Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「日本書紀」に学ぶ理想・・・振り返ればカレンダーは「酒」の着予定ばかりなり

この10日間程のニュースを振り返ってみて、気になるコト、思い当たったコトなどをメモしておこうと思う。ま、備忘録ですな(あれっ?美貌録って変換したぞ!)

ということで、壁のカレンダーの書き込みなどもあらためてチェックしたみたのだが・・・

○日・・・「純米 國香」午前着予定

△日・・・ルーマニアワイン着予定(佐川)

▢日・・・ルバイヤート甲州シュールリー6本着予定(午前指定)

と、ナンダカ酒ばかりじゃないか!

 

ま、とにかくニュースを振り返ってみることにした。

 

◆2021年6月30日(水)

――「表現の不自由展かんさい」の会場予定となっていた大阪府立労働センターについて、使用許可が取り消された。展覧会主催者はこの件に関して憲法21条に反していると主張しているが、大阪府の吉村洋文知事は「施設の管理運営を考えると取り消すべきだ」と、施設の指定管理者に賛意。――

というような内容のニュースがあったんだが・・・これは本当に「不自由」な展覧会になっちゃったんだな。まさしくタイトルの通りになってしまった。という点では、なんか展覧会意図は果たされているような感じもするんだな。賛成か反対か、ということに限らず、いろいろ考えさせられた方々も多いだろうし、物議を醸しただけでも社会的な意味はあったんだろう。この状況下で果たして展覧会が開催されたらどうなるか?冷静な鑑賞に基づく議論は喚起されないだろうなぁ・・・それはアートの将来を考えた時にど~ナンだろうか?と、ワガハイ的には思うんだが。

ま、社会的タイトルをぶち上げた展覧会というのは今までにもあったし、知人からご案内など頂いたこともあって、足を運んだコトもあったが・・・アートの社会性なるテーマを何処かで抱いているのであろう企画者や作家の方々の意図や言論はともかく、作品がテーマに合致しているのだろうか?という不思議さにマイド包まれてしまうのであった。

無理するこたぁ~ないねぇ・・・社会性が無いというのも社会性の一つだろう。アートの社会性は、その扱う対象となる文化の事情に大きく関わるワケで、日本じゃあバンクシーってなワケにはいかないだろう。あの作品の意図やら意義を共有する感性のベースは、おそらく日本ではあまりに一般性がないだろうからなぁ・・・

 

◆2021年7月2日(金)

――東京五輪について無観客での開催を検討すべきとの声が与党にも――

というような話なワケだ。いよいよリアリティーが出て来たらビビリ始めたということかな。これは理論・・・いや?良心からではなく、心情的・感情的なコトから沸き起こったヤバさ加減であろう。それは自分自身の身の安全というコトだけでなく、政権存続のヤバさ加減であって、更には政党存続のヤバさという恐怖でもあり得るだろうなぁ。

まあ、危険な橋もみんなで渡れば怖くない、なんてぇこたぁ~無くってね、怖いもんは怖いですよ。無理しない方がいい。あまり無理すると、後でトンデモナイところがぶっ壊れるというもんですな。

あとは、逃げ道、躱し道を探すのか、用意してあげるのか・・・ってな感じですかなぁ。チャンと逃げ道作って喧嘩するっていうのは、昔々の不良のわきまえでしたな。何分、人間臭い政治の世界・・・何処か似てますな。まさか、ビビっているヤツに先陣切らせる・・・ってな親分なのかなぁ?

ま、心棒が狂っている彫刻(彫塑)っていうのは、後修正が困難なんでねぇ・・・普通は粘土を全部外して心棒を作り直した方が手っ取り早いっ!てなもんです。造形の常識というのは、案外社会に適応させることが出来るモノなんだな。学校教育での図画工作や美術という教科が、果たして現状で良いのかと言えば、ダメでしょうな。でも、モノを作るという現場で起こるコト、そのノウハウってぇヤツは、結局社会を造り上げていくコトと同義なんだがなぁ・・・?

