昨日は、神奈川県山北町岸「岩流瀬(がらせ)」の酒匂川左岸にある「分命西堤碑」について書いた。その場所から反対岸を眺めると「南足柄市 清掃工場」と「東京電力リニューアブルパワー 内山発電所」と変電所が見える。そして酒匂川には魚道が設けられた堰のようだが水門もない、減勢工のような構造物がある。
詳細は省くが、暴れ川である酒匂川の治水の為に、この辺りは流れを人為的に改良してあると聞いた。水流を幾つかの崖に当てて弱めているらしい。だから直角に近いカタチで川が何度か屈曲している。そのように曲げられた水流は、この岩流瀬のトコロで堰のようで堰のような構造になってない・・・ような構造物を越えて流れていく。
コレ、いつぞやの台風の時(以下リンク先での台風)に破壊された。根こそぎひっくり返って流された壊れ方だった。そして作り直したのだ。それ程の破壊力を持つ水流になるトコロだ。
そ~ゆ~水流と戦った、田中丘隅さん達だったのだ!
正式名称なのかは知らんが「岩流瀬堰」と呼んでいる人もいるケド・・・やっぱり構造が堰じゃないからなぁ?
この川を渡っているコンクリート製の構造物の下には、水を通すパイプが通っている。その水は左岸側の県道74号の下を通って農業用水路になっているみたいだ。それが以下画像の水門みたいだ。
こうした複雑な水路が巡っているのは、酒匂川の水流が一筋縄ではなく、安易な取水方法では危険だというコトだろう。発電所の水路からの水を農業に利用(松田用水?)したりしているみたいで、このように川底に水路を確保するようになるのだろう。
ま、水の流れの下を水が通っていたり、上を通っていたりするのって・・・つまり水流の立体交差って、なんか不思議なような面白いような気がするケドねぇ。
以下リンクでは、こんなコトを書いた・・・〈さらに下流に位置する「東京電力リニューアブルパワー 内山発電所」に導かれている。この発電所は現在、大改修工事中みたいだったけど(なんか、建屋壊したのかな)〉
それで・・・以下画像を見て欲しい。やっぱり、建屋が無い!水圧鉄管も撤去されている。コレって建て替えですな。(完全撤去じゃないよなぁ?)
そんなに老朽化していたのだろうか?
調べてみる・・・「一般社団法人 電力土木技術協会」のサイトだ。
当初運転開始年月 1918.01
現行施設運転開始年月 1979.04
ま・・・45年位使いましたとさ。
それで寿命なのか・・・ワガハイ、還暦過ぎているケド。
複雑な気分じゃぁあ!
というコトは、ワガハイの大動脈なんぞも撤去して付け替えて・・・っていうか、肉体全部総取っ換えみたいな感じじゃないか。
水力発電所って、湿気拾うから傷みやすいのかなぁ?
ならばもう一つ下流側の福沢発電所なんかの方が、古ぼけて見えるんだがなぁ。※4
※1 正式名称がハッキリとしないが、以下「酒匂川漁協」のサイトでは「岩流瀬堰堤」と書いてある。
※2 国土地理院地図Globe上で、左クリックしたトコロの座標と標高が分かるが、それで見ると・・・2m程度の落差が作れそうに見える。それに岩流瀬堰堤が破壊された時に断面が見えたが、堰の内部に管が通っていた。川底深くに埋められた管ではなかったし・・・サイホンではない感じがするケド。
※3 内山発電所の工事についての情報は少ないが、以下の内容を見つけた。
文命用水の断水について(南足柄市班目 他)
東京電力が、内山発電所の大規模な水車・発電機の改造工事を令和5年3月〜令和7年1月(約2年間)で計画しています。
工事期間中に「文命用水」が一時的に断水となる期間があります。その影響で、市内(班目、千津島、壗下、怒田、竹松、和田河原等)の河川・水路が断水します。ご理解・ご協力をお願いします。
第1回断水期間
令和5年3月1日〜3月24日
※4 更に加えて・・・「福沢第一、第二発電所水車及び発電機の大規模改造工事」もやってるんだ!知らんかった。
2024年02月19日通水開始のお知らせ
現在、東京電力リニューアブルパワー株式会社の工事の関係で文命用水が断水中ですが、2月21日(水)8時30分から通水を開始します。増水にご注意下さい。2023年11月01日文命用水の断水について(2024年01月29日改定版)
東京電力リニューアブルパワー株式会社の福沢第一、第二発電所水車及び発電機の大規模改造工事に伴い、文命用水が断水になります。これにより、文命用水下流域の各河川も下記の通り断水となります。
【断水期間】
令和6年2月1日(木)9時から2月20日(火)までの20日間
【断水理由】
東京電力福沢第一、第二発電所における大規模な水車・発電機の改造工事(令和6年2月~令和8年4月の約2年間)に伴う一時的断水
【影響範囲】
南足柄市(班目、千津島、壗下、怒田、竹松、和田河原など)、開成町全域