Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

限定品に弱い・・・「2020 ルバイヤート甲州かろやか」

f:id:Etsuro1:20211226110802j:plain

2020 ルバイヤート甲州かろやか

一体何年呑み続けているのだろうか・・・「ルバイヤート甲州シュールリー」。丸藤葡萄酒のワインに関しては、30年以上前から呑んでいるのは間違いない。ただ二十代の前半は通りがかりの山梨県内の酒屋で、アルプスワインの一升瓶を良く買っていた。

ハッキリ言って、若かった頃は酒の美味さなど分からなかったんだなぁ・・・やっぱり経験を重ねないと美味さは分からない。分析的に香味を読むコトだって、この味がナニなのか、この香りがナニなのか、ってぇコトを会得するには訓練だけじゃなくて経験を重ねるコトが必要だな。

ソモソモは、興味が無ければソレまでだけどね。

 

今は良い環境になったと思う。日本酒も日本ワインも、かつてとは比較出来ないほど凄いコトになっているからだ。ワガハイの呑み始めた頃は、ボ~ッとして日本酒買うと糖類・酸味料。醸造アルコール添加だったからねぇ・・・三増酒って言われるヤツだな。酒屋さんに行って「純米酒はありませんか?」って言うと、その存在を知らないケースもあったからなぁ。

だいたい多くの酒屋さんはサントリーのダルマ(オールド)とかを並べて、これ呑めば結構高級な部類・・・みたいな感じだったねぇ。ボトルキープがオールドっていうのは多かったな。で、ワガハイが行きつけの店にシーバスなんかをソ~ッとキープしておいたら、悪友がそれを見つけて呑んじゃったりしてねぇ・・・その代わりに其奴に越乃寒梅を2合分、支払わせたりしてねぇ・・・そんな時代でしたな。

ここ数日、山梨のワインのコトを書いてきたが、このようなワインなんて無かったからな。ソコのお若い方!あなたイイ時代に生まれてますぞ!そんなに頑張らなくても吟味された国産ワインが呑めるし(輸入ワインの品質も酷いモノが多かったからなぁ)、日本酒が味わえるのだから。

 

質的に良いものが豊富に入手出来る環境で香味経験を積むことが出来るという昨今、これからの時代を生きていく人達は、そういう点では圧倒的に恵まれていると思う。とはいえ、コロナ禍をなんとか抜けていかないとど~にもならんが。

オミクロン株に罹患してしまった場合の後遺症に関しては、まだハッキリしたコトが言われていないが、警戒は怠れない。味覚・嗅覚障害をワガハイのような年齢の人間が起こしてしまうよりも、若い方たちが起こしてしまうことの方が困る。次世代の香味を造り上げていく世代は大切だ。だからくれぐれも若い方々もご自愛くだされ!

 

f:id:Etsuro1:20211226113508j:plain

裏ラベル・・・限定醸造1468本

さて、「2020 ルバイヤート甲州かろやか」は、一体どの様なワインなのだろうか?透明瓶に入れられて「かろやか」とラベルに書かれていたので・・・こういうのって微妙なんだよなぁ・・・と警戒したのだ。口当たりサッパリで呑みやすく、ワインの苦手な方にも受け入れやすいっていう狙いだろうか?で、そういうのは日本酒でもよくあるが、だいたいは買って失敗するんである。ワガハイが好む香味世界であることは少ないのだ。

 

だが、心配には及ばなかった。ルバイヤートの蔵に行って購入したので、担当の女性が解説してくれたのだ。コレねぇ・・・裏ラベルには書いてあるんだが、売場でこの文字を読むっていうのが辛い年頃になったのだ!老眼は日々進行しておる!

つまり、収穫した甲州品種の葡萄を圧搾して、ワイン用酵母を添加せず、補糖をぜずに発酵させたというワケだ。葡萄に付着している酵母と、蔵に住み着いた酵母によって発酵したということだな。それは昔ながらの製法であって、トラディショナルだねぇ。

補糖しないからアルコール度数は10.5%と低め。普通は12~13%位はあるからな。だが、補糖せずにソレだけのアルコールが生成されるというのは、なかなかいい線いってる葡萄だったんだな。発酵の方法からすると、赤ワインに比べれば白ワインは発酵中にアルコール分が蒸散するのは少ないとは思うが・・・10.5%ならば、糖度の高い葡萄だったんだねぇ。

 

でも、アルコール飲料の宿命である!アルコール度数の高さは、やっぱり香味に関わるコトなんである。この「かろやか」は文字通り軽やかである。だが、加水したような軽さではないので自然な軽さになっている。ワインは葡萄の水分を用いて仕込まれるからねぇ・・・日本酒は水を大量に使うケドね。

