Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする四捨五入して還暦男の、適当な言語の羅列記録・自称乱学者

酒造好適米「雄町」についてのメモ・・・「雄町 純米大吟醸 森嶋」

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雄町だ!

酒造好適米「雄町」についてのメモ

岡山駅から赤穂線に乗って備前焼を買いに行くときに、山陽新幹線赤穂線が並列して走っているところがある。その「高島」駅と「東岡山」駅の間あたりに「雄町」という地名があるんだが、そこが酒米で名高い「雄町」と名付けられた米のルーツであるという。残念ながら現在の状況は住宅街であって、田圃はあまりにも少ない。

「雄町」という米は1859年(安政6年)に、この地の農家が発見したらしく、「山田錦」や「五百万石」のルーツとか、日本最古の原種とか、そういう言われ方をする歴史ある品種ということだ。古いといえば「亀の尾」も古いように思うのだが、1893年明治26年山形県東田川郡大和村での発見だからなぁ・・・。

酒米というのは、飯米よりも圧倒的に米粒の周辺を削って落として使うことになるので、粒が大きい方がやりやすい。特に精米機の性能が現在よりも低かった昔は、なおさらだ。それに心白という中心部分の白いところが大きい方が酒造りに適しているというコトで、それには必然的に米粒が大きい品種が求められるワケだ。

で、米粒がデカイというコトは・・・デカイ実を付けるならば身体もデカイというワケで稲がデカイ。デカイと倒れやすくて栽培が面倒、それに粒がデカイ分だけ一本の稲からの収量が減ったりする。「全く体ばかりデカくなりやがって、コンニャロ~」的な感じだろうか?

ゆえに、生産者的には面倒くさいからやりたくないワケで、絶滅に瀕したんだな。でも、この米で醸した酒の良さを復活させたいという思いというのが起こるんですな。幻の米の復活劇の舞台は、やっぱり「雄町」の地元、岡山県の酒蔵「利守酒造株式会社」で立ち上がったのだった。

 

◆「雄町 純米大吟醸 森嶋」について

と、こういうストーリーを書いたなら、「利守酒造株式会社」の「赤磐雄町」について書くのだろう・・・と思いきや、フェイントである。

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森嶋

酒造好適米「雄町」の生産は、岡山県産が95%を占めるという。では、残り5%は何処なのかは知らんが、アチコチで少量が栽培されているんだろう。原料米の生産にも関わる酒蔵というのは、最近ではよく聞く話になったからなぁ。

そして上画像の「雄町 純米大吟醸 森嶋」は・・・特に産地が明示されていないので、これは・・・ひょっとしたら岡山県産ではないのかもしれない。でもまあ、「雄町」ということである。偽りはあるまい。

「森島酒造株式会社」は茨城県日立市川尻町という、海辺にもの凄く近い場所にある。海辺の酒蔵というのは、例えば「磯自慢(静岡県焼津市)」であるとか「気仙沼男山(宮城県)」「早瀬浦(福井県美浜町)」といったところを思い浮かべるのだが、そのいずれもがナカナカに個性ある酒を醸しているんだなぁ・・・

 

◆抜栓結果

さて、お久しぶりの大吟醸なのだが、精米歩合は50%だ。45%とか40%の大吟醸ではない。ホドホドの大吟醸ということで、さて・・・ど~なるかいな?と興味津々で抜栓した。

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裏ラベル

大吟醸らしい香りはあるが控えめで、食を邪魔するものではない。ゆえに乾杯酒ではなくて食中に楽しめる大吟である。抜栓直後は香りが控えめながらもフルーティーさを感じ、「瓶燗火入」という表示が裏ラベルにあるものの、炭酸分?というようなタッチがある。一瞬だが生酒のような感触があるのだ。と同時に雑味、エグ味とも思える舌の奥に感じるクドさが本当に僅かだがある。これはワガハイ的には芳しいものではないのだが、食とのバランスによっては功を奏するコトもあるので、一概に欠点とは言えないだろう。でも、それは間もなく落ち着く。

とにかく、少し落ち着かせることがポイントの酒だ。最初は利き猪口だったが、直ぐにワイングラスに切り替えてみたのだが、その方がよりイイ感じで楽しめた。取り急ぎだったのでボルドー・グラスだったが、リーデルのソービニヨン・ブラン用でも良いかもしれない。

「雄町」は大吟醸酒吟醸酒で活躍する米ではあるが、それは「山田錦」も然りである。まあ、今回の「森嶋」は、大吟醸でもアル添ではない純米造りなので、狙い所は鑑評会(コンテスト)出品で金賞狙いというモノとは違うだろう。ワガハイは鑑評会の働きを否定はしないが、その結果が多く市販される商品とは別物すぎて全く面白くないのだ。「森嶋」に関しては、見つけたら美山錦の純米酒を呑んでみたいと思う。

ま、信頼出来る酒販店の冷蔵庫で見つけたので初めて購入してみた「森嶋」の感想だ。だが・・・「富士大観」の蔵なんだねぇ、もう、日本酒もいろいろあるから追いついていけないですな。「富士大観」なら大昔に呑んだんだが・・・その香味の記憶がないな。でも、今回の四合瓶一本との出会いによって、また世界が拡がっていきそうな感じはする。ただし、香味変化からすると一升瓶ではなく、四合瓶での購入の方が楽しめるかもしれないな。

 

雄町のお酒は酔いおさけ~の当ブログの以下リンクもどうぞ!

etsuro1.hatenablog.com

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