Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

人工美・・・見ないでUFOを信じる人は幸い?

本日も昨日に続き・・・というコトで、3回分で終えたいトコロ。

etsuro1.hatenablog.com

適当に撮った雑なイメージカットですな

レンズのボケ味など、気にされる方が多い。柔らかいボケ味に魅了されるのは、アナログ時代から続くことだけど・・・写真に最も重要なのは何だろうか?

記録すべきモノがしっかりと写っていること! だねぇ~。

だが、決定的瞬間って使うのもはばかるコトバだけど、やっぱりあるワケだ。それを瞬発的にフレームに納めるってぇのが撮影能力なんじゃね?

本当に短い瞬間を撮影する場合には、構図など二の次。とにかく写っていなければ問題外。そんな時には「日の丸構図」なんて言ってる場合じゃない。逆にある意味、対象を画面中心で捉えるコトは正しいとも言える。

それはシューティングだから。

この領域は、ほとんど反射神経で決まる。レンズが腕の延長として動かないと対応出来ない。ワガハイも全盛期はノーファインダー得意。そういう反応が出来て、幾つかの場面では報道カメラマンを出し抜いてしまったコトもあった。カメラの放列の中で、その瞬間をゲット出来たのはワガハイだけだったコトもあったから。

特殊な撮影領域って、得意だったからねぇ。

だから・・・その気になれば未確認飛行物体の撮影も、案外うまくいくんじゃね?と思ったりする。だが、見たコトがない。

 

やっぱり・・・見たコトないとUFOの存在を疑う気持ちはどこかにある。

で・・・ココに繋がる。

エスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」ヨハネによる福音書20章29節 新共同訳)

さて、見ないでUFOを信じる人は幸いであろうか??

(まあ・・・UFOって信じる対象ではないだろうが。)

撮影するってぇのは、ある意味「福音」の問題を含んでいる。カメラという箱の中に映し出されている画像は、空っぽになった岩場の墓穴と復活者の関係だからねぇロラン・バルトもココを言ってるワケだ)。ここでの聖書引用も、意味がないワケではない。

写真術が発見された文化圏では、それは感覚的に通用していた価値観だった。過去形で書くのは、その点が怪しくなっているからだ。この感覚を知らないで育った日本の文化と近い状況になりつつあるかもしれない。

「記念写真」って、実に意味深なんだが。

映えない己の姿ってぇのも、福音を含んでいるんだが・・・人工的(自分の都合)に修正してしまう昨今だから。ソレって事実の捏造なんだけどね。

 

で・・・マルク・シャガールの展覧会は既に終わってしまった。コレ、見たい展覧会だったんだが、ナニせ世田谷美術館だったから。

www.setagayaartmuseum.or.jp

東名高速用賀で降りて直ぐ。環八通り沿いの砧公園の中に位置するこの美術館は、その立地条件から呼吸器疾患の者にはヤバい。道の斜向かいは清掃工場だし・・・用賀って渋滞しているからねぇ。クルマの排ガスって、アイドリング時がダメだから。

というワケで、ステロイド吸入回数を増やせばイイかもしれないが、世田谷美術館へ行くのは躊躇する。

そして、展覧会図録をようやく入手できた。

 

シャガールは、やっぱりタブㇿーが面白い。ありゃあフルボディの油彩だから。油彩ならでは、ってなトコロを堪能するには持ってこいだ。ボルドーメドックの・・・っていうテロワール(コレが身体性だね)のようなものを感じつつ、メルローの重厚さながらも、もたれない・・・ってな、あのタッチ、目の当たりにすると描けるヤツだなぁ、と恐れ入る。

とにかく、美味しいのよ!

まあ、版画も美味しいけど。版画って、版のプロセス管理ってなトコロだから、チョッと脳内的要因が多くなるわなぁ。

 

美術って一括りで語れないものの、現代アートと言われる多くの作品が、脳内イメージの具現化的状況。これがワガハイ的には面白くない。そりゃまあ、美術芸術って人工美なんだけど。

だが、技材ってぇのは物性があって、ソレを利用し逆らうコトが出来ないというトコロに面白さがあるんだが・・・映像作品が一番、ワガハイ的にはけしからん状況になってきているかもしれん。幻惑される効果ってなトコロだからな。

www.nhk.jp

でも・・・画家も上手過ぎるトコロまで行ってしまうと、絵具の垂れる先までコントロールしてるもんなぁ・・・。ソレって凄いって言う人もいるだろうが、ワガハイ的にはそうなる前になんとかせい!って言いたくなるんだけどね。

上手いけど、ワガハイにとっては美味くはない?(言わばテロワールのコト)

 

糸島は好きなところだけど。今度、行くことがあったら是非とも牡蠣を頂きたい。

youtu.be

蛇足ながら・・・上の牡蠣小屋って、ワガハイが2019年10月に店先に立ったトコロだ。当然、牡蠣は季節ではなかった。