飲み応えという点では、やっぱり「ルバイヤート甲州シュールリー」に比べて劣る。でもそれは製品としての狙いが違うのだから、単純に比較しても仕方ないのかもしれない。

「かろやか」はその命名の通りに軽いんだが、昔のワインを思い出す一面も感じられた。それは決して褒められた要素ではない・・・野生酵母の性質に関わるコト?だろうから、それもまた一つの勝沼テロワールなんだろうが、ほんの僅かに埃っぽさのような、粉っぽさのような感覚が残る。

でもなぁ・・・ホントに昔の勝沼のワインって、こういうタッチがあったよなぁ・・・と懐かしさを覚えはする。そして懐かしさだろうか、嬉しくもなる。

でもまあ、あまり気にするコトの無いレベルだから購入してヨカッタ。この地域の特徴の一つを味わうことが出来た良い機会だったと思う。パンでも天然酵母種でやると、いろいろ変な香りやら味やら出てくるコトがあるからねぇ。時々コレって大丈夫かいな?って思うパンもあるからなぁ。それもまた、野生酵母天然酵母の楽しみではあるんだがねぇ。

 

とにかく限定醸造1468本!一昨日に続いて「限定品」に弱いワガハイ。だが、ナニにしても量は限られているんだから「限定品」なんだけどね。甲州種をシンプルに造るという、ある意味原点回帰的な、温故知新的なところを踏まえながら、新しい香味世界を探り始めている動きでもあるのだろうか?幾つかの蔵の試みに、これからの甲州ワインの香味展開を楽しみに呑兵衛人生を送れそうだな。来年も山梨ワインを時々チェックしなければイカンなぁ。

etsuro1.hatenablog.com

 

橋は繋がっている(静岡県小山町 第二東名工事)

f:id:Etsuro1:20211226093416j:plain

静岡県小山町 第二東名工事 1(手前は国道246号) 撮影:2021年12月23日

以下のリンク先でも、上画像とだいたい同じ場所からの画像を見ることが出来るので、比較してもらいたい。第二東名の工事は進んで、橋は繋がっている。しかし随分と高いところを走るんだなぁ・・・なんと橋脚の長いことよ。高所作業ばかりだから、建設作業は大変だなぁ。

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

第二東名の完成区間を走ると、従来の東名高速道路に比べて走りやすいことは多くの方々が経験されていると思う。一度、第二東名を使うと、もう今までのルートを使う気が無くなる。静岡に行く時は、間違いなく御殿場から第二東名を選択するようになった。久しぶりに旧来からの東名ルートで行ってみようか、などと思って利用すると、沼津を過ぎた当りから後悔し始めてしまう。更に進んで富士川を渡り、トンネル通過が多くなってくると嫌気がさしてくる。

下道の国道1号でも、由比あたりっていうのはバイパスになっているから、かえってこの富士~清水は東名よりも下道の方が気分的には楽である。ただし、下道のバイパスは流れが速くて・・・空いている時間帯だと実質的には高速道路状態の流れだねぇ。ワガハイの知人は、この区間白バイ隊員と親交を深めているからなぁ・・・残り点数が無いって言って、もの凄いほどソ~ッと運転していたからなぁ。

f:id:Etsuro1:20211226095657j:plain

静岡県小山町 第二東名工事 2

橋脚の下付近には工事関係の車両などが複数台停まっているし、警備員も立っている。田圃だった所が工事の為に潰されている。これって工事終わったら原状回復するんだろうか?これだけ高い橋だから、橋の真下っていうのは日照には影響が少ないのでは?案外、橋よりもいい加減北側の所の方が、日照の問題は出るだろうからな。こういうのって、地域の方々に対して何らかの保証がされているのだろうか?こういうコトって全然分かってないんだな。

交通は便利になるが、耕作には不便になるっていうコトは・・・あるだろうねぇ。ところで、静岡県内ではリニアの建設が暗礁に乗り上げているわなぁ。南アルプスにトンネル掘るっていうのも、技術的に大丈夫なんだろうか?という疑念を、ワガハイは捨て切れていない。ま、着工したからにはナニガ何でもやり遂げる所存なんだろうが・・・国道152号みたいにアッチコッチ掘って、山を穴だらけにするようなコトはないだろうなぁ。

