引き続き水力発電所の水路脇の小径を歩いているの図・・・である。上画像は下流側に向って見ている。元々あった水路の橋の上に、橋が架けられているように見える。昔の橋では強度が足りなかったのか、或いは酒匂川の二重堤防の外側のような・・・たぶんそういうコトなんだと思うんだが・・・の上にある道だけに、堤をかさ上げして橋も上に架け加えた?ってな感じだろうか?
フェンスを乗り越えて橋下の構造など覗き込むコトは出来ないので、見た目の構造から推察するにも情報不足だ。たぶん、下の古い橋と上の橋桁は構造的に独立していると思う。中央部分で点接触している・・・なんてコトはまず無いだろう。
やっぱりこのアーチ型が綺麗だから撤去しなかったんだろうか?いや、水路を生かしたまま工事を続行するなら、上に新しい橋桁渡した方が容易いということかな?所有権の問題も絡んでくるのかもしれない。ま、とにかく一番手っ取り早い方法がコレだったんだろう。わざわざ面倒で金の掛かるコトをやるわけがないからねぇ。
水路を流れる水量は多く、透明度は高い。流石!丹沢水系の水質である。しかも上流部の水が流れているから尚更だ。発電所の設備の傷み方なんていうのも、水質によって影響されるだろうなぁ・・・たぶん業界的にはドコソコ水系の水車はすぐに朽ち果てる・・・とか、あそこの水質は点検サボっても問題起こさないよなぁ・・・っていうコトはあるかもしれない。ま、サボっちゃいないだろう・・・キチンと点検整備するものだろう。
この水路脇の道は、季節が冬だから草が枯れていて、しかも刈り込まれて手入れされているから歩きやすい。風が無ければ日当たりの良い道だから快適な散歩道だ。未舗装路の凹凸のお陰で適度に足首にも刺激があって、舗装路面を歩くのとは違った運動効果が得られそうだしね。
昔、山岳ガイドの人と話した時に、舗装路を長く歩き続けることが出来ても、山道ではバテてしまう、凸凹道では筋肉痛になってしまうというコトはある、と聞いた。やっぱり山歩きは山歩きで鍛えるのが一番らしい。ま、そりゃそうだろうがね。不整地ならばバランスをとるために全身を巧みに使うことになるから、単に脚力だけで歩いているワケではない。運動量も大きく異なるだろう。
たまには未舗装路を歩いてみるのもイイものだな。もっとも、余りにも運動不足だと足首捻挫したらイカンけどね。
土手と水田の崖(段丘)に挟まれるような感じで発電所がある。建物の二階天井辺りが上部田畑のレベルに見えるところから、落差はザックリと7メートル程度と思われる。
建物はなかなか年季が入っている。こういう設備っていうのは戦前に整備されたものが多いから、この建物も相当に古いだろう。当初からの建物なのか、大規模な補修が入っているのかはワカランが、まあ、発電機は何回か交換されているんだろうから、いろいろ手入れされて今日に至っているのだろう。
発電所から放出される水流は、ちょっと怖いですな。話し声はかき消されてしまう。
低落差で、気付かなければそのまま通り過ぎてしまうような発電所だ。まさかこの立地で水力発電やってるなんて思わない人もいるんじゃないか?
水路右岸側の段丘上から流れ込む農業用水路からの流れだが・・・これって農業用水のオーバーフローかねぇ?なんかちょっとしたダムの模型みたいな放水路なんだな。この小さな放水路を横目に段丘斜面を上る。
この福沢第二発電所の上流には、当ブログが昨年書いた以下のリンク先・・・福沢第一発電所がある。
この水路脇の小道では人影がなかった。まあ、発電所では整備でもあるらしく、数人のヘルメットを被った方達が作業されていたが。
これだけまわりに人が居ないと、密を避けるもナニもない。密集を求めても無理だ。でも、そういう環境というのは特別なコトではない。都会が異常なんである。そう感じている人も、特にコロナ禍では幾らか増えたのだろうか・・・都心から人口が流出しているとも聞くが、でも、コロナ禍終われば都心に戻る人も出てくるだろう。
首都移転に怒った方も亡くなられたというニュースがあったが、あの方も湘南に邸宅があったワケだからなぁ・・・チャンとプライベートな大空間を持っているのだ。
段丘上には茶畑があった。さあ、福沢第一発電所に向って歩きますな。この先はまた明日。