もう、五輪に関しては心棒を作り直す時間は・・・さすがにないかぁ・・・トホホ。

 

◆2021年7月3日(土)

――「反日的な人が五輪開催に強く反対」と安倍前首相が週刊誌での対談で発言――

これはもう、論外なんだが・・・以下に「日本書記」からの要約引用を示す。

 

仁徳天皇(西暦313年)は即位した後、家々から炊事の煙が立ち上らないことに不作による百姓の窮乏を案じた。そして今後三年間の課税をやめ、人民の苦しみを柔げようとされた。そして御衣や履物は破れるまで使用され、御食物は腐らなければ捨てられず、宮殿の垣はこわれ、屋根の茅がくずれても葺かず、志をつつまやかにして民の負担を減らされた。その後、五穀豊穣が続いて三年の間に人民は潤ってきて、徳をほめる声も起こった。天皇は高殿に登って炊煙の満ちているのを見るに、人民が富んでいることを喜んだ。(全現代語訳 日本書記 宇治谷孟 上 講談社学術文庫 p. 231~ 要約)

「天が人君を立てるのは、人民の為である。だから人民が根本である。それで古の聖王は、「一人でも人民に飢えや寒さに苦しむ者があれば、自分を責められた。人民が貧しいのは自分が貧しいのと同じである。人民が富んだならば自分が富んだことになる。人民が富んでいるのに、人君が貧しいということはないのである」と。

(全現代語訳 日本書記 宇治谷孟 上 講談社学術文庫 p. 232 引用)

課役免除から三年が経ち、宮殿はこわれて倉は空になる。人民は豊かになって道に落ちているものも拾わない程豊かになった。にもかかわらず、天皇は課役免除をお許しにならなかった。その後、はじめて課役を命ぜられて宮室を造られた。そして促されなくても人民は材を運び土籠を背負って宮殿が整えられた。(全現代語訳 日本書記 宇治谷孟 上 講談社学術文庫 p. 232 要約)

というワケである。ま、日本書紀の真偽については門外である。だが、今の現実はコレとはほど遠いですなぁ・・・果たして私達は進んでいるのか後退しているのか?

ま、国の先行きを案ずるからこそ、あなたの言うところの「反日・・・」になるのではなかろうか?心情を感じ取るコトが出来ないならば、ソロソロ潮時・・・とちゃいまっかぁ?

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アザミですなぁ・・・

下は一本でも、いろいろな表情ある花が咲くもんですな。

 

「小池演出」・・・ソレ自爆でしょ!・・・ウイルス流入の砂防学(手抜き工事はしないでね)

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蟻・・・自宅庭にて

蟻を撮影するのは難しい。撮影倍率が高い上に動きが速くて不規則、オマケに土の上は細かい起伏に富んでいてピントが定まらない要素だらけである。まあ、空振りシャッターがもの凄く多くなるので、フィルムでの撮影は大変でしたな。デジタルだとお財布の心配はしなくて済むから良いけどね。

動体撮影の打率を上げるには置きピンという方法を使うことはあるが、蟻さんは置きピンも難しい。狙った所に来てくれないで、ルートが随時変更されてしまうのだ。それでも、最近のデジカメはAFもレスポンスが良くなったし、枚数をこなせば数枚はピントが来ますな。

まあ、老体であるゆえ、ワガハイが地面にへばりつく姿勢を維持出来る時間など、大したことないからねぇ・・・ひたすら連写!連写!連写!ですよ!打率は極めて低いんだが(オオタニサンのようなワケにはいかない)、5分にも満たない撮影で上画像が撮れたというワケだ。

庭の地面を拡大して見ていると、なかなか蟻さんのスケールになって見れば急峻な地形ですな。さすが六本足だけあってグリップはイイ。人間だったらあんな風には歩けないからな。三点確保でオドオドしながら鎖場だったりするからな。

 

「土」は園芸やらナニヤラで接する機会が多いのだが、生き物を育むだけじゃない。熱海の土石流は、その事態の酷さがより鮮明になってきたように思う。ナニヤラ上流部の開発(盛り土)のことがいわれ始めているではないか。わざわざ落とすモノを積み上げていた感じになっちゃったんだろうか?土石流の原因の特定はこれからなのだから断言は避けられているんだが、無関係というワケには行かないだろう。

その日、国道135号の旧道である県道740号も法面からの土砂流出で通行止めになったが、それは法面上にある石材屋さんからの土砂流出だったらしい。やはり昔のヒトが言っていた「迂闊に土を動かすな」という言葉にも、ちゃんと意味はあるだろう。もっと慎重に土を動かしていれば、熱海の土石流は起こらなかったかもしれない。完璧でも万能でもないにせよ、土木技術というのも進歩しているのだろうから、驕り高ぶらず、冷静に分析して土を動かしていれば・・・と思う。

 

