Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

吉備津神社駐車場の思い出・・・「雄町 生モト純米 北島 無濾過生原酒」

備前ではなく備中雄町

酒米の「雄町」という品種については以下リンク先に少し書いたので、読まれてない方は斜め読みしてね!

etsuro1.hatenablog.com

吉備国備前国備中国備後国に三分して出来たのが7世紀後半と言われるから、備前や備中という言葉はなかなかに古い。

備前国っていうのは、古くは「吉備道前国」と言われた。明治維新前では現在の備前市よりも広く、岡山市の大部分と倉敷市も含む周辺だった。とてもザックリとした説明になるが、そういうコトだ。

備中国っていうのは、古くは「吉備道中国」と言われた、明治維新前では現在の岡山市の一部と倉敷市の大部分とその周辺だった。

それで雄町といえば備前雄町って思いつくのだが、この酒は備中雄町である。

備中のどの辺で作られているんだろうねぇ・・・

今を遡る25年前ほど、ワガハイはJR吉備線の「東総社」だったと思うんだが、駅前でレンタサイクルを借りて、備中国総社宮備中国分寺、王墓山古墳、吉備津神社吉備津彦神社などを巡った。で・・・どこでレンタサイクルを返却したのか忘れた。

備中国総社宮ホームページ | 備中国(岡山県西部)324社をお祀りする備中国総社宮 (soja-soja.jp)

 

ただ、吉備津神社の駐車場で廻廊の引きの写真を撮っていたらバックしてきた乗用車にひかれたコトは忘れていない。

あの日は・・・というかあの旅行は、腰痛を抱えながらの旅行だった。

腰痛持ちの人なら分かると思うが、歩くのが辛くても案外自転車は乗れるっていう経験はないだろうか?自転車っていってもロードバイクじゃないからね、買物自転車だ。で、あの日もサイクリングしながら腰痛が快復に向っていてイイ感じだったのだ。

それで吉備津神社の駐車場だ。カメラのファインダーに神経を集中していて・・・フィルムカメラの時代だから、デジタルのようにサクッとは撮れなかったんだなぁ。あの時は、Canon EOS-1Nならまだしも、オートフォーカスではないCanon NF-1だったよなぁ。

で、とにかく廻廊を撮るために集中していた。すると背中からワガハイを押し続ける不逞の輩がいる・・・と思った。それでホイホイとワガハイは前に進み、暫く押され続けた。だが、あまりにしつこいので振り返ると・・・それは乗用車。慌ててトランクをバンバン叩いたところ急停車した。バックしていた白のトヨタビスタがその正体だった。

幸い、ひかれたというか、押され続けるのに合わせてワガハイも動いたので、そのコトによる負傷はなかった。だが、治りかけていた腰痛はぶり返した。

「あ、すいませ~ん」の一言で車は去っていったが・・・「大丈夫ですか?」ぐらいは言ってよねぇ。

それが吉備津神社の御利益?

ま、いい印象ではないが、素晴らしく興味深い神社であるコトには違いない。岡山や倉敷に行かれる方は、お参りされたし!

吉備津神社 (kibitujinja.com)

 

備中の思い出話はこれ位にして、本日は「北島」のコトだ。

生モト純米 北島 無濾過生原酒

ガツンとした生酒を猛暑に頂くっていうのも、ナカナカ良いなぁ。淡麗な酒だと舌がダレるっていうのはある。それに相当な減塩が日常の基準になっている我家でも、真夏はソレなりに塩分は多めにして料理している。そういう食中には、ややインパクトのある酒の方が合う。

インパクト・・・というか、奥行き感がある香味だ。つまり酸味とエグ味の質とバランスが作り出す香味世界っていうコトになるんだが、余韻としてイイ感じで残ってくれる。

一升瓶で購入して4日かけて空になったが、3日目はふくよかさとキレ、酸の繊細さが堪能出来て最高の気分。4日目は全体的に穏やかになったが綺麗さが際だった。

抜栓初日は、少しテースティングしたら栓を締めて冷蔵庫に入れて、翌日から本格的に呑むというやり方もイイかもしれない。つまりデキャンタージュだな。ちょっと香味の開きが硬かったねぇ。でも、そういう酒って造りがしっかりしているコトが多いように思う。

裏ラベル

「情熱の酒米農家 岡山県まめ農園 目黒一家の手による雄町」と裏ラベルに書かれている。これ・・・どういう意味だろう?豆を栽培している農園っていうコトなんだろうか?

ならばどんな豆?

大豆?小豆?隠元豆・・・?

豆作って土壌にはチッ素がしっかりと蓄えられているってコト?

或いはマメに働く農園?

とにかく、情熱の目黒一家の雄町が醸されてこの酒になった。

ど~ゆ~経緯で備中の米が滋賀県に運ばれて醸されたの?

子供のように疑問が続く。

 

酵母無添加という表記もされている。そうそう量を作れる酒ではないだろうから、貴重品であることには違いない。

まあ、淡麗辛口だけを追いかける方々には向かない香味だろうけど・・・そういう人も、いずれこのような酒が旨い!っていう日がやって来たりするもんだ。たまには趣向を変えて四合瓶で見かけたら購入してみるのもイイんじゃない?