、残り一合あまりといったトコロで気付いた。アルコール度18~19度の原酒なんである!これは呑み過ぎ警報酒であり、自制心のない方は購入しない方が良い。危険である!

今度見つけたら一升瓶で購入しようと思うケド。

 

ルバイヤートの新酒 甲州/辛口

新酒の話しをもうひとつ。マイドの「ルバイヤート新酒甲州 辛口」酒だ。

これはもう・・・品格の塊といえる美酒で、何故かワガハイはこの新酒を呑むと小磯良平さんのあるドローイングを思い出すのだ。たぶん、ブラインドテースティングでも小磯良平作品がイメージされるから、「あっ!ルバイヤートだ!」って分かるんじゃなかろうか。

それはあまりに個人的な印象の話しなので一般性は全くないので、な~んも伝わらないと思うケド。だが、小磯良平作品がソコソコお好きな方だったなら、このワインを呑めば言わんとするコトはお分かりいただけるのではないか?と思う。

裏ラベル

裏ラベルでは「7~10℃前後で・・・」と書かれている。それは王道の温度帯だと思う。だが、ワガハイの好みはもっと高めで良い。12~18℃でも香味はダレはしない。軽くなりがちな甲州の香味にやや太さが乗り、料理の相性によってはこの方がよろしいと思う。

まあ・・・間違いなく、熱燗という選択肢はない!

 

さて、今月中旬には一宮の荒巻ワインでマスカットベーリーAの新酒が売り出されると思うので、出来れば年内にもう一度山梨県に出かけたい。その時にこのルバイヤートの新酒の在庫があったなら、コレもまた購入か。