Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

障子の張り替え・・・ご先祖さんは楽器職人

先日の日曜日、障子の張り替えをやった。以下リンク先での話が、重い腰を上げて始まったのだ。

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張り替えるのは4枚だが、その内訳は縦寸が900mmチョイチョイのヤツが2枚と、同1900mmホドホドのヤツが2枚である。お久しぶりの障子の張り替えであり、ワガハイもヨタってきているので、先ずは900mmチョイチョイの小さい方で小手調べをするコトにした。

少なくとも3年ぶり?いや、もっと経っているだろう・・・5年位はダマして保たせた感じだろうか?大した作業内容ではない障子の張り替えなんだが、慎重に段取りなど確認した。

刷毛で桟のところを濡らして古い障子紙を外し、枠の大掃除である。汚れもこびり付いている感じなので「白木漂白クリーナー」ってぇヤツを用いてみた。これも随分以前に購入して、使う機会を逸して保管していたモノだ。はじめて使ってみるので細かい文字で書かれた説明を読んでみた。

白木漂白クリーナースーパー|住まいの洗剤・クリーナー|製品情報|アサヒペン (asahipen.jp)

要するに過酸化水素と界面活性剤が成分なのだな。A剤とB剤を混ぜ合わせて、綺麗にしたい木材表面に塗布する。そして付属品のブラシで軽く擦ると汚れがゲゲッ!という状態でブラシを染めてしまった。そして木の表面を乾いた布で拭き取ると、これまたゲゲッ!という汚れが布を染め上げてしまった。もう、どんなに洗っても再利用する気にならない布が出来上がった。

障子を外したついでだから窓枠やサッシも拭き上げて、一息入れて障子枠が乾いたところで新しい障子紙を張る。実に一連の工程はスムーズに進み、妻曰く「職人さんのよう・・・」だったという。

 

まあ、ワガハイ的には職人気質的なトコロはあるからねぇ・・・ご先祖さんは楽器職人だったし・・・その方はココロザシ半ば、スペイン風邪で世を去ったケドねぇ・・・楽器職人・・・弦楽器だけど、その方の遺品というのを見せてもらったコトがあったが、道具は鑿数本とバイオリンが1丁だけだった。

その方が作られたバイオリンは、キチンとケースに収められて見た目は状態も良さそうだった。弾ける方なら音出ししてみたくなっただろう。

ワガハイも、なんとかドレミファソラシド位は微妙な音程ながら出せるケド・・・ま、その程度では触らせてもらえなかった。家宝だからねぇ。

しかし楽器はねぇ・・・見た目は楽器だからなぁ。その制作者の個性っていうのは構えて、そして音を出して見なければワカラン。更にはある程度弾き込んでいかないと鳴りが出てこないこともある。(陶器や漆器なんかの方が、遺品としては分かりやすいワガハイではある。)

明治末期か大正初期に作られたバイオリンなんだが・・・まあ、職人としてこれから、っていう時にスペイン風邪だからなぁ・・・。どんな経緯で楽器職人になったのか・・・とか、そういうコトは全く分からなくなってしまったし・・・ただ、本家の婆さんの話では、ワガハイに雰囲気が似ている人だったそうだ。

そりゃあ、虚弱だってぇコトだな。

ダマしながら使っていた障子・・・補修に使った紙はコピー用紙だ

順調に作業は続き、張り終えた障子紙の余白を切り落とす段階となった。カッターナイフで切るんだが、紙が糊で湿っているところを切るのだから、新しい切れる刃を使わないとグシャグシャになって失敗する。更には大きめの刃よりも、文房具としての小さいカッターナイフの方が切り損じが少ないというのが、経験的に分かっている。

で・・・アクシデントは突然起きた。気をつけていたんだが・・・切り損じた。切る場所を間違えてしまった。何でだろう?度の弱い方の老眼鏡でやっていたのがマズかったのだろうか?

やり直しーっ!

まあ、サッサと張り直したんだが、残り二枚の障子を張るだけの紙が無くなってしまった。ああ、なんてぇこったぁ!

 

ま、全部の障子紙を外してしまわなくてヨカッタ。そんなやり方をしていたら、外からスケスケの場所が出来たままで夜になってしまったからなぁ・・・ポリポリ

残り二枚はまた後日の作業とし、夕方、再びホームセンターに行って追加の障子紙を購入しておいた。

二度手間っていうのを職人は嫌うケドねぇ・・・ワガハイ、プロじゃないからねぇ。だが、ドジったなぁ。

 

●修正(2022年6月4日):ハッシュタグに不備があったため、修正しました。