Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

さあ!日本酒の新酒が続々だねぇ~川西屋酒造店のお仕事・・・「隆」の新酒「若水」

「掃除をし、磨き上げるのはココロを磨くコトである!」などと言われて、修行は心身を美しくするもんだと言われた子供の頃・・・ありゃ、その言葉に一理はないなぁ・・・1/2理程度はあるかもしれないケド。手が足りないから親がワガハイを手伝わせる方便だな。なんの創造性もない定番文句を使って(ここ数日、鍋みがきをしたが、ココロは全然綺麗になった感覚はないしねぇ)

モノを理解し、心底受け止めるためには体験は重要な学びを得るっていうのは間違いない。

 

ならば、ホントウに死ぬコトを体験してからならば、人生とはナンであるかが分かろうというもんだ!だが死人に口なしではないか!あの世を見て戻ってきたという話しはない(コレ、ルバイヤートの内容だねぇ※)。老人だから死が近いとは限らない。幼くして亡くなる人だっている。ワガハイなんぞ3歳にも満たない時に呼吸困難で死にかけたワケだから、お爺ちゃんよりも分かっているんじゃない?

そんな話しを祖父としたコトがあった。小学校低学年の年末だったと思う。いや、お盆の頃だったかもしれないが・・・コタツと火鉢の記憶と重なるから年末か正月だろう。

実際は、ワガハイの窮地っていうのは幼すぎて確かな記憶がない。ただ苦しかった感覚は忘れてない。小児喘息の酷い発作は数回経験したが、幸いなコトに素晴らしい専門医に巡り会えたので現在に至っている。

だが、一体その経験からワガハイはナニを学んだと言うのだろうか?健康な子供には経験出来ない様々なコトはあったが、それは特殊な経験として共有出来る話でもない。ただ、病気見舞いだとか、看病という場面になると「良く気付く・・・」と褒められる。

まあ、褒められれば悪い気はしないが、病室に横たわる気持ちっていうのは、そういう経験の無い人とは違うのかもしれない。

なんか、入院・治療のプロセスに関してワガハイは理解が早いみたいだ。だが、コレってイイことなのか?裏を返せば不調になったときの怖れから、知識で自身を防衛しているコトでもあるだろう。

備えよ!とは言うが・・・こういうのも、果たして健康的と言えるのかどうか?

で、死にそうな体験についてのはてなブログのオダイモク、っていうのもあったと思うが、それでは書かずにココで書いているのは、ナリユキだねぇ。その幼少期の喘息発作のダメージっていうのがワガハイの背骨にカタチとして残っていて、それは未だに辛い背中のコリとして悩ましいんである。脊柱側弯症ってぇヤツだ。本格的な治療を必要とするレベルではないから、整形外科なんかに行っても経過観察ってなコトで、ナ~ンも治療らしきものはない。だから行かないのだが、鍼灸院などに行くととても不快になる。

「曲がってますねぇ・・・それでココに負担がきて固くなってますねぇ。」

イテテ・・・(どうせ根性が曲がってるとか言いたいんだろ!)

「年とるとますます筋力が落ちて、ココの負担が増すんですよねぇ~。」

イテテテ・・・(鍛えても別のトコロに負荷がくるってこの前言ってたじゃね?)

施術後、数日は幾らか快適だが、その状態も持続しないからもう行かない。目下、ポイントを時々妻にマッサージしてもらう程度でよろしい・・・ワケではないが、幾らか楽になる。

まあ・・・老いてくれば誰もがアチコチにガタが来るもんだろうから、イテ~のカイ~のって、口癖になるんだろう。

 

こういうのを紛らわすワケではないのだが、やっぱり旨酒を口にすると、その辛さを一瞬だが忘れる。ソレを理由に呑み始めるとアル中の危険があるかも知れないし、今度は多量の飲酒の問題がアレコレ起きてくるからねぇ・・・酒に救いを求めるのは危険

でも風呂で温まり、安心して呑める酒を頂く、その一時は至上の時だというコトは間違いない。

川西屋酒造店のお仕事・・・「隆」の新酒

さあ、いよいよワインに続き、日本酒の新酒の季節が始まった。2022酒造年度の神奈川県山北町の酒蔵、川西屋酒造店の新酒・・・「隆 若水 無濾過生原酒」を頂く。今季は、昨年の記憶と照らし合わせると呑口は引き締まって辛く感ずる。平成初期の頃の丹沢山の新酒の特徴だったゴリゴリ感を思い起こす・・・ほんの僅かなゴリゴリ感だから不快感はないし、むしろ丹沢山の酒だなぁ・・・とニンマリする。

新酒は香味が固いのは、むしろ当たり前。しっかりとした造りをすれば、そのようになるというのもある(川西屋さんは仕込水を中硬水だと言ってるが、実は硬水じゃね?)。抑制感のある穏やかな吟醸香と、日本酒度+8とは思えないキレ!魚料理よりも牛系の脂肪分との相性が良いかなぁ。フルボディの赤ワインに合わせられるチーズともピッタリだったから。だからといって焼肉に合うかはワカラン。タレの味で食べる焼肉だと、タレとの相性になってしまうからねぇ。

 

こんな感じで美味いなぁ、幸せだなぁ・・・とやっていると、背中のコリも忘れられる。まあ、何かしら不具合を感じながら生きて行くもんだろう(完璧に健康体な人っていうのもいるだろうけど)。あらゆる機能が使えないポンコツ自動車でも、車検が通れば公道を走れるからねぇ・・・その程度の健康が維持されていれば、まあまあイイんじゃね?

旨酒呑める健康維持・・・ってコトね!

 

ルバイヤート オマル・ハイヤーム作 小川亮作訳 岩波文庫より

46
この永遠の旅路を人はただ歩み去るばかり、
帰って来て謎をあかしてくれる人はない。
気をつけてこのはたごやに忘れものをするな、出て行ったが最後二度と再び帰っては来れない。