行きつけの酒販店の冷蔵庫には夏向きのお酒が並んでいる。蒸し暑い・・・を通り越して、とんでもなく暑い真夏に備えて晩酌の香味でスッキリとリフレッシュを図りたい。
方法としては、生原酒でアルコール度数の高いヤツをソーダ割にするのもアリだろう。だが日本酒を割るなんざ邪道!っていう人もおられる。ワガハイはそんな硬派ではないけれど・・・実際には炭酸との相性を考えていくと悩ましい。少なくともワガハイが好んで購入する酒ではイメージが湧かない。
要するにスッキリ味わえるイイ感じの日本酒があれば、それでイイのだ。静岡県藤枝市で旨酒を醸す杉井酒造さんの「夏の純米吟醸 山田錦100%」は、酒販店も力強くオススメする一本だった。
客がワガハイだから力強くオススメした?のかもしれない???
一応、昨年の「杉錦 夏の純米吟醸」については以下リンク先を参照されたし!微妙に違いますな。
兵庫県産山田錦100%使用という贅沢!それを麹米で40%精白なので大吟醸である。純米吟醸と表示されてはいるが、コレは大吟醸だねぇ・・・因みに以下で書いた「月桂冠」の大吟醸パック酒は精米歩合50%だ。
「月桂冠」とは違って、この「杉錦」は落ち着いた立香で、プンプン香り立つワケではないので安心して呑める。
日本酒度+2と、あまり辛口に振っていないところもイイかもしれない。米は磨いているからスッキリとしている。その上にガチガチで+にしたら・・・スカスカになってしまうかもしれない。
酸度も1.4と、常識的は範疇に収まっている。米は磨いているから意地でも酸度を上げるコトもないのかもしれない。
それで冷やしてスッキリと、且つすっぽ抜けない米の味わいも維持していい頃合いなんだろう。
酵母が協会701号、静岡HD-1と併記されているのは、701で仕込んだ酒とHD-1で仕込んだ酒がブレンドされているらしい。先に種明かしされてしまっているんだが、呑んでみるとそれぞれの酵母の特徴が垣間見られて面白い。抜栓後の香味変化の中で、それぞれの酵母の特徴がいろいろ表れてくる。でも、微妙な世界だけに酔っ払うと分からなくなってしまうケドねぇ。
いろいろ候補としてあげられる夏呑み白ワインもあるが、その幾つかはこの杉錦の一本によって消えていってしまうなぁ。
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さて、夏が来れば思い出す・・・
「杉錦 エドノナツザケ 酸味爽快 リンゴ酸生産酵母 五百万石純米酒 2021BY」
これ、早口では言えない。
「杉錦 エドノナツザケ」でイイんだよね。
昨年のエドノナツザケは以下リンク先を参照されたし!
昨年は誉富士100%で仕込んでいたんだなぁ・・・あれからもう一年経ってしまうのかぁ。
今季は五百万石と誉富士を使って、より甘酸っぱい方向にもっていってる感じのスペック。
コレはワイングラスに注いで頂く感じの酒だ。間違って子供が口にしたらヤバイ!という味わい。かといって食の中で邪魔する香味ではない。そして呑み続けるコトも出来る香味に仕上がっている。
ただねぇ・・・なんかゴクリゴクリと飲み干してしまいかねないから要注意だ。気付いたら足腰立たない、という状況に陥る人がいてもおかしくはないだろう。
ワガハイは、妻の呑み方に留意しながら呑まなければならない。
「おいおい、ペース速くない?」
これだけの記述で、どのようなお酒かは想像が出来るのではなかろうか?
だいたい、甘酸っぱいっていうのは美味さの定番中の定番要素だからねぇ。ちょっと反則技なんである。しかもワガハイ的にはアレルギーのためにリンゴがアウト!になってしまったので、この酒によってリンゴ的な風味を堪能出来るのは実に有り難い。
なにせリンゴは好物だったのだから。
思わぬところでアレルギーによるストレスを解消出来るアイテムに出会った・・・それは個人的なコトながら「エドノナツザケ」に感謝!なんである。