甲州街道沿いに、以前から気になっている場所があったので立ち寄ってみた。場所は山梨県大月市黒野田だ。国道20号線から入って斜面を上ればココに行き着く。電柱にも場所の看板が付けられている。
中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故は、2012年12月2日に起きた。以前も書いたかもしれないが、その前日だったか前々日にワガハイは、この笹子トンネルを通過していた。
事故のニュースを聞いた時には、背筋が冷える感じがした。事故が起きた午前8時3分に、この場所を通過するというコトは先ずワガハイ的にはないのだが、割と利用せざるを得ないトンネルだけにリアリティがあった。
ナンで天井板なんて付けているんだろう?そう思ったコトだってあったのだから。あの圧迫感が一層、トンネル進入時のスピード感を増強し、視界が狭く感じられるのだから。「邪魔だよなぁ、天井高を稼げよ!」そう思っていたのだ。
そもそも、中央道の八王子~勝沼は線形が辛いし勾配もあるから、ワガハイは嫌いだ。だから急がなければ下道を走る。
あ、別にワガハイはコーナーリングが苦手ではない。だから山坂道でも苦にはしないのだけれど、それは交通量が少なければという前提だ。
つまり、無茶な運転をする輩がいるから怖いのだ。
例えば同じ制限速度違反の120km/hで、GTRとBOXYが走っていく・・・怖いねぇ。ブレーキ性能だって比較にならない。そこに積載オーバーすれすれのトラックが走っているし、軽自動車も走っている。み~んな性能がバラバラなのだ。
ワガハイ的にはGTRに追従するBOXYって、十分に無謀運転だと思う。クルマの性能的にGTRは止まれても、BOXYは止まり切れない。そして追突されたらGTRはせっかく事故を回避出来たのに事故ってしまう。
これはあくまで、例えだからね。
(そもそもお値段の高いクルマには近づかない方がイイ。そして運転するクルマの性能は心得てほしい。)
そしてナニより運転者の技量もマチマチだし、異常なまでに自信過剰な運転者も加わる。そういう環境でうねった道を車間を詰めてすっ飛ばし、時に割り込みし、トンネルに突入していく。
想像以上のヤバさの中で、クルマを走らせているコトを思いめぐらしてみてほしい。
そして遂には、天井板まで落ちてくる・・・と。
天井板が落ちなくても、落下物は結構出くわすからねぇ。
ナンでこの場所の画像が出てくるのか?というと・・・つまり再び、勝沼詣でをやったワケだ。上を走らず下道で、ゆる~い走りで日帰りしたんだが・・・なんか、疲労度が大きかった。やっぱり下道は疲れるのか?はたまた体力の減退が原因か。
とにかく、立ち寄りたかったトコロの一つを実現した。別にど~ってこたぁないんだが、一応軽く手を合わせた。もしも・・・というコトは考えても仕方ないけれど、ありゃ、防げた事故だよなぁ。
な~んかねぇ・・・な~んかねぇ・・・
気持ちは的確な言葉に置き換えられん!
でも、人間という動物に完璧はない。けれどリスクを出来るかぎり低減していく努力・・・とは言っても、これから日本はいろいろ減衰していく。そういう条件下で、インフラをしっかりと維持管理していくなんて出来るのだろうか?
造りました。それで終わり!ではないからなぁ。リニアを建設して・・・維持出来るのだろうか?バカ高いタワマン建てて、長期修繕計画通りに実行出来るのだろうか?
ワガハイは、ちょっと中長期的なヴィジョンを見直すコトをお勧めしたいけれど。
とにかく、この事故は忘れられない。被害者に知り合いはいないけれど。
門扉に付けられた「御来場の皆様へ」という注意書きは、後付けしたモノだと思う。というコトは、そういう但し書きが必要な事態や恐れが生じたのだろう。ワガハイ的には、この注意書きにイラっ!とした。
・・・慰霊施設にふさわしくない行為等はご遠慮ください。
こういう文言を掲げる必要のない、日本という国になってほしい。
そういうコトをする輩は、慰霊の意味が分からない。遺族の気持ちが分からない・・・
憤慨するねぇ。
でもまあ、強い風に揺られつつも桜は残っていた。笹子餅でも買って帰るか?と思ったけれど、上野原で酒饅頭を買った。憤慨する気持ちも店先に並ぶ酒饅頭の姿で癒されたという、ナンとも結局、食い気か呑み気で誤魔化すワガハイという動物であった。