昨日はソービニヨン・ブランのワインについて書いたけれど・・・タイトルがねぇ?
ソービニヨン・ブラン辛口、言いたい放題
それとも
ソービニヨン・ブラン、辛口言いたい放題
どっちの意味なんだろう・・・と思われた方もおられるかもしれない。或いは、そんなに真剣に読んでなんかいないよ!と・・・そういうコトかもしれない。
それでイイんです!
当人は両方の意味を含ませてタイトルにしているけれど、まあまあ軽く読んで頂ければ幸い。
でも、どこに句読点を置くかで、意味がまるでかわってしまうよなぁ。同様のことがニュース原稿など読んでいるプロフェッショナルなNHKアナウンサーでも、「オイオイ、変なトコロでブレスとるなよなぁ・・・」と言いたくなるコトは儘ある。
それはともかく、昨日の内容に補足がある。
どの業界にも、その業界でしか通用しない用語やら表現があったりする。例えば・・・
駄目穴(だめあな)
まあ・・・この言葉が使われる業界は大きな業界だけにご存じの方も多いとは思うけれど、知らなければ失敗して開けてしまった穴ぼこみたいに思ってしまうだろう。
建築業界用語でございますぅ~~。
ワガハイもはじめて聞いた時には開け損じた穴のコトかと思った。でも、その意味するトコロは・・・施工の都合で開けてあるコンクリート・スラブ(床や天井)の穴で、完成時には塞がれているヤツのコトだ。
で・・・昨日のソービニヨン・ブランの話に戻るが、ボトルの裏ラベルの記述にあった「ブラックカラントのつぼみ」ってぇヤツだ。
ブラックカラントっていうのは英名で、Blackcurrantである。カシス(Cassis)というのは、おフランスである。
要するにクロスグリ(黒酸塊)だ。
クロスグリもまた、わざわざ育てる人も少ないとは思う。ワガハイも購入したことはない。何故なら結構香りが強い。苗そのものから匂ってきたりするから。その葉の成分(精油)を抽出して香料としたり、果実酒としては大雑把な製法解説ではあるが、スピリッツ漬けの「クレーム・ド・カシス」なんてぇ酒もある。それはブルゴーニュのコートドールのヤツが最上といった、例によって例のごとく言われたりする。
そういうワガハイも、そうそう「クレーム・ド・カシス」を呑むコトもない。まあまあコイツはカクテル好きにとっては身近なのかもしれないが。
(ワガハイ、カクテルの凄さは分かるんだが、あまりにも人工的なんで少々シラケてしまうからなぁ。)
というワケで、カシスのジャム・・・かなり増量されたジャムならスーパーマーケットのジャム売り場でもよく見かけるけれど・・・アレもねぇ、自然のカシス的な香りとは離れてしまっているからなぁ。
ナニが言いたいかというと、この「ブラックカラントのつぼみ」ってぇ表現の元も、おそらくは精油として売られている「ブラックカラントのつぼみ」を一つの記号として使っているのでは?という疑いだ。
精油も、な~んか本当にその植物由来なのか怪しいモノもあるけれど、香り成分っていうのは濃度によってまるで異なった臭い変わってしまうコトがある。この点は留意されたい。
あまり凝縮すると迷惑な悪臭と化す。
実際のクロスグリの茎や葉のニオイは、嗅いだことがある。結構強い香りだ。だが、そうそう頻繁に嗅いではいないから記憶は定かではない。花の香りも嗅いだコトはあるが・・・
ただ、生花の香りと精油の香りはかなり印象が違うからなぁ。
やっぱりイオンの酒売り場で売られるワインの裏ラベルに、この解説は分かりやすいとは言えない。もっとも、そんなに真剣に裏ラベルを読む人も少ないかもしれないが。
イオンは一体、どの様な客層に販路を拡大していきたいのだろう?
この流通最大手の戦略って、専門家やマニアには不足し、初心者には不親切という中途半端な状態に見えてしまうのだが?
というワケで、本日の画像は「高砂 特別純米 辛口 霊峰富士山伏流水仕込 杜氏 小野浩二 TAKASAGO SINCE 1830」。
この特別純米酒も、なかなか記号的な香味だった。スペック通りであり、酸度表記がされていないように、酸はほぼ無いに等しい。利酒的なチェックでは特に問題はない。四合瓶で購入し、半分呑んで後は料理酒となった。
以上である。