そういえば、第二東名伊勢原大山~新秦野はナントカ開通するみたいだが新御殿場~新秦野は遅れ気味らしい。なんでも高松トンネルの工事に難儀しているらしい。想定よりも地質が軟弱で、壁やら天井が崩れたりしているみたいだ。旧高松分校で当ブログでも触れたが、あの界隈の山に掘っているトンネルだな。

etsuro1.hatenablog.com

まあ、太古に南の海からやって来た伊豆半島が本州とぶつかった所だからねぇ・・・断層やら破砕帯やら、宝庫ですよ。掘ってみたらいろいろ出るわ出るわ、でしょうなぁ。あんまりアレコレやり過ぎて、地下水脈を切っちゃったりすると困りますな。それに軟弱地盤を固めるために、いろいろなモノを注入したりするんだろうから・・・地盤改良剤っていうのも種類があるみたいだから、そんなの素人にはワカランが、まあ、天然にはないモノを突っ込むからには、ナニかあるかもしれないねぇ。

因みに、工事に難儀しているトンネルって言うのは、当ブログでも画像を上げたヤツですな。以下リンク先で画像をご覧くだされ!

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

まあ、ここの現場だけじゃないかもしれない・・・なんか山北町やら松田町のトンネル工事現場の様子を見ていると・・・と言っても、中入って見ているワケじゃないからナントモ言えないが、この一年の間に代わり映えしないというか、本当にトンネル工事ってぇヤツは、ナニがど~なっているのか分からないねぇ。橋梁工事の方が見えるから分かりやすいよねぇ。

f:id:Etsuro1:20211226104143j:plain

静岡県小山町 第二東名工事 3

橋桁をアーチ状にしたりして、幾らか軽やかに見えるようにデザインしているみたいだ。景観を考慮してはいるんだろうなぁ。

しかしながら・・・ワガハイはやっぱり工事現場っていうのは怖いですな。最も戦々恐々としたのが「宮ヶ瀬ダム」の工事現場を遠巻きに見た時だったが。ダム工事は怖いわ!そして大きくて高い橋っていうのも怖い。トンネルは閉塞した感じで嫌だなぁ・・・とりあえず貫通している現場ならともかく、嫌だなぁ。

極度の高所恐怖症でも閉所恐怖症でもないんだが、どんなに頑張ってもワガハイには適性のない現場だな。

 

でも、ナニゴトにもマニアはいるからなぁ・・・こうした橋梁やトンネルなんかも垂涎の的なんだろうな。ワガハイは酒の方が垂涎の的だけどねぇ。

限定品に弱い・・・「ロリアン甲州 2019」

f:id:Etsuro1:20211225100046j:plain

限定品・・・ロリアン甲州 2019

等々力という地名から思い浮かべるのは世田谷区の等々力であり、等々力渓谷だ。東急大井町線の駅名にもある。環状八号線の下だからねぇ・・・凄いところにあるわなぁ。そして多摩川を挟んで対岸の川崎市にも等々力という地名がある。それは元々は一つだったと聞く。多摩川も洪水やら河川工事なんかで流れが変わっているらしく、飛地になったりした事情もあるらしい。明治末期に多摩川を府県境としたために、現在のように世田谷区等々力と川崎市中原区等々力ということになったみたいだ。

で・・・山梨県勝沼にも等々力という地名がある。というか、昔は等々力村だったみたいだ。江戸幕府が整備した五街道のひとつである甲州街道の宿場町、勝沼宿に隣接しているからねぇ・・・現在でも「等々力」という交差点があって、グレイスワインや麻屋葡萄酒がその交差点の近くにあるから、この地域を巡るときの目印になるんだな。

まあ、とりあえず「等々力」の交差点の所まで行って・・・とか、「等々力」まで戻ってから・・・とか、そんな感じで動くことがあるので、勝沼行けば複数回はこの交差点を通過することが多い。まあ、この交差点は国道411号(大菩薩ライン)と県道34号(旧甲州街道)の接点だから、この地域の要となるわなぁ。

因みに若かった頃、この国道411号奥多摩から丹波山村を抜けて、この「等々力」交差点まで来たこともあった。峠から塩山に向っての下り坂は長かったなぁ・・・でも景色も良かったけどねぇ。ストリートビューで確認すると、なんだか道が綺麗になっているな。30年以上前の記憶では、もう少し狭い道だったような気がするんだが。

 

我家的には、勝沼への最短コースは中央道勝沼インターを利用することなんだが、高速代をケチったりして御坂峠のトンネルを使ったりする。このルートからの順路だと、「新巻葡萄酒」→「ルバイヤート」→「白百合醸造」・・・のような順番になる。で・・・昼飯は「皆吉(みなき)」でほうとうなど食べたりしてねぇ。古民家のお店だけに、旅行気分も味わえて楽しいんですな。ま、先日の勝沼行きの時は一人だったから、コンビニ飯だったけどね。

