●昭和の年末大掃除
障子の張り替えっていうのは、昔々は年末にやったものだ。それは大掃除の一環だな。祖父の家に親戚中の男が集結して、徹底的な大掃除をやるんだが、12月29日あたりだったかなぁ・・・それに必要な洗剤やら道具類は、事前に女性陣が用意してある。
さあ、ワガハイも子供だが男だったので参加する。ただし、喘息持ちだったからホコリは厳しいのでナニをやるかというと、障子張りの手伝いだ。そしてそれ以外の作業は台所に行って、昼飯やら夕飯の準備の手伝いとなる。野菜洗ったりとかねぇ・・・つまみ食いしたりとかねぇ・・・祖母達の目を盗んで酒をチョロッと呑んで真っ赤な顔してバレたりしてねぇ。
ま、そんなワケで、障子張りというのは小学校も高学年になれば一人で充分に出来る作業なんで、母方祖父の家と自宅の障子・・・全部で20枚分はあったなぁ・・・を、一人で2日かけて貼り替えた。
祖母はお小遣いを弾んでくれたケドねぇ。
というワケで、いつの間にか障子の張り替えはワガハイの当番となってしまった。それは高校受験で中断して以降、やることが無くなった。祖父の体調が優れなかったり、家のリフォームで障子が少なくなったり、そういう変化が生じたのだ。
でもまあ、大人になってからも実家の障子の張り替えは何度かやったし、襖の張り替えもやった。窓ガラスに飛散防止フィルムを貼るっていう作業もやった。なんか、切った張ったの作業はワガハイの出番だったねぇ。
木造の物置小屋の屋根修理もやったなぁ・・・波板トタンを全て新しいものに取り替えて、塗装したんだなぁ・・・あの作業は手伝う人がいなかったから、いろいろ工夫してひとりでやったんだなぁ。
虚弱ながらも若い頃はソレなりに体力あったなぁ。
今は見る影もない・・・トホホ。
というワケで、思い出話にお付き合い感謝！出来るだけDIY派のワガハイである。
●ホームセンターでの障子紙
で・・・我家の障子の貼り替えを行おうと思う。それで先ずは資材購入に行った。お久しぶりにちょっと遠くのホームセンターまで行ってみた。それは小田原市の、箱根板橋にあるビーバートザンである（グーグルマップで気になるコーヒー屋さんを見つけたんで、コーヒー豆買いながら行ったんである）。
以前も書いたが、ホームセンターの名前って変だよねぇ・・・ビーバーが登山するんかねぇ？場所が場所だけに箱根山に登るんかねぇ？それとも箱根にはビーバーが生息するんかのぅ？塔ノ沢温泉辺りではビーバーが温泉浸かってるんかねぇ？
と、いろいろ言いたくなるような名前だ、が、このホームセンターって元は箱根登山鉄道系の会社だったような気がする。あの、スイッチバックして山登りする鉄道の会社だな。現在はいつの間にやらコーナングループみたいだな。
売場では・・・障子のバリエーションがない！今や障子も風前の灯火であろうか？昔は売場で結構な種類に迷ったもんだがねぇ・・・選択肢が少ないから迷う必要もないから、ある意味便利かなぁ？
だが、障子といえば破れるから、ドレもコレも何らかの破れにくさを謳い文句としていて、その品質表示を読んでみると・・・純然たる和紙、っていうものは見あたらなかった。ポリエステルやレーヨンが少し混ざっているみたいだ（どうせならケブラー入りだったら面白いのにねぇ・・・ソレじゃあフツ～のハサミじゃ切れないか？）。そして蛍光剤入りなんだなぁ・・・
障子紙には純米吟醸みたいなモンは無いんかいのぅ？
とは思ったが・・・行くトコ行けば、あるんだろうが・・・高価だったりして。今のご時世ってぇヤツは、そういうモンだよな。
ま、吟味したところで迂闊なコトで障子は破れるもんだからねぇ・・・破れにくい混ざり物アリの障子紙で良しとしよう（文化財に住んでいるワケでもないしねぇ）。
コレだけデカく「日本製」って表示されているのも珍しいようにも思うが、今まで気にとめたコトもなかったが、障子紙も輸入品が多かったのかなぁ？ま、そういうコトなんだろうな。
●現実問題
障子の張り替えは、年末の寒い時に無理してやるコトはない・・・そう思って、春から夏にかけての暇な時に張り替える習慣になって久しい。
あれっ？年末なら障子紙のバリエーションも豊富にあったんだろうか・・・とも思った。やっぱり今頃に張り替えるっていうのは、世間相場的にはマヌケなんだろうか？だが、これは絶対に暖かい時季にやった方が楽な作業だと思う。
とにかく、材料は揃った。梅雨入り前には決着をつけよう。あとはやる気だけだ。
さて・・・あとはやる気だな。
やる気・・・だよな。
やる気！
ああ、腰が痛いなぁ・・・肩が凝るなぁ・・・
上リンク先でも〈ホントウは障子の張り替えなんぞをやるべきか？とも思うんだが、荷が重いなぁ〉と書いた。今月4日頃から障子の件でウダウダしているのだ。