ところで、永田町霞ヶ関界隈の風景というものが、またもチラチラと垣間見られた都議選でしたなぁ・・・自民公明で過半数を獲得出来なかった件について、マイドこのようなコトに関しては「小池マジック」だの「小池劇場」だのと言われるが、ワガハイ的には小池さんって、案外直球勝負の人じゃないの?って思いますな。むしろ閣僚の皆さんの方が野望が強くていろいろ邪推してるんじゃなかろうか?ってなワケだ。

「小池演出」って言っちゃった閣僚さんねぇ・・・自爆してますな。自ら「内容が無い」って告白しているかのようだ。まあ、そういう状況を作ってしまったのは選挙民、永年の実績でもあるので、その選挙民の一人であるワガハイにも降りかかる問題ではあるんだが。

でもねぇ・・・土砂を落とすような仕掛けを作っちゃいけません。頭の上にワザワザ重いモノを置くようなことはしない方がイイ。ヤルなら力業なんであって、高度な技術と管理、そして配慮が必要となる。決して安全係数を下げてはいけないですな。

そもそも、山歩きしている人なら常識だが、小さな落石は落下しながらいろいろな衝撃を岩や石に与えて行くので、玉突きも起こるし、大きな落石を生じさせてしまうことに繋がるんですな。だから落石を起こさないように慎重に歩かないといけない。ま、同じコトでしょう・・・土砂もウイルスも。

 

なんか、すぐに骨抜きにしたがるのねぇ・・・検疫なんかも。ウイルスの土石流が起きちゃうかもしれないのにねぇ・・・そういうイメージって出来ないのかねぇ?ウイルス流入の砂防学・・・強靱な砂防堰堤に該当するのが強靱な検疫でしょうな。決して鉄筋やコンクリートをケチって手抜き工事はしないでね。

 

「PRAHOVA VALLEY Feteasca Neagra 2018」・・・ルーマニアワインその2

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PRAHOVA VALLEY Feteasca Neagra 2018 ルーマニアのワイン

ブルガリアとかルーマニア、そしてジョージア(旧グルジア)といった国のワインは、どの様に説明したら良いのか、適当な言葉が見つからない。それらはカトリックの影響の強い国々とはやっぱり違うんだなぁ・・・正教(オーソドクス)の文化(宗教)圏とは、そもそも料理も違えば環境も異なり、そりゃあ、人間の感性も違うということなんだろう。で、ワガハイ的には時々呑みたくなるのだ。

「PRAHOVA VALLEY Feteasca Neagra 2018」は、ルーマニアのワインで、渋味強めで香り派手気味のメリハリ系のワインだったねぇ。とにかく香味を構成する要素の輪郭がハッキリしていた。そして乳脂肪分といった、豚や鶏よりも牛系のナニガシかを加えた料理に向く感じでしたな。つまり、調理中にバターをちょっと加えればいいんです!ヨーグルトなんかもイイだろう。だが、ヨーグルトよりは油分を感じた方が合うと思うので、やっぱり隠し味にバターの方が手っ取り早いかもしれない。

ルーマニアのワインに関しては、当ブログの以下リンクも参照下され!

etsuro1.hatenablog.com

「LIVIA  Feteasca Neagra 2018」と、「PRAHOVA VALLEY Feteasca Neagra 2018」を比べてみると、どちらも葡萄の品種はルーマニアの代表的な土着品種であるフェテアスカ・ネアグラで同じ。味は今回(後者)の方が派手ながらも複雑さがある。色は濃くルビー系であり、2018であるからその色味に茶系の色は全く感じない。

「LIVIA」が大勢での立食パーティーなどに向いているかもしれない・・・という感じに比べれば、「PRAHOVA VALLEY」は、パーティーでも着席している方がシチュエーションとしてはイイ感じ。気楽な設定の結婚披露宴なんかで供されるのに良いかもしれない。

自宅呑みでは、真剣に向き合うというよりは、気楽に、うるさいコト言わずに呑むのが宜しいような感じだ。ま、カチッとした赤ワインを安価に呑みたいというケースでは、明快な答えを出してくれるワインだな。そして複数の性格の異なるワインを開けている状況ならば、ダレてきた香味感覚をシャキ~ン!とさせてくれる一本かもしれない。

そうねぇ・・・一本開けでジ~ッっと呑むワインではないかもしれない。ボルドーなどと並べて飲み比べたりすると面白いだろう。やっぱり、とても独特な個性が出てくるフェテアスカ・ネアグラですな。このタッチは、時々楽しみたくなるものだ。

