上リンク先で〈買ったワインのコトはまた後日〉と書いた。その後日とは本日だ。
長野県の塩尻は寒暖の差が大きいと聞く。地形は扇状地だが盆地的な雰囲気もあり、真夏にココをバイクで通過した時は、地獄のように熱かった。20代の頃に乗っていたバイクは時々書いているがヤマハXT-250Tというデュアル・パーパス、単気筒空冷エンジン(軽量化の為かオイル量が少ないエンジン)だったからねぇ・・・塩尻峠を越えて交差点で止まったら、熱ダレでストールした(バイクを路肩に停めて団扇でエンジンに風を送って冷やしていたら・・・じ~~~っとコチラに目線を送る長野県警白バイ隊員がいたなぁ)。
果物って、糖度上げるにゃ寒暖の差と言われるが、最近は暑すぎるんじゃない?産地は大丈夫かな?山梨県勝沼のワイナリーで雑談した時、いずれ温暖化で栽培品種を変更せざるを得ないかも・・・という話を聞いた。
葉の表面温度が上がりすぎると光合成の効率が落ちるらしいし・・・細かい数字は忘れたが。
今まで塩尻のブドウは糖度が高くて優秀と言われてきたが、これからはど~なるのか?今年の夏が暑すぎないとイイんだがねぇ。
あ!こ~ゆ~時に神頼みなんだな。ナンで諏訪大社でワイン用ブドウのために温暖化問題をお願いしてこなかったんだろう。しまった!
さて、井筒ワインに立ち寄って購入した塩尻産ピノ・ブラン100%のワイン。
ピノ・ノワールの突然変異種であるピノ・ブランって言ったら、アルザスのワインを思い出すケド。イタリアならばピノ・ビアンコ、ドイツ語圏ではヴァイスブルグンダーって言ったりする。だが・・・
やっぱり本家アルザスだよなぁ。
ところで、このピノ・ブランはどの辺で栽培されているんだろう・・・細かいコトは店に聞かなかったが、国道19号を走っていて桔梗ヶ原に近づくと葡萄畑の中にレインカット栽培が散見された。あんな感じで、このピノ・ブランも作られているのだろうか。
欧州品種は雨や湿度に弱いからねぇ。でも、本家がアルザスだよなぁ・・・塩尻暑くない?
さて、このワインの香味には特に強いキャラクターがあるわけではなかった。ピノ・ブランのワインは、総じて酸も柔らかくて穏やかな印象のモノが多いケド。ロワールのまろやかさ強めソービニョン・ブランのようなタッチを思い出したりもする(それより香味のトーンは弱いケド)。
結論としては、やっぱり白はシャルドネだよな!と言ってしまうとオシマイだが、この井筒ワインのピノ・ブランはクセがなくて呑みやすいので、温度低めでキリッとさせて真夏に呑むのはイイんじゃない?これは井筒ワインの直販に追加発注しよう。
ただ、コルク栓が短い!余りにも短い!故に長期熟成は考えない方がイイかな。ま、キャラが淡いからサクッと呑んだ方が得策だろう。
井筒ワインで購入したもう一本は「信州」と大きくラベルに書かれているヤツ。
「イヅツワイン 信州(白)」・・・1469円という値段からすると、その品質は納得出来るものの・・・輸入ワインとの比較は苦しい。つまり悩ましい価格帯でもある。
だが、二本を比較すると1557円の「井筒ワイン NAC ピノブラン2020」の方が断然上手だ。少しの値段差だし、買うならピノ・ブランの方がイイなぁ。
葡萄品種はセミヨンとケルナー・・・セミヨンはボルドー、ソーテルヌが原産と言われ、ソービニョン・ブランとしばしばブレンドされる。新酒の段階では地味な香味だが、10年からの熟成に耐えるモノもあるらしい。
ワガハイ、セミヨン単独でいろいろ呑んだ経験はないねぇ。
ケルナーはドイツのヴュルテンベルグでトロリンガーとリースリングの交配によって生まれた品種。耐寒性があるので、日本では北海道で栽培されている。サッポロの「グランポレール 余市ケルナー」なんて良く出来ていると思う。
まあ、セミヨンを主体としてケルナーを加えてキャラクターをチョロッと出そうという狙いか。コチラは「NAC ピノブラン2020」よりも低めの温度帯かなぁ。
蒸し暑い日本の夏だから・・・ビールのような炭酸飲料を排除したなら、かなり有力候補に挙げられそうなキンキンに冷やした「イヅツワイン 信州(白)」とも思える。
香味の問題は所詮、好き好きだが・・・どちらもコルク栓が短い!コレだったら、スクリューキャップの方が有り難いけどねぇ。