Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

もしも美味で毒キノコだとすると相当にヤバい

安価ながら・・・記号的ソービニヨンブラン

今週初めに気になるニュースがあった。それは、公園でキノコを見つけて食べたという。その正体はオシロカラカサタケChlorophyllum molybditesだったらしい。採取して自宅で炒めて食べたらしい。

kinoco-zukan.net

食後2時間後に嘔吐などして救急搬送された・・・・

なるほど、2時間後ねぇ。ワガハイの山歩きの師匠はキノコにも詳しくて、鎌倉のハイキングコースをウロウロしていろいろなキノコを採り、食べていたらしい。だが彼は別に誰から教わったというワケでもなく、幾つかの図鑑を買って調べながら食べていたという。

一つ一つ、テストするように食べて、その経験の積み上げから美味いキノコを知ったという。それは誰にでも真似出来るコトではない。なにせ彼は植物、とくに樹木に詳しかった。キノコを採取するには、その環境も含めて見定めなければならないと言っていた。先ずはどの様な樹の下に生えているのか?それは重要なのだそうだ。

 

ワガハイなんて、丹沢でどこからど~見てもナメコだったとか、シイタケだったヤツも怖くて手を出せなかった。そして巨大なキノコの株を見つけて気持ち悪くなり、そこから退散したコトもあった。今思えば、あれはニオウシメジだったと思う。

kinoco-zukan.net

絶対に間違わない初心者向きと言われるブナハリタケでさえ、採取出来なかったからねぇ。そういうキノコに関しては臆病者なのだ。

kinoco-zukan.net

というワケで、キノコの達人?たる師匠は、モノによっては採取したキノコを紙の上に伏せて置いて、胞子が落ちて出来るカタチまでも調べて同定し、そして食したという。

で・・・食後2~3時間は、体調の変化に注意しているらしい。そしてナニかあったら直ぐに救急車を呼べるように電話の近くに居たという。携帯電話が普及し始めた頃の話しだが・・・師匠は携帯を嫌って持たなかった人だったから。

なんでも半日様子をみて大丈夫ならば、概ね大丈夫なんだそうだ。食べたら翌日までは一応、気を遣うとか言ってた。

そこまでして食べたい?

つまり売られてないキノコ、栽培されてないキノコに美味、珍味なるモノがあって、それを楽しむには採取しかない!

そりゃあ、そうだけど・・・思えばマイタケが一般的売られ始めた頃は、それは美味なキノコだった。勿論、天然マイタケは別物だが、それに近似のマイタケも売られていた。だが現在売られているマイタケって、もうナ~ンにもマイタケの良いところが失われてしまった別物のように思う。それは量産向きに品種改良もされているんだろうなぁ。

シメジも酷い。昭和の頃のスーパーで売られていたシメジは、もう少し旨味が濃かったと記憶する。現在ではシメジよりもヒラタケを買った方がイイ。むしろこちらの方が旨味が残存するように思う。

ナメコ・・・これまた無残である。先ずヌメリの量が圧倒的に少ない昨今のナメコは、お前は一体ど~してしまったのだ?と言いたくなる(25年前だったか、群馬のなめこセンターで買ったヤツは美味かったけれど、今はど~なっているのだろう?)

www.numata-kankou.jp

まあ、キノコの味にこだわるならば、それ相応の栽培業者を見つけて買い求めるか、山に入るしかない、というコトになるんだなぁ。

 

で・・・中毒を起こした方だが、快復されているというコトで、それは幸いだったが・・・ニュースでは肝心のコトが抜けていた。

「ところでソレって、どんな味だったの?」

「食した時に、違和感のようなものは無かったんだろうか?」

この2点が気になる。異常に苦ければ口から吐き出すだろうし、繊維だらけで噛み切れなくても吐き出すだろう。だがこの方はそれなりの量を食べたみたいだ。

というコトは、美味かったんだろうか?

或いは失礼ながら、味音痴?

〈立派なキノコだと思って摘んだ。持って帰ってしばらく眺めていたが、我慢できずに食べてしまった・・・〉というが・・・凄く空腹だったのか?

案外、このニュースはミステリアスなんである。

 

もしも美味で毒キノコだとすると、相当にヤバい。今週はナニかというとこのニュースを思い出し、気になってしまった。

気軽なパーティーにはイイかも