Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

水流沿いの散歩・・・「流水式低落差型小水力発電機」

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神奈川県南足柄市開成町の境界

酒匂川の本性っていうのは、急流で暴れ川である。二宮金次郎の話にも、川の氾濫が出てくるからなぁ。ま、いちいち説明出来るほど詳しく覚えてはいないが、山北町南足柄市、松田町、開成町には「水神」と掘られた石が多く見られるし、治水の歴史も多く伝えられているみたいだ(ワガハイ、この辺りの散歩は好きですな)

治水のために川筋も変更されているみたいで、そんな大工事を江戸時代に行っているようだ。重機もない時代に人海戦術で土木工事・・・やらねばならないなら、時間を掛けて根性でやらねばならない。だが、こういう工事を行えば問題が解決するというプレゼンは、どの様なものだったンダロウねぇ?やっぱり実験して理論化し、見当をつけてやっている筈だからなぁ。

まあ、そのあたりは郷土史家の方達などに聞けば詳しいのかもしれない。信玄堤なんていう言葉もあるとおり、昔の土木技術っていうのも捨てたもんじゃないよな。現代は、重機を手にしたというコトが圧倒的な技術革新なのであって、水流水圧に抗うというコトには昔と何ら変わらないのだから・・・やっぱり土木っていうのはマッチョな世界だな。

 

暴れ川っていうことは勾配がある地形というコトだから、水力発電が行われるワケだ。酒匂川沿いには、中小規模の水力発電所が多くある。その設備として取水施設や山中を貫く水路、崖に突然現われる水圧鉄管、川筋に突然水飛沫を上げる放水施設が見られる。

こうした設備の建設が盛んに行われたのは大昔であるから、所々に絶対に現代の建築土木工事では実現することのない意匠がみられたりするのも面白い。このあたりのコトを追いかけている専門家・マニアの方々もおられる。ワガハイは体力的に追いかけていくのは辛いテーマだし、時折見られるそのような物件箇所で、様々な妄想を抱く時間を過ごしている。

ソロソロ、西丹沢界隈でもヤマヒルが出現してきているみたいな報告があるしねぇ・・・若かった頃のように藪漕ぎなどはご免だしな。東丹沢なんかは迂闊に迂ウロウロするとヤマヒルにやられるな。ありゃあ、気持ち悪いからな。かといって冬に水際をウロウロするのは寒々しいしね。

あ、マムシっていうのもいるし、マダニの問題もある。だんだんフィールドが面倒になってきた。でも、そんなコトにもめげずに歩かれている人たちもいるからなぁ・・・尊敬はしないが、どうか気をつけて歩いて下さいな。クマさんもいるしね。

 

それで・・・上画像は南足柄市開成町の境目にある水路が、酒匂川に流れ込む所である・・・みたいだ。これは川や沢ではなく、水力発電所の放水路だ。人工的に作られた水路が境となっている。なかなかの量の水が流れている。そしてその水路脇を歩いて行けるみたいなので、上流に向って散策してみることにした。

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スモールハイドロストリーム・・・ナニ?????

早速妙なモノを見つけた。とはいっても説明板である。「流水式低落差型小水力発電機」と書かれているから、その通りなんだろう。だが、どれがその装置なのかは分からなかった。調べて見ると、農業用水や排水路の水流を使って0.1kwから50kwの発電設備のパッケージがある・・・と、モノのHPには書かれていた。

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水門があって、そこに「流水式低落差型小水力発電機」がある?

その発電機で得られる電力を使って、この水門の上げ下げを行っているのだろうか?でも、水門なんて始終動いているワケではないからなぁ・・・まあ、使ってない電力は売電なのかな。小さな発電量でも、積もり積もれば大きなモノになるだろう。ワガハイ的にはフィットネスジムなんていうのは、結構イイ発電施設になるんじゃなかろうか?と思うんだが。人間が汗かいた分、発電も出来て・・・うまくするとそのジムの照明を賄えるかもしれない・・・無理かなぁ。

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コチラは年季の入った水門

なんか、水門が複数あって、ナニがど~なっているのかよく分からないのだが、この発電に使った水の一部は分岐して、農業用水になっているみたいだ。

水っていうのはねぇ・・・水利権なんてぇヤツがあって、大昔から水のトラブルは多いんですな。

昔はねぇ・・・水のトラブルにクラシアンはなかったならねぇ・・・森末慎二さんのCMも無かっただろうから、大変だっただろう。

ムハハ・・・打消し線の使い方を覚えたんだな。ちょっと無闇に使ってみたくなったのだ。

水利権に絡むことってぇのは、村々に等しく水を分配するために「三分一湧水」なんていうのが八ヶ岳山麓山梨県北杜市長坂町小荒間にあったりして、ここも興味深い所だ。ま、もう少し近い所でいうと芦ノ湖の水利権が静岡県っていうヤツだねぇ。ありゃあ江戸時代に箱根外輪山にトンネル掘って、静岡県裾野市側に灌漑用水を作ったってぇヤツだ。深良用水という。お陰で神奈川県は、勝手に早川側に芦ノ湖の水を流せないらしい。ということで早川の湖尻水門はいつ行っても閉ったままだ。ちょっと変な感じもするケドね。

 

さて、ダラダラとあてもなく、思い出したコトを書き連ねていくなぁ・・・本当はウクライナのコトとか、F-15の墜落とか、いろいろ思うところはあるんだが、そういう難しいコトを思い考えていると暗くなってくるんでねぇ。難しいコトを水に流すってな意味ではないんだが、水流の脇を散歩ですな。

ああ、オミクロン株も何処かに流れ去ってくれないものかねぇ。