以前にも静岡県の東側に位置し、神奈川県山北町と境を接している小山町の水田のコトを書いた。
我家が主に購入しているのは、小山町で作られているコシヒカリだ。それでは一体、小山町の何処の田圃で収穫された米なのか?といわれると、大雑把にしかわからない。まあ執拗に調べれば分かるだろうが、そこまでやる必要もないからやらない。だが、概ねこの辺りなんだろうなぁ・・・という漠然とした感じで、時折通りがかりにクルマを停めて田圃の風景を眺める。
神奈川県の平塚や小田原に比べると、御殿場や小山町の田圃は標高が高い分、気温も水温も低いだろう。たぶん、寒暖差も大きい。そのような条件があるからと思うのだが、神奈川県の田圃よりも半月以上、田植えが早いように思う。上画像を見ると、田植えが終わって苗の状態も落ち着き、かなり伸び始めているようだ。
一方、平塚や小田原の田圃は、田植えが終わったばかりの区画も多い。まあ、品種も違うかもしれないが・・・キヌヒカリとか、はるみ(神奈川県平塚市 全農営農・技術センター開発)が多いんだろうか?まあ、米の品種っていうのも多種多様で、稲を見ただけじゃ判別困難だからなぁ。
さすがに山田錦と推測される稲は、夏を過ぎる頃には不気味にして異様、かつ獰猛さを感ずる大きさになるから、こりゃあオカシイぞ!と違いが分かるケドね。
利酒ならぬ利き飯(利き米)っていうのもあるが、ありゃあ難しいね。そりゃあ、コシヒカリとササニシキの違いは、一口食べれば圧倒的に明らかだが、他は微妙なんで判断は迷う。
もっとも米って保管や精米でも相当に香味が変わるから、精米を行う人の技量と、精米機の性能っていうのも重要なファクターだということは、お米屋さんに教えてもらった。
今季も無事に作付けを終えた・・・秋には無事に収穫を迎えますように。
ひと夏を越すのは、ナニゴトも無くというコトはあり得ない。何らかのトラブルやアクシデントはつきものだろう。大災害に見舞われなければ、田圃からは再びお米のご褒美が得られる。
日本人の米離れが言われて久しいが、それでも米は日本の主食であり、不作になったら大変なコトになる。綺麗な田圃の風景を見ながらも、案外農業技術が発展したという現在でも、結構綱渡りだよなぁ・・・と思ったりする。
どうか無事に収穫を!と、やっぱり祈る気持ちになるもんだな。そして環境の大切さを身にしみながらも、地球温暖化、SDGs・・・いろいろ言葉が出てくるにしても、ロシアの愚行でギリギリのタイミングを失ってしまったような無念さに、ワガハイは少々落ち込む。
いつまでも、食えると思うな美味いメシ
もっと美味いメシを食うコトに、世の中の意識が高揚すべきだと思うんだがねぇ。農業や畜産、漁業って国防問題なのにねぇ。
上地図の「前回の撮影田圃」っていう場所が、昨年9月12日付の当ブログの記事である。そして「今回の撮影田圃」っていうのは、そういうコトだ。酒匂川の上流部となる鮎沢川の支流、「馬伏川」の段丘にある田圃だ。
田圃の一つ一つの区画は小さいワケでもないので、有名な棚田(能登半島の棚田みたいな)っていう程の景観ではないが、富士山や箱根外輪山の裾野だけに尽く棚田になっている。たぶん、地区によって栽培管理や米の味わいにも多様性が生ずるのでは?と思うような環境だ。
これ、結構面白いテロワールだと思うんだな。ワガハイは、シングルオリジン的な米を入手出来るときには心がけてそのような米を購入するようにしているのだが、なんとなく自分好みの米を生産する地区が決まったように感じている。
この地域をかつて襲った苦難・・・富士山の宝永噴火。その苦難に立ち上がった一人の男が記念されている伊奈神社のコトはとても大切だ。ワガハイの好きなご飯が頂けるのも、伊奈半左衛門忠順さんのお陰だ。感謝!