白百合醸造って、そのほうとうの皆吉さんからチョチョイの所にあるんですな。

f:id:Etsuro1:20211225100116j:plain

等々力に位置する白百合醸造・・・裏ラベルだ

先日伺った際には、ディスプレーの木樽の上に確か「限定3x本」という札があって、上画像のワインが並んでいた。やっぱり現地に来ないと「限定品」には出会えないねぇ。ネットじゃ見えてこないことだ。そりゃあ、折角来たのだから限定品は買うでしょうな。地元でも買えるモノをワザワザ買うこともなかろう。

で、この限定品はレギュラー品とナニが違うのだろうか?店の方に伺うと・・・どこかの大学が実習で造ったとか・・・ここのロリアンの設備と指導で。まあ、だいたいそんな感じの説明だった。大学の名前は教えられない、というコトだった。何でだろう・・・地元だから山梨大学なのか、はたまた醸造といえば東京農大、あるいは白百合醸造だけに白百合女子大だったりして?

 

香味はストレートに甲州種を用いた白ワインそのものであった。軽めである。だからクセが少ないから呑みやすい。ただ淡泊な香味だから・・・物足りないという感想もあり得るなぁ。あまり冷やしすぎないで呑んだ方がイイかもしれない。

この限定品は綺麗に造られていて、基本に忠実に果汁が発酵した雰囲気だったな。同時に甲州という葡萄品種の特徴も分かりやすかった。ああ、あの葡萄の糖分がアルコールに化けて・・・っていうイメージで把握しやすかった。こういうのを呑むと、なんだかワガハイもチョットだけ密造してみたいような気分になってくるなぁ。

 

美味なる四合瓶・・・新巻葡萄酒「甲州 2021」「マスカットべーリーA 2021」

Happy Christmas !

f:id:Etsuro1:20211223094806j:plain

新巻葡萄酒(株)甲州2021

昨日に続き、新巻葡萄酒(株)の白ワインである。今年の「甲州」なので新酒だ。

抜栓直後は新酒なので・・・少し間をあけよう。デカンタージュする程ではない。あるいはグラスに注いでから1分程度で良いから間をあけよう。そしてここからが本番だな。

 

端的に言ってとてもフォーカスの優れた画像のような味わいだ。甲州という葡萄の特徴にブレがない。非常に粒立ちの揃った果実で造られた香味と感じた。シングルエステート(単一農園産)のコーヒーや紅茶、そして日本茶に通ずるタッチなのだ。で、やや驚きを持って感動に浸っていたところ、妻もそのことに同意した。

で・・・よ~くラベルを読んでみると「一宮町新巻区内に広がる自家ぶどう園で収穫した甲州種100%を原料としています」なんである。つまり、そういうコトなんだねぇ。

香味のインパクトは「ルバイヤート甲州シュールリー」の方が勝る。だが、このフォーカス感は「新巻 甲州2021」の方が勝る。ただし、これは新酒であるから数年を経た時にどのようになるかは分からない。熟成に関しては「ルバイヤート・・・」の方がワガハイ的には把握しているので、今のところ安心感はある。「新巻・・・」の熟成に関しては、ちょっと楽しみ・・・これからのワガハイの課題だねぇ。

でも、これもまた1本買ってきただけだから・・・こりゃ、また追加購入のために山梨まで行かねばならぬかのぅ・・・ムハハ。だが、何本買っても美味ければ呑んじゃうからなぁ・・・ポリポリ。結局我家のセラーには残らないんだよな。

一体、我家のワインセラーってナンだろう・・・飲み頃温度調節だろうか?まあ、それも重要なコトなんだが。ルバイヤートもついつい手が伸びるんだが、この「新巻 甲州2021」の方がもっと危険性は高いような気がする。昨日のデラウエアと同じく、我家の日常的な食卓には、ルバイヤートよりも気張らずに合致するんだな。なんか、熟成山廃純米酒の「杉錦」なんかと抵抗感なく置き換えるコトが出来る。

「今日はドッチでいく?杉錦 or 新巻甲州?」

なんて会話になりそうである。やや軽めに楽しみたいなら「新巻」であり、ジックリと楽しむには「杉錦」だろうか。その日の気分で選べばよい。この選択肢は楽しいねぇ。ただし、燗酒は日本酒ならではの世界だろうがねぇ・・・今度「新巻」の熱燗でもテストしてみようか?(ま、常識的にはやらないよなぁ)

 

f:id:Etsuro1:20211223094837j:plain

新巻葡萄酒(株)マスカットべーリーA 2021

メモしておきたい山梨ワインが多いので、二本立てとなる。

これも新巻葡萄酒(株)のワインだ。マスカットべーリーAは先日、ロリアン(白百合醸造)の新酒について書いた(以下リンク先参照)

etsuro1.hatenablog.com

上記「新巻 甲州2021」に同じく、シングルエステートというコトだろう。ロリアンの新酒に比べて凝縮感がやや強く、葡萄の糖度が高いのだろうか?あるいは栽培に関わる問題であり、ひょっとして新巻さんって栽培上手?酸を残しつつも果汁糖度は高いだろうなぁ・・・甲州と同じようにフォーカスは定まるな。こりゃあ、美味い!

