かれこれ30年近く前、クルマで5分程のトコロの造園屋さんに行くと、庭木や草花が売られていた。それらはホームセンターで売られているモノよりも格安だった。その頃のワガハイと妻は、モノのクオリティーについてまだよく分かってはいなかった。
値段につられて買ったねぇ・・・
でも、な~んか品種が変だということに、段々と気づいていったのだった。一番残念だったのが「ハナユズ」で、ナニか微妙に「ハナユズ」ではない。一応、柑橘類ではあるし、概ね小型のユズなんだろうとは思うが・・・あの造園屋さんの独自品種だったのではないだろうかと思っている。
ハナユズの実を使った後、種を蒔いておいたら芽が出た。せっかくだから大きくして売ってしまおう・・・的な、な~んか本来の品種より若干劣っているような気がする。果樹の品種って、接木じゃないと維持出来ないのが普通・・・つまり優良品種はクローンだからねぇ。
という微妙な思い出がある造園屋さんの奥様は、とにかく花好きではあった。それで妻と話が盛り上がって出てきたのが、この「アルストロメリア」という名前だった。ワガハイ、その時始めて聞いた言葉だったから、キチンと聞き取れなかった。
アリストテレス・・・ナンチャラ?
つまり、聞き覚えのある語句に置き換えて認識してしまうんだな。アルスト・・・に繋がるような語彙が無かった。で、今改めてBingで「アルスト」と検索をかけてみると・・・
直接的なナニガシカはヒットしない。ただ、キャンプ用品でアルコールストーブのことをアルストというらしい・・・というコトが分かった。あとはアルケミアストーリー・・・????????
なん じゃ ソレ?
まあ、省略すればアルストだわなぁ。でもソレってホントに老人には分からない世界だ。実に世界は広い。世間は狭いというコトがしばしば生ずる中、アルケミアストーリーというのは、どうやらワガハイの人生には入り込んでくることはないような気がする。
原産地は南アメリカだというアルストロメリア[Alstroemeria]は、和名が「ユリズイセン」なんだそ~だ。確かにそんな雰囲気を醸してはいる。カタチとしては嫌いな花ではないけれど、ユリなのかスイセンなのか、いったいドッチなんだ!と、一応はシロクロつけたくなってきてしまうネーミングだ。
科 / 属:ユリズイセン科 / ユリズイセン属(アルストロメリア属)
なんとしてもユリズイセンであるな。
でも結局、アルストロメリア属である。実際のトコロ、これはアルストロメリア科アルストロメリア属とした方がイイんじゃね?とも思うケドねぇ。
な~んか、学者さんはユリズイセンっていうコトにしたいんだな。正式名称には日本語をいれておきたい、という思いがあるんだろうか。でも南アメリカ産だからなぁ・・・南アメリカって言っても広いけれど。
で、この時期だから転職や退職、異動などがあると、こうした花束が贈られる。そして贈られても花より団子の人ならば、花は巡って我家にやって来ましたと・・・。
そんなワケで、洗面所に飾られた。
綺麗だけど・・・あまり切り花が好きではないワガハイ的には、かといって捨てるワケにもいかず・・・仕方ないから撮影しておいた。
幸いなコトに、この花たちではアレルギー反応が起こっていない。モノによっては鼻や気管粘膜にツ~~~ンとくるから。それは果たしてアレルギーなのかどうかもワカランけど。ただ粘膜が荒れているトコロに、強い香り成分という物質が刺激になってしまうというコトなのかもしれない。
顔に似合わず、我が呼吸器粘膜はデリケート過ぎるんである。
しかし・・・アルストロメリアって、なんか言いにくいんだよなぁ。