Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

吟醸八海山・・・ある彫刻家との思い出の酒だな・・・これ呑むと泣けるんだよなぁ

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これもスーパーマーケットの酒売り場で購入したんだな

八海山というのは、思い出深い酒である。それは数年前に突然、心臓が止まってパラダイスに旅立った彫刻家の男の好物だったからだな。かれはアメリカ人だったが、日本語がとても上手な怪力男だった。Etsuro1がまだ二十代で元気だった頃知り合い、何度も酒を呑む機会を得たんだが、いつも「八海山最高ねぇ」と言って茹でダコのような顔をしておったな。

彼の命日は正確なところは忘れたが、真夏に無理な制作をして寿命を縮めたからねぇ・・・秋に予定していた彼の展覧会へは、少々遠方だったが必ず行くと電話で話したんだが、間もなく訃報となったんだな。

そういうことを思い出す季節になってきたわけだ。それで八海山の吟醸酒を、ほんとうに久しぶりに購入したな。そういう思い出のある酒だけに、彼とのいろいろな思い出がよみがえるので、やっぱり涙は出たな。

最高に可笑しくも、ちょっと危険だった思い出は、彼の運転するスズキのエスクードだったと思うんだが、それに乗って彼の新作を見に行く時だったな。とても空いていた関越自動車道である。話しの流れで新約聖書のある部分の話しになったんだが・・・それは以下の部分であるな。

 

~どんな召使いも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。(マタイ06:24 ルカ16:13 新共同訳)

 

ま、簡単に言えば、神と金の両方に仕えることは出来ないってぇことだろう。どちらか一方だけだ、ということだな。それで、どちらか一方に仕えることが出来るならば、それはたとえ富や権力であっても優秀であるな。Etsuro1なんざ、どちらにも仕えるコトが出来ない、というか、どちらからも見放されているぞい!というようなことを言った訳だ。すると彼にはものすごくウケてしまってねぇ・・・ハンドルをバンバンたたきながら大声で笑うわけだ。こちらは慌てたな。車の速度がドンドン落ちている・・・幸い後続車はいないが、「アクセル!アクセル!・・・アクセルを!」とワタシャあ叫んだね。

 

元々宣教師だったらしい彼は、いつの間にか彫刻家になったんだが・・・とてもワイルドだが生命に対して繊細な表現をする作家だったな。

 

さて、「感染症拡大」と「経済の拡大」が両輪になりつつある昨今、相反する問題をどの様に躱していくか・・・まずは基本に立ち返ってネジ巻ですな。その上で差別なんてぇのは起こるに決まっているので、ある程度織り込み済みで動くってぇことだろうな。どんなに差別はダメだと言っても、収まる訳がない。差別化というのは、たぶん人間という動物の習性だね。それを力業で「人間」にしていくってぇのが、人間の理想だろうからな。それを神や宗教に頼らず、自力で達成するのが現代ってぇヤツだろうな。

それにしても「神と富」というキーワードを他の問題に置き換えて、「両方に仕えることは出来ない」という言葉で締めてみる・・・言葉の選び方次第だが、なかなか面白いね。風呂に浸かりながら遊ぶには丁度いい感じのネタだな。

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一応、裏ラベルだねぇ・・・

彼と呑んだ時の八海山よりも、より淡麗辛口になった感じがするな。ま、淡口の酒なので、それを更に冷やすと本当に淡い呑み口になるな。こういう酒もまた、時に欲しくなるもんだねぇ。