山中湖側から国道413号に入り、制限速度40キロなのだがクルマの流れはもの凄くハイペースだった。ワガハイの前を走る2台の、推定400ccクラスのバイクの更に前にはレクサス、そしてその先はハイエース・・・ず~っと先にプリウスが見えた。
一緒について走ると速度計は70キロに達する。こりゃあ、いくら何でもマズイでしょう・・・ってなワケで、一応遠慮して55キロまで落として走っていると、すぐに後ろから多摩ナンバーの灰色ハイエースが追いついて、嫌になるほどピッタリと車間を詰めてきた。
まあ、適当に道を譲ろうかとも思ったが、どうせすぐに山伏トンネル手前で急カーブが続き狭くなる道である、先行する70キロ集団にも追いついてしまうだろう・・・というワケで後方のハイエースの動向を無視した。
最近は知らんが、昔はここでよく速度取り締まりを見たケドねぇ?
それで案の定、山伏峠のトンネル直前で先行車に追いついてしまった。後ろを見ればハイエースは随分と車間が離れて適性な感じになっていた。
旧道の山伏トンネルは、現在は廃道だからそのテのマニアのための観光スポットになっているみたいだが、ワガハイの子供の頃は現役トンネルだったからねぇ・・・ワガハイは何度か古いトンネルを通った記憶がある。
それは車がすれ違うことが出来ない狭いトンネルだったが、入口のトンネルの縁取りっていうのだろうか?ちょっと綺麗な記憶がある。まあ、そのテのマニアのサイトを見れば出てくるだろうと検索すれば・・・なかなか味のあるデザインが確認出来た。それに比べると現在のトンネルは何処にでもあるトンネルで個性に乏しく、機能的なものになっていることが分かるのだが・・・なんか、トンネルひとつでも、昔の方が・・・それが出来ることに有難みが大きかったというか・・・トンネル開通が一大事件だったというか・・・そういうコトだったんだろうねぇ。
山伏トンネルを越えて道志村に入ると、国道413号はずっと下り坂である。時に勾配はキツく、或いは緩くなるものの、登り坂になることは少ない。急カーブ区間以外の先行車は再びハイペースで、70キロ超えだろう。ワガハイは後ろからのハイエースの詰め寄りが嫌なんだが、譲りやすい場所もない。迂闊に譲ると反対方向からも強烈な速度域のバイクがやって来るからねぇ・・・
というのが、国道413号のクルマの流れである。まあ、道を知っているならば、流れに乗って70キロで走り抜けてしまう方が容易い、かなぁ?でもねぇ・・・せめて集落のある所ぐらいは減速して欲しいですなぁ。
だが・・・先行車に引き離されてしまうワガハイだが、なんか所々で追いついてしまうのだ。50キロほどで走っているのだが追いつく。数少ない信号である県道24号とのT字路では、完全に余裕で追いついてしまった。案外、強烈にすっ飛ばしても大差ないモンである。そのコトに気付いたのか、後方のハイエースはおとなしくなった。或いは煽るコトを諦めたのかもしれない。
一番効率的に走るコトが出来る速度や走り方っていうのが、それぞれの道にはあるかもしれない。それより速く走ったところでタイヤやブレーキ、そして燃料が余計に減るだけだし、時間の節約にもならない。
たぶん、国道413号の山梨県区間に関しては、50キロ前後で走っているのが現実的には一番効率がイイのかもしれない。後方からの煽り運転者にも我慢の限界が越えるコトもなく、先行車の70キロ走行とも時間的に大差ない。そういう感じだ。制限速度内だと・・・ちょっと顰蹙になりそうな気配だな。
というワケで、制限速度というのも現実的ではないコトが多々あるんだが、やっぱり、せめて集落を通過するときは速度を落とそうではないか!それは若い頃にフランスの田舎をレンタカーで走っていたときに学んだんだが、畑の中の直線路では一般道でも150キロで走って行く。その時、ワガハイの乗っていたレンタカーは、エンジン不調のルノー5だったからねぇ・・・アクセルベタ踏みでも100キロちょっとしか出なかったケド。
だが、小さな街の入口には必ず、その町の名前が書かれた看板が掲げられていて、その脇を通過すると、もれなく減速して・・・家並みの中を抜けていく時は30キロまで減速していた。そして街並が途切れるとアクセル全開でフル加速して、みるみるうちに地平線に消えていく・・・。
今は知らんが、日本がまだ昭和だった頃・・・フランスではそういう感じになっていた。まあ、日本が平成だった頃・・・ドイツやチェコもそんな感じだったのは確認しているケド。
日本では、幹線道路も裏道も、大差ない速度でクルマが走っている。これは・・・もう少しメリハリを付けた方がイイかもしれない。そう考える人って案外多いのでは?と思う。海外の道を運転した経験を持つ人って結構いるはずで、ワガハイと同じような経験をしていると思うのだ。
本日の画像は、山梨県道志村内を走る国道413号の中で、唯一道志川を渡り返す橋がある場所・・・「七滝荘」「川端オートキャンプ場」「下村キャンプ場」があるところ・・・の、「柳瀬橋(旧道)」から見た道志川である。ここからおよそ1km上流辺りで右岸側から流れ込む涸れ沢が、キャンプ場で行方不明になった件の、発見現場になる。その現場近くで冥福を祈るコトは難しいので、ここで祈った。