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裏ラベルだ

裏ラベルには「Medium dry red wine」なんて文字も見えるが、まあ、確かにフルボディっていうワケではないかもしれないが・・・でも、タンニンはかなり感じますな。購入は楽天で、ユーロアジア交易販売(株)でございます。なお、度々繰り返しになりますが、当ブログはアフィリエイト無しでございます。忖度もございません。

 

さて、昨日はアチコチで雨量の記録更新が続き、アチコチで崖が崩れて土石流まで起きた。熱海の伊豆山・・・災害お見舞い申し上げます。ワガハイ的には土地勘が多少はある場所なので、ジクジクと胃から小腸大腸にかけてくるものがある。熱海には平地がないからなぁ・・・熱海にある水平なモノっていったら、水平線ぐらいのもんだ・・・というくらいに坂だらけの街だからなぁ。

今はど~してるんだか知らんが、熱海の教習所で普通自動車免許を取った人がいて、同世代だからAT限定なんて無かったからクラッチ操作はしっかりあるし、教習車はパワステが付いてなかったんじゃなかろうか?という時代の話だ。

その人は縦列駐車とか下手クソだったけど、坂道発進はメチャ上手かったね。仮免取れたら路上教習はひたすら坂道発進・・・しかも強烈な登り勾配だからねぇ・・・教習所もコース内で坂道発進に関しては非常にシビアかつ丁寧にたたき込まれたらしい。

話が脱線しているように思うかもしれないが・・・つまり、坂道発進が初心者でも上手になってしまうという熱海の環境である。で、土石流かぁ・・・

 

だが、急峻な地形でなくても災害は起こる・・・

表丹沢を源とし、相模湾に流下する金目川は一部で氾濫したらしい。ニュース映像を見れば場所の見当は直ぐにつく。ワガハイが頻繁に行き来する場所だからな。つまり、その界隈で酒瓶持ってウロウロ歩いている怪しい初老男を見つけたら、それはワガハイかもしれないねぇ・・・(ま、違うな、歩いてないからな。クルマで走っているからな。)

で、その金目川下流では花水川と呼んだりするが、上流に行くと・・・ちょうど小田急線の「秦野」駅北口を降りて直ぐ流れている川が、その氾濫した金目川の上流にあたるんだが・・・その川は「水無川」と呼ばれる。その名の通り普段は水量も少なく、つまり地表を流れる水は少なく、伏流水が多いんじゃないの?といった川である。なんでも秦野盆地は名水の里、盆地全体の地下には巨大な名水タンクがあって、それは枯渇することを知らない、といった話も聞いたことがある。

たぶん、秦野盆地の地下タンクは常に満水状態で、ダムのような働きは少ないのかもしれない。大雨が降ると直ぐにオーバーフローして地表水が増加する・・・そんなイメージを持ってしまうような金目川の流れであった。

だが、秦野の水は確かに美味い。ハッキリいって酒で売るより水で売った方が価値があると思う。そして茶業も素晴らしいものがあるので、名水で煎茶を楽しむのがよろしいようで。近くにお出かけの際は、秦野のお茶と水を入手されることをお勧めしますな。ワガハイは秦野のお茶を愛飲してますな。

 

ああ、1964年の東京五輪の時は渇水で大騒ぎだったと思うが、今年は水浸しでタプタプですかねぇ・・・どうせなら、ウイルスもぜ~んぶ流れてしまえば良いのにねぇ。

ま、とりあえず小池東京都知事さん、ご自愛忘れずに・・・昨日の追記あり

雨。梅雨時期なのだから降雨は当然だが、ど~もイイ感じでは降ってくれない。天候は自由にはならないのは当たり前だから、それにあわせて対処していくしかないよなぁ。それでも大昔に比べれば自然災害も攻略してきたとは思うのだが、ど~にもならん時はあるものだからなぁ。

飛行機の離発着ではダウンバーストという強烈な下降気流が、非常に怖くて危険な自然現象だということは有名だ。かつて我家の狭い庭でも強烈な下降気流が発生したことがあって、庭木に被害が出たことがあった。たまたま室内から見ていたんだが、上から叩きつけられるような下降気流だったねぇ。そういう時は、やり過ごす以外に方策はないねぇ・・・。

何でもゴリゴリと力尽くでやっていくというのは、とてもパワーが必要なコトで疲れる。やはり、力を抜くところは抜いて、リラックスした方がイイ結果が出るというコトなど、人生が長くなれば何度か経験しておるはずだ。

小池都知事さん、とりあえずは復帰おめでとうございます。そりゃあ「どこかで倒れたとしても本望だと思ってやり抜いていきたい」とのご発言については、その気持ちは分かる。もう、痛いほど分かるんだが・・・どうか無理し過ぎないようにお願いしたいと思う。ま、最悪ぶっ倒れたとしても命がけというのは止めて貰いたいからな。

最近は聞かないが・・・コロナ禍は「有事」という言い方のことだ。あのね、いまさら特攻隊という時代でもないんで、やはり人権尊重は譲らずに、与えられた命は最大限に大切にして下さいな。

人に優しく、自分にも優しく・・・ですよ!