 

マスカットベーリーAという葡萄も、生食用としてスーパーに並ぶことも希だがあるからねぇ・・・食べたコトがある人もおられるだろう。葡萄狩りに行けば買えるケドね。で、コレを皮も種も含めて食べてみると面白い。皮の渋味や種の苦味・・・そうした味わいが赤ワインだから溶け込んでいる。種をガリガリ囓った際の苦味やエグ味っていうのは、余り強いと不快になるが、適度に隠し味になるとイイ感じの香味をワインに与えてくれるよなぁ・・・ほんの僅かだけどねぇ。

ワイン通の中には、マスカットベーリーAのワインなんてB級である、と鼻で笑う者もおられるのは分かっている。だがねぇ・・・昔のマスカットベーリーAとはワケが違ってきていると思う。そりゃあ、ピノノワールメルローカベルネソービニョンの素晴らしさっていうのは王道だろう。だが、ソレだけじゃ世界中の様々な食文化に合わせられないだろう。

和風に振った洋食料理の中で、ガチガチのブルゴーニュが真価を発揮するとは限らない。ワインに合わないかもしれないし、料理も場合によっては台無しにしてしまうかもしれない。まあ、ブルゴーニュは難しいけどねぇ・・・美味いケドねぇ。つまり、ちょっと吟味したハンバーグとか、そういう感じにはこのマスカットベーリーAの出番なんではなかろうか?料理店でも出番の多そうな香味で、自宅料理なら尚更だ・・・楽しく安心してイイ感じになれるワインじゃなかろうか?

 

マスカットべーリーAもねぇ・・・ヘタすると奇妙な香味が出たりするんだが・・・ワガハイはスギナ臭っていうコトにしているんだがね。そういう香りは、昔時々あったんだが、今では僅かでも嗅ぎとるコトは出来ないな。多分、葡萄畑の管理からして昔とは違って洗練度が高くなっているのかもしれない。

国産ワインのファンは増えているというし、ますます品質も向上しているんだろう。楽しみですなぁ・・・目が離せない?いや、鼻と舌が離せないってぇヤツだな。


ところで、この「甲州」と「マスカットべーリーA」なんだが、瓶の容量が720ml であるから、つまり四合瓶ですな。ボルドー瓶は750ml だからねぇ。四合瓶ってぇのは、ナンか日本酒で馴染んでいて良いんだなぁ。

 

※ スギナ臭・・・スギナ[Equisetum arvense]シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属。草むしりでスギナを抜くと手に残る臭いのコトを言っている。

 

美味なる一升瓶・・・新巻ぶどう園収穫 デラウエア100%

f:id:Etsuro1:20211223083911j:plain

新巻ぶどう園収穫 デラウエア100% ワイン

これは美味い!日常の食卓で頂く白ワインとしては、最強クラスのコストパフォーマンスじゃないだろうか。

以上、これで終わり・・・でイイという、単刀直入に美味かったですなぁ。一升瓶で購入し、我家の日本酒呑みの食習慣の中で違和感なく溶け込んだ。このワインは値段的には日本酒の本醸造酒特別本醸造酒と同等であり、内容的にはかなりの数の本醸造酒を押しのけてしまう。

 

我家的には「相模灘 特別本醸造」や「喜久酔 特別本醸造」と並べて優劣を語る必要はないだろう。まあ、米から造られる酒と、葡萄から造られる酒を同一条件で語れないところもあるとは思う。こういうのって、マニアほどうるさいからねぇ。

だが、食卓に喜んで迎え入れられる度合いという点では、「相模灘」「喜久酔」「新巻デラウエア」の一升瓶を三本並べてニタニタするの図・・・っていうのはアリだな。

毎年、新巻葡萄酒(株)のデラウエア新酒を、我家では成城石井で購入していた。そして呑みすぎ要注意の筆頭に挙げられる酒であった。だが、今年はコロナ禍の影響もあって行動を控えていたので、やや遠い成城石井に行く機会を失ってしまった。で、先日の勝沼詣で購入となった(以下リンク先の時に勝沼に行ったんだな)

etsuro1.hatenablog.com

 

デラウエアという葡萄品種は、言うまでもなく種なし葡萄として7月初旬にスーパーでズラリと並ぶ、あの葡萄である。まあ、ワインに仕込む為のデラウエアは、種なしには仕上げずに種ありの本来の姿で育てられて仕込まれるだろう。

