Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

「純米吟醸 辛口完全発酵 火入 北島」・・・フランス車のネコ足について

マイドの「北島」

呑む酒って、だいたい決まってしまっている。買いに行く酒販店が限られているし、そのラインナップから更に選んで行くのだから。

というか・・・もう、他の銘柄の並んだ棚の前に足を運ぶコトもなくなった。

違った酒を買うためには、別の新しい酒販店を開拓しなければならない。そんな状況の中、毎度の酒を購入してお会計に持っていくと、

「●△正×」もイイ出来ですよ~!」

と、勧められた。仕方ないので軽く躱した。ワガハイ、その酒蔵には疑問があるから。というコトで、実名は伏せる。あからさまに書いたらちょっとマズイだろう。

その酒蔵には疑問がある。どういった疑問か?というと、作り手の香味感性の問題と、モノづくりのコンセプトに関わるコトだけに、決定的だ。

プロのライターの書く記事では称賛されてはいる。だが、それは忖度ってぇヤツだろう。ボロクソに書くコトなんて出来やしない。ならば書かなければよい。でも書かなければ次の仕事がなくなる・・・ってぇのがライターの宿命。ダメなものでも上手く逃げながら記事にしなければ収入には繋がらない。

鵜呑みにするのは愚か・・・

 

イギリスの自動車評論家、ジェレミー・クラークソンさんは、「トヨタカローラ白物家電・・・」みたいなコトを書いたんだっけ?ワガハイの記憶だから不正確だが、とにかくそんなコトを書いたワケだ。その後、トヨタは広報車を貸してくれなくなった・・・んじゃなかったかな?今、その記事を探したのだが、あまりにも膨大なジェレミーさんの記事の中から見つけ出すコトが出来なかった。検索をかけてもうまくヒットしなかった。※1

同様にジェレミーさんは、幾つかのメーカーがクルマを貸してくれなくなったらしいが、何故か最大級のボロクソを連発しているプジョーは、ナニゴトも無かったように貸してくれるという。※2

それがフランスの懐なのよ!というか、ワガハイのような日本人には理解できない、英仏の間の、積年のアレコレがあるからこそのナニガシカなんじゃね?とも思ったりする。

だが手厳しいが、ジェレミーさんのプジョー(フランス車全体)に対する苦言は、的を得ているコトは多い。昨今はその印象が薄まったものの、かつてはドイツ車とも日本車とも違った独特な乗り味と操縦性だったから。慣れてしまえばど~ってコトはない問題だけれど。

 

田舎道で、積んだ玉子が割れない足回りを編み出したのが「シトロエン2CV」などと言われ、そういった独特の足回りのコトを「ネコ足」と称したのはモータージャーナリストの故、三本和彦さんだったと思うが、そのネコ足という言い方は、フランス車の特徴としてあらゆる人が使うコトになった。

そこからイメージされるのは、柔らかい足回り・・・ではないからねぇ。一見柔らかく、足はよく動く。だが意外と路面の凹凸を拾う。日本の法定速度での路面の荒れは、案外よく拾う。

だが、本国の田舎道の荒れた路面を走ると、クルマの姿勢は極めてフラットな状態が保たれる。

何故か?

つまり、フランスでは、荒れた田舎道を100km/hオーバーですっ飛ばして行くんである。もの凄い凸凹だろうと、そのまま突っ込んで行くんである。そういう使い方で荒れた路面をいなしていく足回りなのだ。そういう路面をすっ飛ばしてもクルマの挙動に不安はなく、直進安定性は保たれる・・・そういうコトなのだ。まるでチーターが獲物に向かって全力疾走していく時の姿勢のフラットさをイメージするような感じだ。

アウトバーン走行を意識したような、BMW的な足回りとは違うからなぁ・・・案外、フランスって質実剛健なトコロがあって、ドイツの方が夢想に生きているトコロがあったりするから。

完全発酵・・・

そんなワケで?「北島」はマイドなので、特に書くコトはない。優れた酒であり、超淡麗辛口とはいっても、かつての「北雪」みたいなガチガチギレギレの辛っい酒というワケではない。そして速醸酛でも綺麗で味わいのある酸が1.8という数値!酵母が協会701号ではなく7号という潔さ!素晴らしい!これが志ってぇモンである。

そういうのが・・・全然ないワケだ・・・冒頭に書いた「●△正×」には。まあ、最後に呑んだのが5年以上前だから、そこから何かが変わったのかもしれないが。

裏ラベル

「●△正×」にも、ワガハイの知らない美味い呑み方があるのかもしれない。例えば富士山の頂上から一気に下ってきてから呑んだら最高!とか、深海魚を食べる時にピッタリと合うとか。焼きそばに最高!とか。

だが、ワガハイには縁遠い香味であるコトには違いない。酸もあればイイって話じゃないから。

etsuro1.hatenablog.com

etsuro1.hatenablog.com

 

●追記(14:30 2023/09/20)

※1 該当記事が見つかった。若干ワガハイの記憶とニュアンスが違っている感じだが、「カローラ白物家電」は、ジェレミーさんにとって常套句化しているようにも思うので、他の記事もあるかもしれない。

auto2014.livedoor.blog

※2 プジョーは貸してくれるという記事は以下。

auto2014.livedoor.blog