人生そんなに甘くない・・・という言い方もあるが、それを如何に甘く無いまでも穏やかにするかというコトも、実現させるべき世界像でしょうなぁ。

 

ま、でも確かに政治家にとっては有事なんだろうな。ワガハイにはそういう風に見えなくもないねぇ・・・。結局、永田町界隈はいまだに戦国時代に似ている。中央というのはそういうコトなんだろうね。人間の本質はそうそう簡単に変わるものではない、ということだな。とすると、綺麗な服着た最も獰猛な人間集団の言動である・・・ならば、いまだにyABEeee発言やら、Ah! So~?的発言というのも頷けるところはある。一般常識から外れた方々がコントロールする巨大な船である。それは何処の国も事情は似たようなもんだろうから、国家(政治)体制の問題ではないんだろうなぁ。

 

ここで・・・昨日は引用を控えたのだが、岡倉天心著「茶の本」のラストシーン

より、本日は英文でございます(これは有名だよねぇ)

"Welcome to thee,

O sword of eternity !

Through Buddha

And through Dharuma alike

Thou hast cleft thy way."

 With a smile upon his face Rikiu passed forth into the unknown.

THE BOOK OF TEA  BY OKAKURA-KAKUZO

 確かに利休はこれによって秀吉よりも格上になった感がある。格上というよりも次元が違うな。でもねぇ・・・そういうコトは終わりにしましょ!まあ、後々の物語としてはつまんねぇ~かもしれないが、もっとクールに行きましょう。なにせ、もっと古い旧約聖書でさえ、こう書かれているのだから・・・

お前たちのささげる多くのいけにえが

わたしにとって何になろうか、と主は言われる。雄羊や肥えた獣の脂肪の献げ物に

わたしは飽いた雄牛、小羊、雄山羊の血をわたしは喜ばない。イザヤ書 01章 11節)


シェバから持って来た乳香や

はるかな国からの香水萱が

わたしにとって何の意味があろうか。あなたたちの焼き尽くす献げ物を喜ばず

いけにえをわたしは好まないエレミヤ書 06章 20節)


わたしが喜ぶのは

であっていけにえではなく

神を知ることであって

焼き尽くす献げ物ではない。

(ホセア書 06章 06節)

注:日本聖書協会 新共同訳より引用。アンダーラインと太文字はワガハイ的に行なったものである。

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ここで機長の話になるから・・・一応「飛」の共通点ということでシジミチョウだねぇ

そしてトドメは・・・

副操縦士が「こわい!」っていうことを機長はやっちゃいけないんだそうだ。副操縦士が怖いっていうコトは・・・乗客はもっとこわい!

いちいちリンクは貼らんが、YouTubeで退職機長さんが語っていますな。なんだっけ?帝雲航空とか言って元職場を誤魔化してますな。なんかJALっぽいんですがねぇ~?

ハイ!わかりますよねぇ・・・国で言えば機長さんは○○さんですねぇ・・・国民がこわがっていることをやっちゃいけませんよねぇ。献げ物はなんですねぇ(国民の命じゃないからねぇ)。そして「神を知ること」っていうのは、「人を知ること」と似ている、と言っても、たぶん・・・聖職者の皆さんからも怒られるコトはないと思うんですな。

 

ま、とりあえず小池東京都知事さん、ご自愛忘れずに!

 

「The Book of Tea 茶の本」「東洋の理想」岡倉天心 著・・・芸大出身なのに読んでない?