ということで、種なしならば何度でも食べたことがあっても、種ありのデラウエアを食す機会というのはなかなか得られない。だが、種ありのデラウエアを食す機会があったら是非味わってみてもらいたい。種のまわりの果肉は、皮に近いところの味わいと異なるので、いかに種周辺の果肉がもたらす味わいが、ワインに仕込む場合の重要な成分になっているか分かるのではないだろうか。

葡萄には、品種改良によって種なし品種というのもある。トンプソンシードレスなんていう名前を聞いたことがあるのではないだろうか?いわゆるカリフォルニアレーズン(干葡萄)の品種だな。それに対して本来は種ありなんだが、ジベレリンという植物ホルモンを用いて種なしに仕上げるのが、デラウエアの種なしであり、巨峰などの種なしも同様だ。

ジベレリンを用いて種なし葡萄にすると、種を付けない分だけ栄養が果肉に回るんだろうか・・・実が大きくなると聞いた。味についても糖度が高くなる(甘くなる)んだそうだ。概ね果物のうまさっていうのは甘さと香りだからねぇ・・・もちろん酸味も適度にないと、マヌケな甘いだけの果物になってしまうケドね。でもまあ、醸造に用いる場合は、種なし葡萄で造ると・・・やっぱり香味の複雑さが失われるんだろう。

 

このワインは、デラウエアらしい雰囲気を保ちながら残存糖度を少なく(俗に言う辛口)仕上げられていて、尚且つ嫌味な香味(ラブラスカ香)が抑えられていた。ラベルに書かれた「爽やかな味わいをお楽しみください」の通りに口当たり良く、かといってスカスカになることもなく、和風出汁や醤油味の料理とも全く違和感なく、当たり前のように食卓に溶け込む。これはやっぱり日本のワインですなぁ。山梨の日本酒ですよ!

・・・・・なんで2本買ってこなかったんだろう・・・ちょっと後悔。

 

:新巻葡萄酒(株)は山梨県笛吹市一宮町新巻にある。勝沼甲州市なんだが、昔は笛吹市甲州市も無かったから、ど~も慣れないねぇ。

 

「毎日壁紙を入手すればデスクトップに命を吹き込」めるんだ?

とうじとうじがとうじにとうじのとうじきをとうじに・・・

これは変換厳しいねぇ。

陶磁湯治が湯治に湯治の陶磁器を投じに・・・

当時杜氏冬至に当寺の陶磁器を湯治に・・・

で、本日は冬至ですな。

f:id:Etsuro1:20211222101523j:plain

デスクトップに命ねぇ・・・?

〈新しい壁紙アプリで毎日壁紙を入手し、デスクトップに命を吹き込みましょう。〉

このブログを書くのに用いている鈍足ノートパソコンだが、先々週あたりに上画像のようなモノを表示しおった!ワガハイ的には壁紙なんぞド~デモイイからサッサと起動してサクサク動いて欲しい。それがパソコンとしての機能であり、パソコンとして生まれたオマエの使命だろう・・・と言いたくなった。

デスクトップに生き生きとした感じを求めるという需要があるんだろうなぁ・・・ま、起ち上げて縁起でも無いようなデスクトップだったら、仕事やる気は出ないだろうか?だが、フツ~に起動してくれればそれで充分なワケで、これがSAFEモードで起ち上がってきたり、画面真っ黒なまま、とかブルースクリーンのままだったりとか・・・これはパソコンとして命に別状はない、と言える状況ではないからなぁ。

 

ところで、これを書いているノートパソコンはWindows11にはなれなかったのだが、メインPCは既にWindows11になった。で、使いやすくなったんだろうか?かえって面倒になってはいないか?

昨日、年賀状の印刷をしたんだが、プリンターのエラーが勃発した。これはWindows11になってから時々生ずる問題だ。何度か試みてみると突然、印刷が可能になったりする。そして「設定」からアレコレ見ていくと、プリンターが接続されていないというような表示も見受けられる。そして接続されていないというプリンターで、印刷出来たりしてしまう。

なんか幽霊プリンターだ!コンピュータっていうのは、もっと論理的なモノだと思っていたんだが、案外その中に神秘主義が眠っているのかも知れない?

今のところ、プリンターのドライバーを確認して入れ直したり、接続コードを点検したりしているのだが、Windows11では改善されていない症状だ。で、この文章を書いている鈍足Windows10では、全く問題なくプリンターは動作する。

〈新しい壁紙アプリで毎日壁紙を入手し、デスクトップに命を吹き込みましょう。〉

毎日新しい壁紙を導入して、デスクトップに命を吹き込めば、たちどころにこの問題は解決するんだろうか?なにせ命が吹き込まれるんだからなぁ・・・これは大変なコトだ!後日、暇な時に試してみるコトにしよう。

 

さて、「命を吹き込む」とは如何に?

