「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる。コレは祖母の口癖でもあった。とにかくあと少しの辛抱で涼しくなるからと、彼岸を心待ちにしていた祖母を思い出す。
「入りおはぎ(牡丹餅)に明けだんご、なかの中日小豆めし」
祖母の場合は「入りの牡丹餅あけ団子」としか言わずに省略した。そしてなんと言っても「おはぎ」なんである。「入りの牡丹餅」と言いつつ、作って出す時は「おはぎ」と言うのだった。そしてその点を突っ込むと、牡丹餅とおはぎの違いなどアレコレ語りはするけれど、途中で面倒になるのか「とにかくどうぞ!」と言って皿を卓上に置いて台所に去って行った。
地球熱帯化が進む中でも、太陽が秋分点を過ぎると暑さの峠は過ぎたと思う。
でも、現在の室温は27℃となっている。外の方が微風もあって涼しく感じはする。だが、半袖の方が快適な状態の神奈川県南部地域だ。
画像の通り・・・お久し振りのブログ登場だが、楊貴妃メダカも猛暑の折よりも元気なように見える。少なくともワガハイよりも圧倒的に元気みたいだ。
昨日のブログの通り、チト遠出をした影響がまだ残っていて疲労気味。なかなか疲労感が拭えない60代男性である。そんなワケで、これからドーピングすべきか考え中なのだった。
ドーピング=アリナミンEX PLUS 2錠
一日一回2~3錠という能書きなので、2錠を服用する。すると気休めなのか知らんが、効いているような気はする。そうやって先日も渋滞の圏央道を運転していたのだった。
しかし・・・酷い渋滞だった。そして余りにもワガハイが「酷かった・・・」と連発するからか妻は言った・・・
「五十日だったからじゃない?」
確かに、25日だった。昔々のように月末になると集金に走り回る人が増えるような今日ではないと思うけれど、やっぱりいまだに五十日の影響はあるのだろう。
とにかく、昨日は圏央道渋滞での疲労を回復するためにもマッタリと過ごした。そこで買物に出る妻に、久しく食べてない和菓子店をグーグルマップで示した。
「団子でも買ってきて、お茶でも飲まない?」
強力な同意を得て、妻は出掛けて行った。
しかし・・・団子は早々に売り切れたらしい。
「明け団子」
そうか・・・彼岸明けだったのだ。その代わりに、これまたン十年ぶりに「すあま」を食べるコトとなった。
「すあま」には似た名前に「州浜(すはま)」というのがあって、ホントウは「州浜」が食べたい。子供の頃の思い出としては「すあま」なんだが、大人になってからは「州浜」をより好む嗜好となった。
州浜とは、その字の意味するように砂浜と入江をかたどった和菓子だ。
州浜は州浜粉(大豆・青豆を炒ったものを粉に挽く)に砂糖や水飴などを加えて細工する菓子で、まさしく正調とも言える風格を持つ風味だ。
だが、ここでの話しは「すあま」、しかも紅白のやつ。上新粉を湯捏ねして蒸して搗いたヤツだ。小学生の頃は近所に和菓子屋が数件あって、特に「すあま」の美味な和菓子屋が我が贔屓だった。つまり、適度に固めで甘味も控え目なものだった。しかも紅白がシッカリと綺麗に分かれているモノが好きだった。
昨日、妻が買ってきた「すあま」は、まあまあフツ~~に美味だったけれど、チト柔らかめであり、紅白の境目がボケていて、全体的に紅からピンクへのグラデーションと化していた。コレは見た目にイマイチである。菓子は見た目にも美しさが必要だからなぁ。
小皿にピシっとした収まり方をしたものが置かれて、それが卓上にあるのは美しいからねぇ。その姿を堪能してから茶を頂くのだ。そんなに高価な菓子ではないけれど、やっぱり多少の見てくれは要求したい。
そういうコトを言ったワガハイに対して、
「結構、厳しいなぁ・・・」
そう妻は言った。
まあ・・・厳しいんだろうなぁ。
時に正座して菓子に向き合わねばならぬような、そういう緊張感のある時間というのもイイもんだけどねぇ。
でもまあ、昨日のマッタリモードとしては、カジュアルな方が適していたか。
そして本日もややダレ気味で、スマホで楊貴妃メダカを撮影した。解像度調整だけしておいたけれど、撮って出し状態である。