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基・本

岡倉天心(1863~1913)は、明治期に起こった急速な日本の西洋的(風)な近代化を考える上で、とても重要な人物だ。それは美術とその周辺領域が中心ではあるにしても、かなり広範囲な文化や価値観の礎となる言葉と行動を示したと思うのだな。

昨日、「森嶋」の大吟醸酒のコトを書いたが、その蔵がある茨城県日立市よりもう少し北に行った茨城県五浦福島県との境に近い)は、岡倉天心の建てた「六角堂(現在は再建)」があり、現在では茨城県天心記念五浦美術館もある。横山大観とも関係あるからねぇ・・・で、昨日の森島酒造も「富士大観」という酒を出しているな。

つまり、昨日のブログの内容は、本日の内容の前フリでもあった・・・ワケだ。

 

さて、岡倉天心東京美術学校創設の立役者だということは有名だが、つまり現在の東京芸術大学である。ま、東京芸術大学美術学部の方だろうがね(ちなみに、東京音楽学校は伊沢 修二)。で、これから書くコトは美術学部の不思議、についてだ。

芸大の美術学部出身の、複数の知り合いは、在学中に茨城県の五浦詣でを行なったらしく、六角堂やらその周辺の海岸でスケッチなどしたりして物思いに耽ったらしい。それは学生時代のいい思い出となっているようだ。そして「天心チャン」なんて親しみを込めて言ったりしている。

ま、それはそれでいいんだが・・・問題は、岡倉天心という人物の功罪であるとか、人物像、モノの考え方、そもそもナニを明治期の日本にねじ込もうとしていたのか?ってなコトに関しては、全く興味がないようだった。ま、美術作品を作っていればそれでいいのかもしれない・・・が、美術だって表現。ならば継承したり論駁したりするコトはあるよねぇ・・・?

つまり・・・本読もう!

岡倉天心 著「The Book of Tea 茶の本」「東洋の理想」

この二冊ぐらいは目を通しておこうではないか?と思うんだが・・・

で、勿論読んでいる芸大出身者もいる。だが、年齢的にはワガハイより上の世代で、もう七十歳代以上の人達だ(物故作家だが、大物彫刻家はとうとう読まなかったがね・・・で、何故かワガハイが概略を解説する羽目になった)。四捨五入して還暦範疇の世代は、どうも読んでない感じが多いんだが?

ま、芸大に限らず、美術好きならば岡倉本は読んでおいて損はない。お勧めでございます!講談社学術文庫で出ているので、気軽に購入出来るからね。ハッキリ言って「雄町 純米大吟醸 森嶋」を購入するより簡単だ。しかも、二冊買ってもその「森嶋」の四合瓶一本と同じぐらいの値段だ(理想は森嶋呑みながら読むってぇヤツだ)

もっとハッキリ言っておいた方がイイかもしれない・・・別に美術好きでなくても岡倉本は読んでおいて損はない。茶の本」というタイトルだからといって、茶道に限った話ではないからねぇ。「東洋の理想」はともかく、「茶の本」なんて、高校生ならば読んでおいてもいいだろう。勉強出来るヤツなら英文の方で読んでみて、その後で和訳を読んでみれば二度美味しいし、別に和訳だけ読んだってイイ。全ての内容を咀嚼することは出来ないにしても、これは何度か読み返してみても興味深いですぞ!(年齢を重ねつつ、再読を重ねるコトに耐える本でしょうなぁ・・・)

 

ワガハイが感動した箇所を一箇所だけ下に引用したいところだが、ソレなりに長くなるので、止めておく。そもそもこれは文脈の中でこそ強烈に効いてくるコトなのだから。

茶の本」 第一章人間の碗 p.15 l.8 ~ p.16 l.3

上記箇所は、よくぞその時代にコレを言った!やっぱりアンタは偉い!と膝を叩きながら大ウケしましたな。ちょっと泣けるけどね。ま、そういう記述が幾つもあったな。

「東洋の理想」 足利時代 p.153 l.4 ~ 数行

ここなどは、スカッとした物言いにコチラも気分爽快である。

 

ま、該当箇所を引用しないから、これ読んでいてもチンプンカンプンだろう。まあ、とにかく「茶の本」は読んでみて下さいな。このご時世の中、ナカナカ意味深長に読めますぞぃ!

 

酒造好適米「雄町」についてのメモ・・・「雄町 純米大吟醸 森嶋」

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雄町だ!