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。旧約聖書 創世記 2章7節

コレであろう。そう考えるとナルホドと思うフシもある。半導体を作るための原料は、レアメタルなどを土中から掘り出して精製したものだろう。そして組立てられたパソコンに「鼻」はないが、内部にはファンがあって冷却のための空気の流通がある。無理矢理の力業で解釈すれば、パソコンも土(アダマ)の塵から出来て、息の流れはあると言えるか?

果たしてパソコンは生命体であろうか?

現在、情報ツールとしてはスマホの出番が圧倒的だし、緊急事態にナニか一つだけ情報ツールを持ち出すとすれば、それはパソコンではなくてスマホだよなぁ。でもまあ、だいたいドッチも似たようなモンだとすれば、生命体ではないが生命線ではあろうなぁ。

 

昨日あたりから、日本海溝や千島海溝で大地震が起きたら、20万人の死者が出るという推計が報道されている。神奈川県厚木市の人口が約22万3千人だから・・・と、小田急本厚木駅前の風景など思い出しながらイメージする。或いは横浜市保土ケ谷区が人口20万6千人で・・・残念ながら保土ケ谷区って縁が薄いんでイメージが湧かない。横浜国大は保土ケ谷区だったかなぁ?

推計の前提は、真冬の深夜にマグニチュード9というコトだ。これ・・・ワガハイの住む関東南部でも、パジャマ姿で外に飛び出すのは無理だ。東北や北海道だったら、積雪や凍結、あるいは吹雪だったら・・・

十勝沖地震(1968年)を経験された方の話を聞いたコトがあったんだが・・・その方は地震そのもののコトについては全く語らなかった。そして「それ以来、パジャマを着て眠ることが出来なくなった・・・」と言うのである。いつでもすぐに逃げられるような格好でなければ寝られなくなったんだそうだ。ちなみに十勝沖地震(1968年)の最大震度は5と、資料にはある。スマホも枕元に置いて、或いは握りしめて寝ていないとダメかいな?神経質になると寝られなくなるな・・・あっ!寝酒!?)

 

冬至に寒い話となった。とりあえずクリスマスには旨酒を呑んでしまおう、という誠に不謹慎な思いを抱きつつ、昨日は大地震の推計についてテレビで学んでいた。そのくせ、明けて今日になれば今晩の柚子湯をど~するか?というコトの方が、頭の中の思考を埋めている。今日の幸いが無ければ明日はないのである。

だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。新約聖書 マタイによる福音書 6章34節

ココだけ抜粋してしまうと本当は論旨が変わってしまうんだが、でも、この一節が思い出されたんだから仕方ない。最終的には神に救われるという信仰は強い、とは思う。だが、人間を救うのは人間だな・・・これが今の時代だろう。そしてそれが難しくて、取りこぼされる命が後を絶たないというのが現状だな。

人間を救うのは人間・・・だが、人間を追い詰めるのも人間なんだよなぁ。

面倒くさい動物だねぇ・・・PCも面倒くさいけどねぇ。

 

明日は冬至・・・丘陵風景の散歩

f:id:Etsuro1:20211221095200j:plain

神奈川県足柄上郡中井町比奈窪 1

明日は冬至・・・北半球では太陽の影響が最も弱くなる時を迎える。夕方が余りにも早くやって来るので、毎年のコトながら慌ただしさに拍車が掛かってしまう。しかし、こんなに夜が早くやって来るもんだったのかなぁ・・・と、いい加減な歳になっても驚いてしまう。

数日前まで、夕暮れの西空では金星が恐ろしく明るく輝いていた。12月4日が最大光度だったのだ。寒いながら、冬は天気が良ければ夜空の抜けが良くなるから、見上げる姿勢をとることが多くなる。オリオン座を見れば、だからど~ってコトないものの嬉しくなる。ああ、またオリオン座の季節かあ~、今晩は!ってな気分になるのだ。

秋の月見酒なんていうが、実際にはそんな風流な呑み方をしたコトはない。月が綺麗だと感じたコトを思い出しながら、自宅室内で呑んでる。自宅の照明を消して、窓を開けて月を眺められる・・・そんな環境ではないからな。ま、だいたいは夕方に酒買って、スーパーの屋上駐車場で酒瓶ぶら下げながら月を見て、その場で栓を開けて呑んだら飲酒運転になってしまうから・・・そのまま呑まずに運転して帰宅するのである。

