静かな山麓風景だった・・・ところが2010年9月8日、この地域はとんでもない豪雨に見舞われた。台風9号は、時間当たり雨量120ミリもの雨を降らせたのだ。地域の道路は寸断されて家屋にも被害が出た。そもそも激甚災害指定である。
風景は変わってしまった。自然災害だからやむを得ないところがあるにしても、残念なことなのだ。この地域で採れるワサビの美味さに舌鼓を打っていたワガハイは、その好物からも暫く離れなくてはならなくなった。以下の当ブログも参照されたし。
あちこちで復旧工事の手が入った。そうしてようやく落ち着き始め、ワサビも収穫され始めたと思ったら・・・第二東名の工事が始まった。
本日の画像は、その第二東名工事を、湯船地区の奥から見たものだ。まあ、クルマで無難に入ることが出来る一番奥、ということだ。
シカやイノシシの被害を避けるために、電気柵が張り巡らされているので、暢気にフラフラ散歩していると感電するかもしれない環境でもあるが、もう、昔の風景に出合うことは出来ないなぁ・・・後戻りはない。もっと沢山、画像を残しておけばヨカッタ・・・と少し後悔するんだよなぁ・・・こんなコトが多いんだよなぁ。
そして以下も参照下され!
湯船まで行ったので、同じ道沿いである金太郎ゆかりの「あさかえ湯(湯船温泉)」跡をクルマの窓越しに見てみた。すると、危惧する通り・・・説明板が無くなっていた。
跡形もない あさかえ湯 説明板 2021年2月9日ブログの再掲
説明板が無くなってしまったことで、単なる空き家、廃墟にしか見えなくなってしまった。果たしてこの物件は文化財に値するのかどうか?はワカランが、伝説を継承していた場所が分からなくなってしまう危機が、現実となったな。いずれ、小さな石碑にでも残るのだろうか。まあ、この空き家となった物件そのものに八重桐さんがやって来ていたというワケではないにしても、なんかねぇ・・・。
静岡県駿東郡小山町湯船・・・あまりに多くの変化が短期間で起こっていますな。