酒造好適米「雄町」についてのメモ

岡山駅から赤穂線に乗って備前焼を買いに行くときに、山陽新幹線赤穂線が並列して走っているところがある。その「高島」駅と「東岡山」駅の間あたりに「雄町」という地名があるんだが、そこが酒米で名高い「雄町」と名付けられた米のルーツであるという。残念ながら現在の状況は住宅街であって、田圃はあまりにも少ない。

「雄町」という米は1859年(安政6年)に、この地の農家が発見したらしく、「山田錦」や「五百万石」のルーツとか、日本最古の原種とか、そういう言われ方をする歴史ある品種ということだ。古いといえば「亀の尾」も古いように思うのだが、1893年明治26年山形県東田川郡大和村での発見だからなぁ・・・。

酒米というのは、飯米よりも圧倒的に米粒の周辺を削って落として使うことになるので、粒が大きい方がやりやすい。特に精米機の性能が現在よりも低かった昔は、なおさらだ。それに心白という中心部分の白いところが大きい方が酒造りに適しているというコトで、それには必然的に米粒が大きい品種が求められるワケだ。

で、米粒がデカイというコトは・・・デカイ実を付けるならば身体もデカイというワケで稲がデカイ。デカイと倒れやすくて栽培が面倒、それに粒がデカイ分だけ一本の稲からの収量が減ったりする。「全く体ばかりデカくなりやがって、コンニャロ~」的な感じだろうか?

ゆえに、生産者的には面倒くさいからやりたくないワケで、絶滅に瀕したんだな。でも、この米で醸した酒の良さを復活させたいという思いというのが起こるんですな。幻の米の復活劇の舞台は、やっぱり「雄町」の地元、岡山県の酒蔵「利守酒造株式会社」で立ち上がったのだった。

 

◆「雄町 純米大吟醸 森嶋」について

と、こういうストーリーを書いたなら、「利守酒造株式会社」の「赤磐雄町」について書くのだろう・・・と思いきや、フェイントである。

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森嶋

酒造好適米「雄町」の生産は、岡山県産が95%を占めるという。では、残り5%は何処なのかは知らんが、アチコチで少量が栽培されているんだろう。原料米の生産にも関わる酒蔵というのは、最近ではよく聞く話になったからなぁ。

そして上画像の「雄町 純米大吟醸 森嶋」は・・・特に産地が明示されていないので、これは・・・ひょっとしたら岡山県産ではないのかもしれない。でもまあ、「雄町」ということである。偽りはあるまい。

「森島酒造株式会社」は茨城県日立市川尻町という、海辺にもの凄く近い場所にある。海辺の酒蔵というのは、例えば「磯自慢(静岡県焼津市)」であるとか「気仙沼男山(宮城県)」「早瀬浦(福井県美浜町)」といったところを思い浮かべるのだが、そのいずれもがナカナカに個性ある酒を醸しているんだなぁ・・・

 

◆抜栓結果

さて、お久しぶりの大吟醸なのだが、精米歩合は50%だ。45%とか40%の大吟醸ではない。ホドホドの大吟醸ということで、さて・・・ど~なるかいな?と興味津々で抜栓した。

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裏ラベル

大吟醸らしい香りはあるが控えめで、食を邪魔するものではない。ゆえに乾杯酒ではなくて食中に楽しめる大吟である。抜栓直後は香りが控えめながらもフルーティーさを感じ、「瓶燗火入」という表示が裏ラベルにあるものの、炭酸分?というようなタッチがある。一瞬だが生酒のような感触があるのだ。と同時に雑味、エグ味とも思える舌の奥に感じるクドさが本当に僅かだがある。これはワガハイ的には芳しいものではないのだが、食とのバランスによっては功を奏するコトもあるので、一概に欠点とは言えないだろう。でも、それは間もなく落ち着く。

とにかく、少し落ち着かせることがポイントの酒だ。最初は利き猪口だったが、直ぐにワイングラスに切り替えてみたのだが、その方がよりイイ感じで楽しめた。取り急ぎだったのでボルドー・グラスだったが、リーデルのソービニヨン・ブラン用でも良いかもしれない。

「雄町」は大吟醸酒吟醸酒で活躍する米ではあるが、それは「山田錦」も然りである。まあ、今回の「森嶋」は、大吟醸でもアル添ではない純米造りなので、狙い所は鑑評会(コンテスト)出品で金賞狙いというモノとは違うだろう。ワガハイは鑑評会の働きを否定はしないが、その結果が多く市販される商品とは別物すぎて全く面白くないのだ。「森嶋」に関しては、見つけたら美山錦の純米酒を呑んでみたいと思う。

ま、信頼出来る酒販店の冷蔵庫で見つけたので初めて購入してみた「森嶋」の感想だ。だが・・・「富士大観」の蔵なんだねぇ、もう、日本酒もいろいろあるから追いついていけないですな。「富士大観」なら大昔に呑んだんだが・・・その香味の記憶がないな。でも、今回の四合瓶一本との出会いによって、また世界が拡がっていきそうな感じはする。ただし、香味変化からすると一升瓶ではなく、四合瓶での購入の方が楽しめるかもしれないな。

 

雄町のお酒は酔いおさけ~の当ブログの以下リンクもどうぞ!