でもまあいいじゃないか!室内で呑みながら、外では月も綺麗ならば。そしてこのところは外でオリオン座が綺麗に光っていると思って、暖かい室内で酒瓶の栓を開けるわけだ。そして杯を重ねながらもオリオン座がユックリと動いているコトを思い出すと、酒もまた美味いもんである。

 

子供の頃、小学校低学年の頃のことだ。太陽のまわりを地球が回っていて、その地球も自転していて・・・月もグルグル回っていて、火星や木星も回っている・・・そういうイメージを順番に頭の中に描いていった。背景には延々と続く暗闇が拡がっている・・・そこら辺までイメージしたら気持ち悪くなってきた。なんか車酔いのような感じになってしまった。

虚弱児だったから、ワガハイが蹲っている姿を見た親は、すぐさま近所のかかりつけ医に連れて行った。聴診器などあてた後、医者は心理的な問題と思ったのだろう。

「気持ち悪くなる前に、ナニか考えごとしてたかな?」

ま、ワガハイは正直に宇宙のコトを考えていたら酔っ払ってしまった、と答えた。医者は爆笑!親は困惑・・・薬の処方はあめ玉だったなぁ。

ワガハイ、今のところ酔っ払った問題で医者にかかったのは、この子供時分のコトだけで、酒で酔っ払った問題(急性アルコール中毒)は起こしてないからねぇ・・・今のところは。

f:id:Etsuro1:20211221102541j:plain

神奈川県足柄上郡中井町比奈窪 2

この季節は、いろいろ仕事を終えてからユックリと散歩するといった時間が持てない。暗くなって寒くなってくる時間に、慌ただしく散歩してもリラックスなど出来ない。で、明るいうちにノンビリと散歩しようとすると休日になる。

画像は神奈川県足柄上郡中井町で、地名は比奈窪(ひなくぼ)というところになると思う。中井中央公園界隈だ。中井町二宮町、そして大磯町は丘陵が続く。だから水田というよりは畑や果樹の風景となる。そして谷戸があって林がある。地形に変化があるから歩いていて飽きることがない。鳥類も多いので、バードウォッチングにも良いだろう。遠くには丹沢や箱根、時折富士山も見られる。

休日の中井中央公園は、結構賑わっている。野球場などのグラウンドも何面かあるし、遊具のある公園もある。そして「なかい里都まちカフェ」「里やま直売所」もある。ワガハイは、その公園北西側に延びる道を歩くのが好きだ。緩やかな坂道で、そこを往復する。そしてワガハイと同じようにここを散歩する人もそれなりに居る。

f:id:Etsuro1:20211221105734j:plain

農機具小屋にも落書き

畑の続く丘陵風景に、上画像のような落書きがある。街中のシャッターによく見られる落書きスタイルだが、それが畑の小屋にもある。落書きを推奨する気はないが、まわりの風景(環境)が変われば、落書きも変わって然るべきだろうなぁ・・・スタイルとして、コレでいいんだろうか?「場」との関連性が感じられず、ただただ己の欲求のはけ口としか見えないからなぁ・・・というのが、いわゆる落書きとアートの決定的な差だろう。

f:id:Etsuro1:20211221110854j:plain

ソーラーパネルもある

ソーラーパネルの設置っていうのも、まあ景観とすれば無粋だ。畑では単管で造作を行うコトは良くある。棚を作ってキウイを育てたり、葡萄を育てたりするコトがあるからな。ま、その延長状でソーラーパネルを育てている?と、考えれば・・・果実を収穫するように、電気という果実を収穫している?

ならば、これもいずれは景観に馴染んでくるのかもしれない?馴染むも馴染まないも、習慣的なコトだからな。見慣れてしまえばナニも感じなくなっていくってぇヤツだ。

f:id:Etsuro1:20211221111428j:plain

遠くに大山が見える

里山風景を楽しみながら、風の穏やかな晴れの日に歩くのは最高に気持ちイイ。そんな楽しみが得られるのも、関東南部だからだろうなぁ・・・雪国の散歩っていうのはどんな感じだろうか?冬の金沢や松江を観光で歩いたコトはあったが、日常的な散歩っていうのは経験がないからなぁ・・・。

畑のみかんは、ヒヨドリの餌場だ。エサが豊富なんだろう、ヒヨドリは肥満気味に見える。上画像の遠景にある三角山は大山(おおやま)である。阿夫利神社のある大山である。鳥取県の大山は「だいせん」って読むから、ややこしいねぇ。

 

散歩を終えて中井中央公園の里山直売所に行くと、農家の方々が後片付けをしていた。営業は土日の9時から15時までなんだな。残念だが購入出来なかった。散歩の前に買っておくべきだった。ちょっと失敗!