ブルーベリー(ヌマスノキ) [Vaccinium]ツツジ科 スノキ属
野菜や果物を育てる時、そして食べる時に、それがナニ科の植物なのかを知りたいと思う。ツツジ科なのだ。そして見ればナルホドと、その雰囲気で納得する。分類学的に詳細を観察する術はないので、イメージだ。
始めてブルーベリーの木を見たのは記憶が定かではないけれど、我が幼少期(昭和30~40年代)には知られていなかったはず。それがある時、高級な果物店で見かけるようになり、ジャム等の加工食品ではじめて口にしたように思う。
だが、なかなか生の実を目にする機会はなかったし、どの様な木に、どんな感じで実付きするのかも分からなかった。当時はネットもなかったので、簡単に調べるコトも出来ず、謎の果物だった。
生の実を始めて食したのは、誰かから収獲したてのブルーベリーを頂いたのだと思う。もう、誰からの頂き物かも忘れてしまったけれど、まだ独身で親元に居た時だったから、昭和の終わり頃に始めて生のブルーベリーを食したのだろうか?
今では日常化したブルーベリーだけれど、ワガハイのような老人にとっては画期的・衝撃的デビューの記憶を持つ果物の一つだったのだ。
今では当たり前に売られる果物には、我が幼少期には無かったモノが沢山ある。
ま、ワガハイ的には最も強烈だったのは「巨峰」の市場デビューだけど。
いまだに「巨峰」を超える衝撃はないね。
あ!あるには、ある・・・昔、フランス(Caen近郊)で食べたスイカだ。それはラグビーボール形だった。そして縞模様ではなく、全面濃い緑で覆われていた(ちょうどデンスケスイカみたいな色だ)。
それを包丁で割ると鮮やかな赤い色が現れて、食べながら水を飲みたくなる程の甘さだった。それがナンという品種なのかはワカラン。
さて、平成も二桁突入する頃だったと思うが、テレビでは「料理の鉄人」といったグルメ番組が高視聴率を上げていた。
その頃、確か「服部幸應」さんがお店を紹介していた番組 or コーナー?があった。たまたま観ていた時に、興味深いお店が紹介されていた。それは「ヌキテパ」というお店で、「スイカのステーキ」というメニューがあるというのだった。
(だいたいスイカって生食する文化の日本において、それをステーキってことは焼く?のだろう。日本のスイカを焼いたイメージをするが、なんかピンとくるモノがなかった。)
そのお店は五反田にあり、シェフは元ボクサーだった田辺年男さん。後日、料理研究家の方にお会いした際に伺ってみたら、素晴らしいフレンチレストランだと語っていた。それでワガハイは行ってみたいと思っていたのだが、未だ実現していない。モタモタしているうちに食物アレルギーが増えてきて、外食するのも面倒になってしまったからねぇ。
というワケで、ヌキテパに出掛ける機会はもう無いと思うけれど、そこでは今でも「スイカのステーキ」というメニューがあるのだろうか?
あるねぇ。スイカのフルコース!7月中旬から8月末までの季節メニューだ。
興味のある方は、食べてみてね!
それで、ワガハイがフランスで見つけたスイカなんだが、思えばあの甘さならば焼いても面白いかもしれない。フランスの食文化に詳しいワケではないから確証はないけれど、南仏ではスイカを加熱する料理があるのかもしれない。
あの糖度ならば、上手く火を入れるコトで表面がキャラメリゼ!なんてコトもあるかもしれない。
ひょっとすると、あのフランスで食べたスイカが「巨峰」の衝撃と肩を並べるかもしれない。