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

 

 

 

 

図鑑といえば北隆館「原色牧野日本植物図鑑」・・・キョウチクトウは気をつけよう!

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スベリヒユの仲間・・・ポーチェラカ 撮影:2017年7月11日

計画性もなく、ホームセンターや農協直売所で目にとまった花の苗を購入し、楽しんでいる。その時々で、花売場にも流行のようなものもあるようで、2017年はポーチェラカを見かけることが多かった。

売場でしゃがみ込み、苗をじっくりと観察してみると、スベリヒユに似ているのが分かった。茎や葉なんていうのはスベリヒユの特徴のままであり、花もスベリヒユを大きく品種改良したような感じがしたな。そして調べてみれば同類であることが直ぐに分かった。スマホのお陰で、その場で調べられるからな。

昔は書棚から図鑑を出して、ページをめくりながら検索に時間が掛かったものだ。その図鑑も、写真図版のものと、スケッチのもの、ハンディーで簡易なものや、一応専門的な図鑑の入門編まであるんだが・・・図鑑調べに慣れないうちは、検索するにも見当がつかないので、片っ端からページをめくっていくしかない。

だが、回数を重ねているうちに見当をつけるのが上達してくる。ナニゴトもそうだが、始めたばかりというのは右往左往・七転八倒するもんである。

 

で・・・「原色牧野日本植物図鑑 (北隆館)」というのは図鑑の王道だろうが、やっぱりコレが一番活躍する機会が多いし、慣れてくると一番分かりやすい。写真よりもスケッチの方が植物の特徴を表現しやすいので便利で分かりやすい、とは、昔、昆虫の専門家から拝聴した言葉だ。だが、これも最初は分からなくてねぇ・・・場数を踏んでくると専門家の言うとおりだと思いますな。

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ポーチュラカの和名はハナスベリヒユ

ポーチュラカは丈夫で育てやすい花だ。ここ数年植えていないことに気づき、先日は農協直売所で苗を探してみたんだが、一応、置いてはいた・・・だが、状態の良い苗ではなかったし、種類も少なく、隅に追いやられたような場所に置かれていた。少なくとも今年は流行から外れているのかもしれない。

 

一方、ニチニチソウは沢山並べられて売られていた。ニチニチソウも育てやすいし、綺麗で良いんだが・・・どうしようかなぁ?今年はニチニチソウを庭の隙間に植えておくか?ニチニチソウ日々草)[Catharanthus roseus (Vinca rosea)]は、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草で、マダガスカル島原産らしい。というコトを知るとですねぇ・・・ちょっと複雑な心境になる。

まず、キョウチクトウ科というのにイイ感じを抱かない。

キョウチクトウ夾竹桃) [Nerium indicum] (キョウチクトウ科 キョウチクトウ属)というのは、毒性の強い植物だということは有名である。オレアンドリン(oleandrin)という成分が含まれていて、猛毒である。致死量が0.3mg/kgというのは、青酸カリよりも強力というコトになるらしい。

ワガハイは子供の頃に、キョウチクトウに触るなと親から言われていて注意はしていたが、気付かぬうちに触れていたようで、かぶれたことがある。というコトから、キョウチクトウというのには少々ビビるところがある。

で・・・ニチニチソウであるが、やはり民間療法として糖尿病に使われていたこともあったようで、毒にも薬にもなり得る植物である。実際、血糖値を効果的に下げるようだが、毒性が強くて糖尿病薬の開発が断念されているらしい。ところが、抗癌剤の開発ではニチニチソウから抽出分離された成分が使われているという。ニチニチソウアルカロイドの宝庫のようですぞ。

ああ、綺麗な花には毒がある・・・ですなぁ。こういうコトを知っていると、またニチニチソウの見方も変わってくるでしょうな。でもまあ、今季はニチニチソウを植えるか?どうしようか?マダガスカル原産というのは良いんだが・・・マダガスカルは、もっとタフな人間だったなら行ってみたい所だったからなぁ・・・。

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[Portulaca grandiflora]

でも・・・やっぱりポーチェラカかなぁ。もう少しホームセンターなど探してみるか?

ニチニチソウキョウチクトウ科ってぇのが引っかかる。ま、植えていたことだってあるんだから、いまさら神経質になるまでもないんだが・・・クドいようだが、キョウチクトウは子供の頃に良い思い出が無いんでねぇ。

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