先日の金曜日は、チョット恐怖を覚えるような雨の振り方だった。お隣の静岡県では線状降水帯が出現したと報じられていた時だ。神奈川県でも西部や南部は時折、息が詰まるような土砂降りになった。
そんな中、横浜に行く用事があった。電車で行こうと思ったのだが、とても傘をさして歩ける感じではなかった。こういう時は家でジッとしているのが一番賢いのだけれど、今日を逃すと見過ごしてしまう展覧会があった。
それは神奈川県立歴史博物館で今日(6/30)が最終日となる「近代輸出漆器のダイナミズム―金子皓彦コレクションの世界―」という展覧会だ。まあ・・・展覧会を見るのと己の身の危険とどちらを優先するか?というコトはあるけれど、そこは経験上、強烈な雨が降るにしても、本日は振り続けない、かつ横浜はそんなに酷いコトにはなってないはず、ということでクルマで出かけた。
案の定、茅ケ崎あたりまでは強烈な雨に見舞われるコトもあったけれど、横浜市内に入ると小雨、もしくは止んでしまった。
展覧会は、特に品質的に注目するようなものはなかった。つまり陶磁器でのオキュパイド・ジャパン(Made in Occupied Japan)ってなワケで、ノリタケとかが凄い装飾過多なヤツを作って輸出していたみたいな、そ~ゆ~ケレンに満ちた点がソックリなワケで、ワガハイ的には趣味に合わないのだ。
だが、一度現物を確認しておきたかった。事細かな作り込みに関しては、図版では痒い所に手が届かなくてモドカシイからねぇ。
実はこの展覧会をしっかりと見ておいた方がイイのは、ワガハイよりも妻だったので、先に妻が見に行った。そしてしっかりと時間を掛けて鑑賞し、とても有意義な展覧会だったという。そして図録も買ってきてくれたので、まあ、行かなくてもヨカッタんだが・・・一応、リアル展示は観た。
それでワガハイ、30分程で鑑賞を終えた。そして思った。やっぱり夫婦そろって見に来なくてヨカッタ。そんなコトしたらワガハイは一人で長時間、どこかで待たされてしまう。
さて、サッサと第一目的は済ませたので、ついでに何処かに行ってから帰宅したいものだ。で、一応横浜市立図書館に行って、ワガハイが入手しそびれた本の閲覧とコピーををしようと思ったのだが・・・このタイミングで雨が降り出す。
せっかくコピーとって、クルマに戻るまでに濡れてフニャフニャになったら嫌だなぁ・・・やっぱり若き日のワガハイの記事が掲載されているのだから、古本で少々高くても買った方がイイかなぁ?などと思い始め、そのお悩みは既に解決していた筈なんだが振りだしに戻ってしまった。
だが、確信した!古本で買おう。「長者町五丁目」交差点の信号待ちで確信したのだった。
ならば・・・せっかく横浜にクルマで来たんだから、お久し振りに君島屋さんでも行って見るか?と思ったんだが、その前に「横浜橋商店街」にあるキムチ屋さんに行ってみようかと思いついた。それで記憶を頼りに・・・阪東橋が最寄り駅だったから、「中郵便局」の信号辺りから左に入るんだっけ?みたいなコトを探っているうちに通り過ぎてしまったコトが分かった。
で・・・やめた。
戻って買いに行くのも面倒だ。それにあそこ界隈は路地が細かくて一方通行だらけだったコトを思い出した。以前もナカナカ至近距離の駐車場にたどり着けず、諦めたコトも思い出した。
すると、君島屋さんに寄るのも面倒になってきた。
「ま、帰ろう!夕方の渋滞が始まる前にサッサと帰宅しよう。」
というワケで、思いついたコトは全く実行せずに帰宅した。
さて・・・
この日置桜も酒米が「雄町」。旨味十分の濃醇タイプといえばそうなのだが、酸と残存糖度少な目のお陰でキレがよい。味わいは強めなのに後を引かない。故に杯は進む。つまり・・・危険な酒。そして燗上がりが素晴らしかった。
このところ「雄町」の酒を買う機会が多い。知らず知らずのうちにオマチストになりつつあるのだろうか?