Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「基本的人権の尊重」の死守・・・「茅ケ崎市博物館」に行く

行ってきましたがなぁ・・・茅ケ崎市博物館

昨日も政治家の失言について書いた。もっともコレは失言というよりも、その方の人生がそのような見識をもたらした結果であって、仕方ない面もあると思うけど。そういう世界観の中に生きて来られたのだろう。今更それを本質的に変更するなんて出来ないのではないだろうか。ただ、こういうコトを言ってしまうと不利になるので注意しようという、利己的な意識にしかならないような気がする。

だからまた、何処かで似たような問題発言をしてしまうかもしれない。本意は表出してしまうものだから。何故、そのような世界観が構築されていくのか、と言えば、やっぱり当選したという成功体験が、勘違いを生じさせるのだろう。な~~んも、偉い人ってワケじゃない筈なのに。

 

だが、昨日のブログネタなど軽症の部類だとは思う。ワガハイの好きな酒が造られる滋賀県では、次のようなことをのたまった一人の男がおった。

滋賀県東近江市の小椋正清市長(72)

コレは、もうお手上げ状態。だが、後付けの言い訳によれば・・・

フリースクールの制度設計をしないまま自治体に支援を呼びかける文部科学省に対する批判だった。フリースクールが義務教育の枠組みを侵食する危惧がある・・・

のだそうだ。

誰しも誤解、認識不足の不勉強、失言はやってしまうもんだが、この方のプライドの高さってぇのは、ナカナカだねぇ。

 

まあ・・・世の中も区画整理をやるみたいに、あらゆる制度を根幹から整備し直すっていうのは出来ないんだろう。で、細かな修正を加えていくにしても、やればやる程ドツボにハマるってなワケで、Windowsが更新されるたびに動作が重くなっていくみたいなコトが、現実社会でも起こっている・・・と。

教育に関する大前提といった問題なんて、既に昭和の時代に祖父が語っていたコトなんだが。「フリースクールの制度設計・・・」ではなく、義務教育ってナンだ?ってな最も根底的なコトの再確認・・・いや、もはや「発見」が必要な時代なんじゃね?

 

祖父は小学校教諭だった。戦前の尋常小学校で教員をスタートしたから、師範学校ってなヤツを卒業したというワケだ。当時の師範学校では、おそらくそんな価値観は論じられてなかったと思うんだが・・・祖父は「基本的人権の尊重」というのを死守するのが、どれだけ困難で努力の要るコトなのか、とか、表現の自由を守るコトの難しさと大切さをしばしば語っていた。

自由主義は力技なんである!

戦争が終わって、新しい教育が始まって・・・そんな大変革を教員として働いてきた祖父は、「戦後の教育は、戦前と比べて楽しい」と言っていた。「公共の福祉に反しない範囲で、個人の自由を謳歌して、人生を楽しむべきだ!」と言い、「そういう時代に生まれてきた若い人たちはイイぞぉ~~」と、前向きなことを語っていた。新しい時代の幕開けに、暗い敗戦下においても希望があったんだろうな。

ま・・・戦前を知らない我々は、ナンとも言えないが、たぶん現状でも戦前よりは相当にマシなのかもしれない。

だが、一方で祖父が人生の終盤(昭和の終わり頃)において危惧していたコトは、「教育が量産の工業製品のようで、これでは個人が自立して自由を考えていく環境にはならない。ある意味、戦前教育と似てきた」といったコトを語っていた。

富国強兵・・・そこに参入出来る有能な人材を養成するというコト。そのラインから落ちるのではなく、落とすんである。そして権力に都合の良いモノが選別されて国を富ましていく・・・「陸軍幼年学校」のようなモノは現在はないけれど、そこに入学させるために頑張らせる的な価値観っていうのは、いつの間にか醸成されるんだワなぁ。

まあ、「読み書きソロバンが出来ないと、世の中に出て騙されるから、しっかりと勉強しなさい」という祖父の言葉だけでは、流石に現在は生きては行けないかもしれないが。

受験で競争させているうちは、そこで勝ち抜いた連中の狭い世界観の中で、世界は構築されてしまう。そうした優秀とされる方たちが世界中で戦争を起こし、防げず、停戦も出来ないでいる。

ハーバード?ケンブリッジ

だからど~~した!

東大、京大???

で、ナニが出来る?

さっさと戦争放棄のためのストーリーでも組み立てろ!ってぇんだ!!

つまり、欲望の強いヤツがエリートだからねぇ。基本、好戦的だろう。そいつらの世界観に巻き込まれるのは、実に迷惑な話なんだが。

 

ま、相変わらず国会では3回連呼という戦法が流行っているみたいだ。なんか・・・こう、言ってはナンだが、アタマ、ワル、過ぎね?選挙で選ばれた人間という動物達なんだが。

新しいんだな・・・周辺整備中みたいだ

etsuro1.hatenablog.com

上リンク先で書いた通り、茅ケ崎市博物館に行ってきた。

1971年に開館した「茅ヶ崎市文化資料館」を2022年7月30日に移転し、開館したらしい。移転計画当初は、「茅ヶ崎市歴史文化交流館」という仮称だったらしく、展示内容もそうした雰囲気が感じられた。展示室自体は大きなスペースではなく、むしろ川を挟んで存在する古民家の方が存在感を放っている(これは次回のブログネタ)。やや博物館的ではない博物館だが、たぶん収蔵庫は充実しているのだろう。

こういう施設って、無駄なようでいて重要。博物学的視点は、かび臭い領域ながら学術の基本中の基本だからなぁ。まあ、展示以上に収蔵庫が大切なのが美術・博物館の機能なので、展示室が狭くても良し!というコトで。

 

ところで、隣接する藤沢市には市立博物館が無いんだが・・・発掘品とかど~してるんだろう?ちなみに茅ケ崎市の人口は24万人で、藤沢市の人口は44万人である。別に人口の大小でど~なるってワケでもないけれど。