ハナユズというふれ込みを信用して買った苗だったが、結局のところ品種不明の柚子なのだった。では本柚子とハナユズ、ナニがど～違うのかというと、実の大きさが圧倒的にハナユズは小振りだということ。そして香りは本柚子には敵わない。
だが、狭い我家の庭に植えるにあたって最も問題となったのは・・・トゲ！
ハナユズはトゲが無いという。
だがしかし・・・購入したハナユズは成長する程に立派なトゲが出てきた。ならば本柚子かといえば実は小さい。
なんだコリャ？
このコトについては以前も少し書いたような気もするが、ある造園屋さんで買った苗なのだった。そのN農園という業者は、あらゆる植木類が破格なんである！ソレで若かりし30年前の我ら夫婦は喜んで購入したのだった。
ま、安物買いの失敗、と言ってしまえばそれまで。やはり一度植えてしまうと切って捨ててしまうのも可哀想なんであって、不満足ながらも枯れない限りは手入れをするワケだ。というコトにより、このハナユズとも一生の付き合いとなってしまうワケだ。
吟味して買わないとダメだねぇ。一本しか植えられないのだから。
それでも本柚子のトゲに比べれば小さく短いものの、トゲはトゲ！刺さればかなり相当に痛い。というか、何故か柚子のトゲが刺さると傷口が治りにくい・・・というか、化膿しやすいような気がする。
とは言っても傷口が化膿して大事に至ったコトはないけれど・・・化膿しかかったけれど辛くも躱した、ってなコトを数回経験している。これはワガハイ独自の体質なのかどうかはワカランが、柚子のトゲには注意してもし切れないものなのだ。
いや・・・ホントウにグサッと深くまで刺さる場合もあるから、状態によっては医者に行って処置してもらった方が安全、ってなコトにもなりかねない。
昔、農家の柚子収穫を手伝ったコトが一度あったんだが、あの時は皮手袋を使ったなぁ。軍手やゴム手袋は無力だから。でも、手袋をしていない腕なんかに刺さるワケだ。で、来ている服に穴が開いたり切れたりしてしまう。それで帰宅してから風呂に入ると思いがけないトコロが染みるワケだ。
脚立に乗って収穫していると、この状態からバランスを崩したらエライこっちゃ！と怖ろしくなるからねぇ。
農家さんでも丁寧に栽培されているトコロは、トゲをマメにハサミで切っているという。ナルホドと思うワケだけど、そのトゲを切る時にも怪我するだろう。
そんなコトから、庭に柚子を植えるというのはナカナカに留意しなければならない。人の通るトコロには植えてはならない。そしてハナユズを買う時は枝葉の出ている時期に、くれぐれもトゲが無いことを自分の目で確認して購入した方がイイ。
我家は枝葉が落ちた冬に苗を買ったのが失敗だった。見事にN農園の言葉に騙された。念をおして聞いたんだけどねぇ・・・「トゲは無いですよ～！」って、調子イイコト言ってたんだけどねぇ。
ま、安かったからなぁ・・・値段は忘れたけれど。
でも、これからの季節にフレッシュな柚子を使えるというのはイイもんである。本柚子ではなくても十分に楽しめる。これから柚子を育ててみようと思っている方は、クドイけれどくれぐれもトゲについては慎重に見極めてほしい。
我家の失敗が、誰かに生かされますように！
